金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 日本ダービー

2021-05-31 07:14:55 | 競馬

 第88回 日本ダービー勝ったのは、ディープインパクト産駒シャフリヤール。予想通り、スタートから⑰バスラットレオンが先頭に立って逃げる。しかし、想定よりもペースが遅く、1000m過ぎからルメール騎手の2番人気⑯サトノレイナスが動きます。ラスト800m手前あたりで、レイデオロの時と同じく先頭に立ち、そのまま直線へ。1番人気の①エフフォーリアは、内埒あたりでジッと我慢をしながら、直線に入ったところで外へ持ち出し、サトノレイナスの横へ並びます。ここで、この2頭の差し脚勝負の展開となって、エフフォーリアが抜け出します。

 しかし、ここで外から内に刺さるように抜けてきたのが、⑩シャフリヤール。残り300mのところから仕掛け始めて、先頭をいく①エフフォーリアとの叩き合いになって、最後はハナ差だけ前に出ていました。

 ところで勝ったシャフリヤールは、4コーナー手前まではエフフォーリアのすぐ後ろでマーク。しかし、4コーナーで外へ出そうとしたが前が開かず、もう一度内を突いたので、仕掛けるタイミングが遅れました。しかし、この仕掛けるタイミングの遅れが、ゴール前でのハナ差に繋がりました。1着2着の上り600mのタイムは同じ33秒4。しかし、残り300mはシャフリヤールの方が脚が溜まっており、より鋭く切れたということ。また、サトノレイナスが早めに先頭に立ったことが、エフフォーリアの仕掛けを早めたとも言えます。ルメールが早く動いたことと、福永祐一が一度外に出そうとしたことが組み合わさってこのハナ差が生まれる原因になりました。

 負けたエフフォーリアの横山武史騎手にミスらしいミスはなく、運としか言えません。それこそ競馬の神様が「もう少し苦労を重ねてから‥」と考えたくらいしか、負けた理由は見つかりません。一方の福永祐一騎手は、エイシンチャンプ以来の苦労を、ここで一気に返してもらった感じ。ちなみに、勝利インタビューの時の「おじいちゃん、勝ったよ。元気になってね」は泣かせるシーンでした。祐一君、あまり泣かせるものではありませんよ!

 

 最後に一言④レッドジェネシスに騎乗した横山典弘騎手へスタートから、どう見ても「無気力騎乗」に見えてしまいました。依頼した友道調教師も同じ想いではないでしょうか。④番枠から、①番枠の横山武史騎手の邪魔になるような騎乗を避け、後ろに下げたと見えたのは私だけでしょうか。

 横山典弘騎手の騎乗技術には文句をつけるつもりはありませんが、私の目からは、とてもプロの騎手に相応しい騎乗には見えませんでした。最後の直線では最内をよく追い込んできたように見えましたが、武史騎手のエフフォーリアには全く影響がない走路であり、しかも騎乗している典弘騎手は、馬を追いながら、ずっと外にいる武史騎手ばかりを見ておりました。非常に残念な騎乗に見えてなりません。

 

 そして目黒記念勝ったのは、ゴールドシップ産駒ウインキートス。見事な逃げ切り勝ち、丹内騎手のファインプレーでした。先週のユーバーレーベンに続いて、岡田繁幸さんが天国で喜んでいると思います。


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【3歳戦回顧】 5月29日~30日 今週がラストです!

2021-05-30 21:29:15 | 競馬

 3歳戦回顧も今回がラスト。来週からは2歳戦回顧となります。

 

 まずは東京3R芝1800mを勝ったトーセンジョーダン産駒シルブロン中団待機から直線は長く良い脚を使って、ゴール前で抜け出して完勝1分46秒4も上がり33秒7も立派。夏は新潟あたりで1勝クラスか。東京5R芝2000mを勝ったハーツクライ産駒ノワールドゥジェ4番手追走から直線は早めに先頭に立って押し切りました。1分59秒0の勝ち時計は優秀広いコースで1800~2000mならば、次も楽しみ

 中京6Rダート1800m(3歳1勝クラス)を勝ったアップスタート産駒キャリアリズム。2番手追走から直線早めに先頭に立って、そのまま後続を抑え切って完勝。未勝利を逃げ切りで1分52秒2で7馬身差、今回は2番手から1分51秒7で完勝3歳ダート路線にニューヒーロー出現の予感

 東京6R芝1400m(3歳1勝クラス)を勝ったマクフィ産駒ペイシャフェスタ中団追走から、直線は激しい叩き合いを制して勝利闘争心で勝ち切った感じ。

 東京7R芝2400m(3歳1勝クラス)を勝ったハーツクライ産駒グレアリングアイ淀みなく流れたレースで、直線は激しい叩き合いとなり、差し脚勝負で完勝長距離のロングスパートが活きる型が得意であり、地力を出せるレースとなった。3歳1勝クラスで2分23秒8。明日のダービーはどんな時計になるのか。

 中京11R芝1200m葵ステークス(重賞)を勝ったロードカナロア産駒レイハリアスタート良く逃げて、そのまま差してくるヨカヨカの追撃を抑えてハナ差の勝利。これで未勝利、1勝クラス、重賞と三連勝。3歳短距離路線のトップに立ちました。亀田温心騎手は嬉しい重賞初勝利。

 

 日曜日は東京1Rダート1600mを勝ったロードカナロア産駒ルコルセール2番手追走から直線で1頭だけ違う次元を見せて、1分37秒1、上り36秒8ダート替わりで才能開花で、次も確勝レベル中京1Rダート1800mを勝ったスズカコーズウェイ産駒サワヤカコーズサンこちらはスタート良く逃げて、そのまま異次元の逃げ切り1分52秒3の時計も優秀で、次も確勝中京2R芝2000mを勝ったキングヘイロー産駒リフレーミング5番手追走から直線で抜け出して完勝2分0秒4も優秀で、距離は2000m以上が良さそう東京4R芝1600mを勝ったディープインパクト産駒レッドロア中段待機から、直線は持ったまま先頭へ、そのまま押し切って完勝。1分33秒7も優秀血統面から2000mを試されていたが、今はマイルの方が合っている感じ。次もマイルならば好戦できる

 東京5Rダート1600m(3歳1勝クラス)を勝ったディスクリートキャット産駒ジュディーズマロン後方待機から、直線は仕掛けを我慢しながら、残り100mで抜け出し勝利池添騎手のファインプレー

 中京5Rダート1400m(3歳1勝クラス)を勝ったダノンシャーク産駒シャークスポット中団待機から、直線を少し遅れて仕掛けて、残り100mからの叩き合いを制して勝利北海道競馬から移籍して、芝でも好戦が続いていたが、ダート替わりで適性を見せた。今はダートの短距離が一番合っている。

 中京6R芝1200m(3歳1勝クラス)を勝ったオルフェーヴル産駒アンセーニュ5番手追走から外を回して前を差し切り勝利惜しかったのは、スタートで挟まれて後方待機から、直線はなかなか前が開かなかった2着のスピルバーグ産駒デルマカンノン。こちらは次確勝レベル。

 中京11R芝2000m白百合ステークス(L)を勝ったキズナ産駒セファーラジエル後方待機から、4コーナー手前からマクリ気味に上がっていって、前に居たマカオンドールを競り落として、4馬身差の圧勝スタミナ自慢で秋の長距離戦が楽しみです。

 

 最後に日本ダービー。レース回顧は、明日お話いたしますが、ここでは④レッドジェネシスに騎乗した横山典弘騎手について。スタートから、どう見ても「無気力騎乗」に見えてしまいました。依頼した友道調教師も同じ想いではないでしょうか。④番枠から、①番枠の横山武史騎手の邪魔になるような騎乗を避け、後ろに下げたと見えたのは私だけでしょうか。


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【速報】 将棋名人戦第5局 渡辺名人が逆転で勝利、名人位を防衛!

2021-05-30 18:52:55 | 将棋

 将棋の第79期名人戦の七番勝負第5局は、5月28日(金)29日(土)に神奈川県箱根町のホテル花月園で行われ、後手番の渡辺明名人が94手で勝利4勝1敗で名人位の初防衛に成功いたしました。

 

 1日目は、挑戦者の斎藤八段の序盤構想が素晴らしく、夕方段階ではすでに終盤の様相となり、はっきりと優位に立っていましたが、問題だったのが斎藤八段の1日目の封じ手大方の予想だった☗8七同金ではなく、☗8九金と金を引く手。この安全策が将棋の流れを変えてしまい、2日目の午後からは名人の優勢へ。そして、名人は終盤を間違えることなく慎重に寄せ切りました。

 第1局は斎藤八段の大逆転勝利で始まりましたが、終わってみれば、渡辺明名人の完勝の七番勝負でした。渡辺名人は、これで年明けから、王将戦、棋王戦、名人戦と3つのタイトル防衛に成功。6月6日からは、棋聖戦の挑戦者として、藤井聡太棋聖との五番勝負に臨むことになります。現役最強棋士として、ここは何としてでも、昨年の雪辱を果たしたいところだと思います。

 

 ところで、その藤井聡太二冠ですが、6月6日から棋聖戦五番勝負では渡辺名人の挑戦を受け、6月29日30日からは王位戦七番勝負で豊島竜王から挑戦を受けることになります。まるで、三河・遠江の二国の領主となった徳川家康が、東からは武田信玄、西からは織田信長に同時に攻められるみたいな。

 天才藤井聡太が、この逆境をどう凌ぎ切るかこの夏の将棋界最大の見所と言えるでしょう。


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【競馬】 東京優駿(GⅠ) 競馬の神様は、ほくそ笑む!

2021-05-30 08:23:03 | 競馬

 さて、東京優駿=日本ダービーです!

 

 連日、ダービーの話題を続けておりましたので、もうすっかり、「競馬の神様」になった気分皐月賞馬エフフォーリアが強いのは判っていますが、トウショウボーイとか、キタノカチドキとか、と比較すると、そこまで絶対的な存在とは思えません。また、横山武騎手込みで考えてみても、競馬の神様からは「もう少し苦労せよ」とのご宣託が聞こえてくる。

 また馬の力についても、冷静になって皐月賞をもう一度見てみると、エフフォーリアは内で我慢していたところ、自然に前が空いたので、そこを突いての3馬身差。これは実力差というよりも運の差。2着~5着の馬たちは、外を回った分の距離の差であり、タイトルホルダー、ステラヴェローチェ、アドマイヤハダル、ヨーホーレイクとの力の差は、殆どないに等しい

 ということで、皐月賞組上位の中から、競馬の神様から温かい眼差し詳細は、金曜日の当Blogをご参照を受けている、川田将雅騎手の⑧ヨーホーレイク吉田隼人騎手の⑪ステラヴェローチェの2頭を、ダブル本命に指名いたします。ちなみに、3頭目は何が来てもおかしくないくらい接戦だと思いますので、相手は全頭に流したいと。

 馬券は、この2頭⑧⑪からの三連複 全頭流し15点 ⑧⑪⇒全頭

 けっこう荒れる予感がいたします。

 

 おまけで、目黒記念(GⅡ)も。こちらは対照的に、Cルメールがきっちり決めそうで、固いと見ました。本命は⑪グロンディオーズ。ルーラーシップ産駒らしく、ロングスパートの持久力戦をしっかり勝ち切ると思います。相手は、④サンアップルトン⑦サトノルークス⑧ヒートオンビート⑨アイスバブル⑬ディアマンミノルの5頭。

 馬券は、⑪グロンディオーズから三連単20点 ⑪⇒④⑦⑧⑨⑬ で


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【競馬】 葵ステークス(重賞) 3歳短距離路線のエース選抜戦!

2021-05-29 08:07:51 | 競馬

 中京の葵ステークスです。まだGⅢ格付を得られていませんが、3歳短距離路線のエースを決める選抜戦と言えます。

 実績ならば、昨年の京王杯2歳S(GⅡ)を勝った⑤モントライゼ、阪神JF(GⅠ)5着の熊本産馬②ヨカヨカ、2月のマーガレットS(L)1着2着の⑬アスコルターレロングトレーンあたりが有力と言えますが、勢いならば、5月9日の橘S(L)を1分19秒9のタイムで後続を4馬身ちぎったキズナ産駒⑥ダディーズビビッド。また、5月2日の阪神3歳1勝クラスを1分21秒0で逃げ切った、同じキズナ産駒スンリも無視できない。

 両馬ともに、中2週、中3週がどう出るか、という心配はありますが、前述の有力馬たちも、それぞれクラシックに向けて準備してきた馬たちだけに、今が必ずしもピーク時とは言えない点は同じむしろ、直近の成長と勢いを取りたいと思います。

 本命には、武豊騎手を鞍上に迎えた⑥ダディーズビビッドを指名。相手には、⑨スンリ⑤モントライゼ⑬アスコルターレ⑩ロングトレーン②ヨカヨカの5頭。

 馬券は、⑥ダディーズビビッド頭固定の三連単20点 ⑥⇒⑨⑤⑬⑩②


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