金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【天皇賞秋 展望】 世界NO.1のイクイノックスと、6人の刺客たちとの闘い!

2023-10-27 01:46:44 | 競馬

 さぁ、今週末は天皇賞秋です。世界ランキング1位のイクイノックスが出陣。この世界NO.1ホースを倒すべく、6人(6頭?)の刺客が放たれています。本来は「7人の刺客」だったのですが、スターズオンアース出走回避のため「6人の刺客」へ縮小

 

【第1の刺客】 もちろん、打倒イクイノックスの1番手、第1の刺客は、同期のダービー馬ドウデュース実際にダービーではイクイノックスとの叩き合いを制しています。自身が凱旋門賞への遠征をしている留守の間に、イクイノックスは確固たる実績を積んでいる訳で、今でも自分の方が上、という認識でいるはず真っ当にぶつかっても、十分に勝算ありと鞍上の武豊騎手は考えていると思います。

【第2の刺客】 2000mのスペシャリスト、プログノーシス第2の刺客。体質の弱さ故、5歳になってようやく本格化しましたが、金鯱賞・札幌記念で見せた芝2000mの適性の高さは、王者イクイノックスよりも上。この距離だからこその激走が期待されます。ちなみに、川田将雅騎手とのコンビでは6戦6勝

【第3の刺客】 同じく2000mのスペシャリストにして、快速馬ジャックドール第3の刺客。最近は好位からの差しを狙う乗り方が目立ちますが、この馬の持ち味はスピードの持続力このクラスでの闘いでは、逃げてナンボの馬であります。前半58秒0、後半も58秒0の1分56秒0で逃げ切れれば、イクイノックスも差し切れないと思います。藤岡佑介騎手の腕の見せ所!

【第4の刺客】 ステイヤーではありますが、天皇賞春を制したジャスティンパレス第4の刺客この馬の切れ味は府中コースでも活きると思います。2019年の天皇賞秋で、あのフィエールマンがアーモンドアイに僅差まで迫ったように、切れ味鋭いステイヤーは、天皇賞秋でも輝くことができます。思い切りの良い横山武史騎手との組合せも良し

【第5の刺客】 4歳牡馬のダノンベルーガ第5の刺客。ダノンベルーガは、昨年の天皇賞秋3着、今年のドバイターフ2着。すでに府中適性も高く、世界レベルでも活躍できる地力も顕在化しています。イクイノックスに比べて、勝ち切れない歯痒さは残りますが、少なくとも3歳春の時点では、イクイノックスよりも上に評価されていた馬鞍上のモレイラ騎手が、極端なレース運びで一発逆転を果たすかも

【第6の刺客】 古豪7歳牡馬のヒシイグアス第6の刺客。5歳時から常にGⅠ路線で活躍してきた実績馬。宝塚記念2着や大阪杯4着もあり、レースがとんでもない消耗戦となった場合には、急浮上できるチャンスとなる。無視すると痛い目に遭う、ダークホースの鏡みたいな馬であります。久しぶりに松山弘平騎手が大きな穴を開けるか?

 

 以上のように、イクイノックスと地力では差のないトップホースや、一癖も二癖もある個性派ホースの出走もあって、イクイノックスにとっても、油断できない参加メンバーが揃ったのが今年の天皇賞秋。

 さらに加えれば、イクイノックスにとっての本番は、次走のジャパンカップ。なぜなら、天皇賞秋の優勝賞金は2億円なのに、一方のジャパンカップは5億円で、しかもドバイSCの勝ち馬であるイクイノックスには+3億円のボーナスが用意されているのです。普通に考えれば、陣営は8億円を獲りにジャパンカップをピークに持っていくはずで、天皇賞秋には八分から九分の出来で臨むはず

 ちなみに、あの皇帝シンボリルドルフですら、八分の出来で臨んだ天皇所秋は、伏兵ギャロップダイナの急襲で2着に敗れてしまいました。果たして、イクイノックスは皇帝シンボリルドルフを超える馬でありましょうか?

 

 それでも、やっぱりイクイノックスから馬券を買うのか、それともイクイノックスが敗れるレースと見切って、別の馬を軸に馬券を買うのか

 日曜日まで、ジックリ考えたいと思います。

 


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【間質性肺炎②】 もともと潜在的に抱えていた病原 コロナ罹患で一気に進行か⁉

2023-10-26 01:45:42 | 健康

 昨日の続きで、ワタクシに間質性肺炎の症状が出た経過を、もう一度振り返ることにします。

 

 主治医からは「典型的な間質性肺炎」との診断を下されましたが、その意味するところは、①発病経過が「急性」ではなく「慢性」であること②原因が特定できない「突発性」であること③肺の症状形態が「通常型」であること、の3つから、患者の多数が占めている「特発性肺線維症」にカテゴリーされるということのようです。

 なお、「特発性肺線維症」は、一般的に数か月から数年単位で少しずつ進行するようで、さらに感冒、手術、大怪我など、体に過度のストレスがかかった際、数日の単位で急激に病気が進行し、突然の激しい息切れや発熱が出ることがあるそうです。

 

 自分の場合は、以前から過度なストレスがかかる時に、せまく暗い部屋に居ると「息苦しいと感じる」症状が出たり、満員電車の中で「長く居ることに耐えられない」といった症状が出ることがありました。自分では所謂「パニック障害」だと思っていたのですが、いま考えれば、間質性肺炎の潜在的な病原を抱えていたということなのでしょう。

 ちなみに、毎年の人間ドックで肺のCTを撮ってみても、明確に「間質性肺炎」と特定できる映像は出てきませんでした。ただ、4年前と3年前の人間ドックの時には、呼吸器内科の医師から「薄らと白い点々が見える」と言われて、3か月後に再検査を受けました。その時は、3か月後の再検査時には「白い点々」が消えてしまっていたため、1年後に『経過観察』という判断を下されておりました。今考えれば、これは間質性肺炎の初期段階だったと言えるのでしょう。

 

 その状況下で、今年の7月に新型コロナに罹患この時のストレスで、上記のとおり、急激に病気が進行したということだと思います。コロナ罹患自体は1週間で陰性化しましたが、そのあと1カ月以上も、頻繁に空咳で悩まされました。これが、ワタクシの間質性肺炎の発症の経過ということになります。

 

 ところで、間質性肺炎の病原を潜在的に抱えている患者は、かなりの数に上ると言われています。しかし、ワタクシと同じように、自覚症状がないため、そのまま放置している人が多いようです。何かの折に、肺のCTやレントゲンを撮った際、医師が見つけてくれて初めて気が付くというのが、多くのパターンのようです。

 という訳で、今回のコロナ騒動によって、自覚症状がない人の中で、間質性肺炎が顕在化した方はけっこうな数になっているようです。その証左として、ワタクシが診察を受けているK大学病院でも、この分野を専門にしている医師が多忙を極めています。日本全土まで広げれば、その数は従前の患者数を大幅に上回っていることでしょう。

 しかも、この間質性肺炎には治療方法が確立しておらず、進行スピードを弱める対処法しかありません。結果として、診断されてからの5年生存率が36%、多くの方が2~4年の間で亡くなるという、ある意味、癌よりも性質の悪い病気であります。この病気を発症する患者数が、新型コロナのせいで大量に顕在化している事実は、もっと広く知らしめる必要があると考えます。

 

 なお、ワタクシの間質性肺炎の状況は、今後も時折、このblogで紹介させて頂きます。

 ひょっとすると自分も? と感じている方々や、すでに治療を受けられている方々に、少しでも参考になればとの想いであります。

 


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【間質性肺炎①】 度重なる検査の結果、やはり「典型的な間質性肺炎」と診断される!

2023-10-25 01:04:30 | 健康

 このblogでも、何回かお伝えしているとおり、コロナ後遺症として「空咳が出る」「ときどき息苦しさを感じる」という症状が出ておりましたが、ワタクシの主治医のK大学病院 呼吸器内科の医師から『典型的な間質性肺炎』という最終診断が下されました。

 一方で、肺機能検査の結果、肺は十分に機能を続けていることから、今後については、3カ月毎の検査と経過観察を継続するという対応方針も決まりました。

 

 ちなみに、間質性肺炎について、もう一度説明します。 正常な肺には、吸い込んだ空気を入れるぶどうの房状の「肺胞」と呼ばれる小さな袋が多数あります。 間質性肺炎は「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症や損傷が起こる病気です。 肺胞の壁が厚く硬くなるため(線維化といいます)、酸素を取り込みにくくなります

 原因は多くの場合、特定できないそうです。原因不明という意味で「特発性」という言葉を使い、原因不明の間質性肺炎を「特発性間質性肺炎」と呼びます。原因が推測されるもので最も多いのは、関節リウマチなど膠原病による間質性肺炎です。ワタクシの場合は、原因が特定できない前者に当たるそうで、原因については「個々人の体質」としか、言いようがないと主治医からは言われました。

 間質性肺炎は、①発病の経過が「急性」か「慢性」か②原因が「滴定できない」か「膠原病性など特定できる」か③肺の症状形態が「通常型」か「通常型でない」か、の3つの分類により細分化され、症状、経過、治療が異なるそうです。ワタクシの場合は、「慢性」「原因が特定できない」「通常型」なので、間質性肺炎の患者が多数を占めるカテゴリーに入っているそうで、そのため、主治医は『典型的な間質肺炎』とワタクシに伝えたようです。ちなみに、この典型的なグループを「特発性肺線維症」と呼ぶそうです。

 

 なお、特発性肺線維症」は、一般的に数か月から数年単位で少しずつ進行するそうです。さらに、感冒、手術、大怪我など、体に過度のストレスがかかった際、数日の単位で急激に病気が進行し、突然の激しい息切れや発熱が出ることがあって、この状態を急性増悪と呼び、治療は困難であり、特発性肺線維症で亡くなる方の40%程度を占めるとのこと。また、肺がんの合併も多く、10%程度の方が肺がんで亡くなるそうです。

 

 正直言って、この診断結果は、かなりショックを受ける内容でした。自覚症状が乏しいにも関わらず、先々には深刻な症状が待っている病気(5年生存率が36%で、多くの方が診断されてから2~4年で亡くなる)を宣告されたのですから、十分に受け止めることが出来ているとは言い難い状況です。

 

 明日は、そもそも、ワタクシにこの病気の症状が出てきた経過について、もう一度、振り返ってみることにします。(続く)

 


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【謎の都市伝説】 週に1回だけ「吉野家のぼり」が立てられるビル しかし牛丼の気配なし!

2023-10-24 01:27:03 | 伝説

 ワタクシの今の職場は、都営三田線の御成門駅の真上にあるビルなのですが、その隣に「菱進御成門ビル」があります。

 

 この「菱進御成門ビル」の角に、週に1回だけ、不定期に吉野家のぼりが立てられているのです。当然ながら、吉野家のキッチンカーが来て、牛丼のテイクアウトサービスでもやる日なのかと期待していたら、全く何も起こりません。また、「吉野家のぼり」が立てられる場所近くに「FamilyMart」があるので、その中で「吉野家とFamilyMartとのコラボイベント」でもやるのかと思いましたが、それもありませんでした。

 

 

 ワタクシは、今の職場に来てからまだ3カ月ですから、新参者であります。という訳で、前から居るベテラン職員たちに、「あの吉野家のぼりは何?」「どこに吉野家が現れるの?」と聞いても、「さぁ?」「知らない」という反応ばかり。

 

「君たちさぁ、何年もここで働いているのに、あの「吉野家のぼり」に疑問とか妄想とか、何かを感じないの?」と問うたところ、

「わたしたち、そんなに吉野家には関心がないので。むしろ、のぼりが立つことすら気がつきませんでした」との反応。

 

 それでも、もともとの会社でワタクシの同期だった友人だけは、やはり、この吉野家のぼりが気になっていたようで、以下のご意見を訥々と話し始めました。

「あくまで、自分の想像なのだが・・。あの場所には、かつて吉野家のお店があったのではないか。しかし、再開発の際に廃店が決まってしまい、それを惜しいと思った地元の固定客が『せめて、週に1回だけでもキッチンカーを寄越してくれないか』と懇願。暫くの間、あの場所にキッチンカーが来ていた・・。しかし、そんな固定客も年々高齢化が進み、遂には全員亡くなってしまった。今では、そんな彼らの魂を鎮めるために、週に1回だけ『吉野家のぼり』を立てることになった・・」

 

 えぇ~! 吉野家の牛丼には、熱烈な固定客の魂が彷徨うほどの深淵なパワーがあるということなのか!

 誰か、この「吉野家のぼり」の謎をご存知の方、いらっしゃいませんか?

 菱進御成門ビルの関係者の方でも構いませんので、御返事を下さい。

 

 

【後日談】 その後、「吉野家のぼり」が立っている先に屋内駐車場があるのですが、その屋内駐車場の隅っこの方にキッチンカーを止めて、目立たないように、「牛丼」テイクアウトサービスをしていることが判明。

 ちゃんと目立つようにやればよいのに! なんだ、都市伝説スポットではなかったのか。

 皆様と、特に菱進御成門ビルの関係者の皆さんには、大変お騒がせ致しまして、心からお詫び申し上げます・・

 

 


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【GⅠ回顧】 菊花賞・富士S

2023-10-23 01:30:23 | 競馬

 まずは府中の富士S勝ったのは、ハービンジャー産駒の4歳牝馬ナミュール中団後方待機で脚を溜めます。逃げたダノンタッチダウンの前半3ハロンのラップは34秒0とややスロー。直線に入ると、逃げ粘るダノンタッチダウンを、残り300mのところで先行馬たちが飲み込んでいきます。その直後に、外からナミュールが抜け出して先頭に立ちます。大外からレッドモンレーヴが迫ってきますが、これに1馬身1/4差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分31秒4。2着レッドモンレーヴから2馬身1/2差の3着には、中団から差してきたオルフェーヴル産駒ソーヴァリアント、さらに3/4馬身差の4着には、4番手から粘り切ったハーツクライ産駒イルーシヴパンサー

 勝ったナミュールは、3歳時のチューリップ賞以来の重賞2勝目得意の東京マイルで復活勝利となりました。スローの展開から、残り800mのロングスパート合戦になり、先行馬たちが脱落する横から、鮮やかな差し切り勝ち勝因はモレイラ騎手の見事な騎乗と、ナミュール自身の切れ味+ロングスパート力。ソングラインがいないマイル路線で主役を張れる新たなヒロインの出現であります。

 2着のレッドモンレーヴも惜しいレースでした。勝ち馬との差は位置取りの分だけこの馬もマイル路線の新たな主役候補と言って良いと思います。3着ソーヴァリアントは慣れないマイルでも地力を見せましたが、やはりこの馬は2000mの馬でしょう。4着イルーシヴパンサーは、先行馬で唯一粘り切りました。さすがの一言。

 

 

 そしてGⅠ菊花賞勝ったのは、ドゥラメンテ産駒ドゥレッツァスタート直後に、先頭にいたキズナ産駒リビアングラスの様子を伺いながら、先頭に立ちます。前半1000mのラップは1分0秒4、次の1000mを1分4秒1。流れるペースながら、息を入れられる展開に。直線に入ると、いったん先頭を譲ったリビアングラスを差し返して、再び先頭に立ち、スピードを加速。中団から差してきたサトノクラウン産駒タスティエーラ以下に3馬身1/2差をつけて快勝。良の勝ちタイムは3分3秒1で、ラスト1000mが58秒6でした。2着タスティエーラから1馬身1/2差の3着には、後方から追い込んできたキタサンブラック産駒ソールオリエンス、3/4馬身差の4着にはリビアングラス、ハナ差の5着にはキズナ産駒サヴォーナ

 勝ったドゥレッツァは、これで未勝利戦から5連勝でGⅠ勝利を成し遂げました時計も優秀であり、これで世代牡馬トップに立ったと言って良いでしょう。かつてのアカネテンリュウ、メジロマックイーン、マンハッタンカフェと同様です。これからの活躍が楽しみです。それにしても、またまたドゥラメンテ産駒です。たった3世代で、3歳クラシックレースを6個も獲ってしまいました。ちなみに種牡馬ディープインパクトは、12世代で3歳クラシック24個ですので、種牡馬ドゥラメンテは、種牡馬ディープインパクトと同じペースで3歳クラシックを制覇していることになります。

 2着のタスティエーラ、3着のソールオリエンスは、さすが春のクラシックホースらしく、地力を見せてくれました4着リビアンス、5着サヴォーナも、勝ち馬と同じく夏の上り馬と言って良く、今回の菊花賞は、皐月賞馬・ダービー馬を除いては、夏の上り馬が上位を占めたことになります。

 3番人気のサトノグランツは、レコードで勝利した神戸新聞杯から間隔が短く、疲れが残っていたということだと思います。この馬はレース間隔を空けないとダメなタイプだと思います。

 


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