さぁ、今週末は天皇賞秋です。世界ランキング1位のイクイノックスが出陣。この世界NO.1ホースを倒すべく、6人(6頭?)の刺客が放たれています。(本来は「7人の刺客」だったのですが、スターズオンアース出走回避のため「6人の刺客」へ縮小)
【第1の刺客】 もちろん、打倒イクイノックスの1番手、第1の刺客は、同期のダービー馬ドウデュース。実際にダービーではイクイノックスとの叩き合いを制しています。自身が凱旋門賞への遠征をしている留守の間に、イクイノックスは確固たる実績を積んでいる訳で、今でも自分の方が上、という認識でいるはず。真っ当にぶつかっても、十分に勝算ありと鞍上の武豊騎手は考えていると思います。
【第2の刺客】 2000mのスペシャリスト、プログノーシスが第2の刺客。体質の弱さ故、5歳になってようやく本格化しましたが、金鯱賞・札幌記念で見せた芝2000mの適性の高さは、王者イクイノックスよりも上。この距離だからこその激走が期待されます。ちなみに、川田将雅騎手とのコンビでは6戦6勝。
【第3の刺客】 同じく2000mのスペシャリストにして、快速馬ジャックドールが第3の刺客。最近は好位からの差しを狙う乗り方が目立ちますが、この馬の持ち味はスピードの持続力。このクラスでの闘いでは、逃げてナンボの馬であります。前半58秒0、後半も58秒0の1分56秒0で逃げ切れれば、イクイノックスも差し切れないと思います。藤岡佑介騎手の腕の見せ所!
【第4の刺客】 ステイヤーではありますが、天皇賞春を制したジャスティンパレスが第4の刺客。この馬の切れ味は府中コースでも活きると思います。2019年の天皇賞秋で、あのフィエールマンがアーモンドアイに僅差まで迫ったように、切れ味鋭いステイヤーは、天皇賞秋でも輝くことができます。思い切りの良い横山武史騎手との組合せも良し。
【第5の刺客】 4歳牡馬のダノンベルーガが第5の刺客。ダノンベルーガは、昨年の天皇賞秋3着、今年のドバイターフ2着。すでに府中適性も高く、世界レベルでも活躍できる地力も顕在化しています。イクイノックスに比べて、勝ち切れない歯痒さは残りますが、少なくとも3歳春の時点では、イクイノックスよりも上に評価されていた馬。鞍上のモレイラ騎手が、極端なレース運びで一発逆転を果たすかも。
【第6の刺客】 古豪7歳牡馬のヒシイグアスが第6の刺客。5歳時から常にGⅠ路線で活躍してきた実績馬。宝塚記念2着や大阪杯4着もあり、レースがとんでもない消耗戦となった場合には、急浮上できるチャンスとなる。無視すると痛い目に遭う、ダークホースの鏡みたいな馬であります。久しぶりに松山弘平騎手が大きな穴を開けるか?
以上のように、イクイノックスと地力では差のないトップホースや、一癖も二癖もある個性派ホースの出走もあって、イクイノックスにとっても、油断できない参加メンバーが揃ったのが今年の天皇賞秋。
さらに加えれば、イクイノックスにとっての本番は、次走のジャパンカップ。なぜなら、天皇賞秋の優勝賞金は2億円なのに、一方のジャパンカップは5億円で、しかもドバイSCの勝ち馬であるイクイノックスには+3億円のボーナスが用意されているのです。普通に考えれば、陣営は8億円を獲りにジャパンカップをピークに持っていくはずで、天皇賞秋には八分から九分の出来で臨むはず。
ちなみに、あの皇帝シンボリルドルフですら、八分の出来で臨んだ天皇所秋は、伏兵ギャロップダイナの急襲で2着に敗れてしまいました。果たして、イクイノックスは皇帝シンボリルドルフを超える馬でありましょうか?
それでも、やっぱりイクイノックスから馬券を買うのか、それともイクイノックスが敗れるレースと見切って、別の馬を軸に馬券を買うのか。
日曜日まで、ジックリ考えたいと思います。