金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 天皇賞秋・スワンS・アルテミスS  レベル段違いのイクイノックス!

2023-10-30 01:59:17 | 競馬

 まずは府中のアルテミスS勝ったのは、1番人気のハービンジャー産駒チェルヴィニア好スタートから3番手追走へ。逃げたショウナンマヌエラの前半3ハロンのラップは35秒9と超スロー。結果的に、これによりレースはラストの瞬発力勝負へ。直線に入るとまず、残り200mのところでルーラーシップ産駒スティールブルーが先頭に立ちますが、すぐに外からチェルヴィニアが鮮やかに抜け出して、そのまま後続に1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分33秒6。2着には、6番手から差してきたハーツクライ産駒サフィラ、1/2馬身差の3着にはスティールブルー、1馬身1/4差の4着にはキズナ産駒ライトバック、2馬身差の4着には逃げたショウナンマヌエラ

 勝ったチェルヴィニアは、新馬戦をボンドガールの2着のあと、2連勝で重賞初勝利2歳牝馬路線でボンドガールと並んでトップに立ちました。最速の上り33秒3で勝ち切って、瞬発力勝負に強いところを見せてくれました。次は暮れの阪神JF、大変楽しみになりました。

 2着のサフィラも上り33秒4の瞬発力を見せてくれましたが、勝ち馬との差は位置取りの差だけではなく、追い出してからの反応の差もう少し距離があった方が良いのかもしれません。3着スティールヴルーは、早めに仕掛けたことが差された原因4着ライトバックは、前が塞がってしまい、ジグザクに走らざるを得なかったことは敗因2着から4着までは力の差はないと思います。

 

 

 次は京都のスワンS勝ったのは、10番人気、スクリーンヒーロー産駒の6歳牡馬ウイングレイテスト好スタートから2番手追走へ。逃げたトウシンマカオの前半3ハロンのラップは34秒1で、このメンバーとしてはスローペースに。直線に入ると、ウイングレイテストが早め先頭に立ち、後続を突き放します。4番手からミッキーアイル産駒ララクリスティーヌが迫ってきますが、これをクビ差に抑えて勝利。良の勝ちタイムは1分19秒9。2着ララクリスティーヌから3/4馬身差の3着には、最後方から追い込んできたポイントオブエントリー産駒ロータスランド、ハナ差の4着には後方から追い込んできたドゥラメンテ産駒ルガル

 勝ったウイングレイテストは、嬉しい重賞初勝利2歳時にはデイリー杯2歳S2着、3歳時にはニュジーランドT3着、直近は京成杯AH2着と、長きにわたってオープンクラスで活躍していましたが、ついに重賞勝利に輝きました。苦労人がようやく報われた感じ。ペースがスローに落ちたことで、好位にいたウイングレイテストには、もってこいの展開となりました。

 2着のララクリスティーヌも、4番手にいたことが好走の理由。一方で、3着のロータスランドと4着のルガルは、このペースにも関わらず、ラストの直線だけでよく追い込んできました。この2頭の次走には注目したいと思います。

 

 

 そしてGⅠ天皇賞秋勝ったのは、単勝1.3倍の1番人気のキタサンブラック産駒イクイノックス好スタートから3番手追走へ。逃げたジャックドールの前半1000mのラップは57秒7と速い流れに。直線に入ると、ジャックドールを交わしてガイアフォースが先頭に立ちますが、それを持ったままで外から交わし、他馬を突き放します。大外からディープインパクト産駒ジャスティンパレスと同じくプログノーシスが追い込んできますが、これに2馬身1/2差をつけて圧勝。良の勝ちタイムは、日本レコードの1分55秒2。2着ジャスティンパレスから1馬身1/4差の3着にプログノーシス、アタマ差の4着にはダノンベルーガ、2馬身1/2差の5着にガイアフォース

 イクイノックスが、世界NO.1の力を見せつけるような圧勝劇を演じてくれました。1分55秒2のレコードは驚異的であります。これまでのレコードがトーセンジョーダンの1分56秒1ですから、一気に0.9秒も更新しました。なお、イクイノックスを終始マークしていたドウデュースは直線半ばで力尽き、2着3着の馬は道中で最後方にいた2頭でした。このハイペースのレースで、前の位置から最も良い脚を使えるのですから、レベルが段違いであることを示しましたこれはもう、史上最強と言われるディープインパクトと同レベルの強さと言って良いのではないでしょうか。

 次はジャパンカップですが、今回よりも高いレベルのレースを見せてくれるはずリバティアイランドとの対決も楽しみですが、もう結果は見えてしまったと言ったら、言い過ぎでありましょうか。

 2着のジャスティンパレスも1分55秒6、3着のプログノーシスが1分55秒8、4着のダノンベルーガも1分55秒8ですから、この3頭も普通の年ならば、勝利に近い内容だったと思います。ここでは相手が悪かったということ。力を見せたと言って良いでしょう。それから、5着のガイアフォースも、2案手位置から5着に粘った訳ですから、これはこれで高く評価できる内容。適性距離の模索が続きましたが、やはり1800~2000mあたりがベストの舞台なのでしょう。

 


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