有田芳生の『酔醒漫録』

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「幕末太陽傳」の小沢昭一に爆笑

2007-11-24 09:07:38 | 人物

 11月23日(金)晴れ。「勤労感謝の日」というよりも意識のうえでは「二の酉」の日だった。昨年はアメリカに行く長女のために、浅草ですき焼きを食べてから家族で酉の市に行った。あれからもう1年。アメリカではサンクスギビングデーだと楽しそうなメールが届いた。今年は外出をせず夕方まで原稿を書く。とはいえ午前中は川島雄三監督の「幕末太陽傳」を見た。エネルギッシュな俳優陣は、公開された1957年という時代の勢いを充分に伝えている。石原裕次郎も小林旭も、そして左幸子や南田洋子も若い。いや若すぎる。主演のフランキー堺もエネルギーの塊だ。青年時代の小沢昭一さんには大笑い。誰でも「あの時代」に「その後」の片鱗が充分にある。小沢さんが送ってくださる『小沢昭一座談』(晶文社)のお礼状に映画の感想を書く。その座談集『芸渡世浮き沈みーアハハ』の「あとがき」を読んで「しまった」と思う。「本願寺神戸別院にて五日間、久しぶりに『節談説教』を語らせていただいている港の見える宿にて記す」とあったからだ。日付は10月。知っていたら万難を排して出かけたのになあ。

 実は昨年から築地本願寺で行われる節談説教の全国大会に誘いを受けていた。ところが参議院選挙の日程と重なり、参加することがかなわなかった。ましてや神戸のように小沢昭一さんが演者となれば北海道でも沖縄でも駆けつけるつもりだ。残念。閉じこもってばかりではいけないと池袋へ。駅に向かうとき、長い石塀に小林興起さんのポスターが貼ってあった。おかしいなあ。この間まで小池百合子さんのポスターがあったのに、いまでは小林さんのものだけになっている。全面に顔写真と名前で「元財務副大臣」とあるだけで政党名はない。西武のリブロ。伊東乾さんの『ケダモノ ダモノ 調教と傷心のアメリカ』(集英社)を買う。人間がいかに変容するかはいま書いている新書のテーマとも重なる。パラパラと見ていたら、「日本脱カルト研究会の会合に呼ばれたとき、いっしょにパネリストになったジャーナリストの有田芳生によれば……(以下略)」と書いてあった。洋酒売り場に寄ってシラーズ(黒ブドウ)にヴィオニエ(白ブドウ)をブレンドしたユニークなオーストラリア産ワインを買う。