金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【間質性肺炎②】 もともと潜在的に抱えていた病原 コロナ罹患で一気に進行か⁉

2023-10-26 01:45:42 | 健康

 昨日の続きで、ワタクシに間質性肺炎の症状が出た経過を、もう一度振り返ることにします。

 

 主治医からは「典型的な間質性肺炎」との診断を下されましたが、その意味するところは、①発病経過が「急性」ではなく「慢性」であること②原因が特定できない「突発性」であること③肺の症状形態が「通常型」であること、の3つから、患者の多数が占めている「特発性肺線維症」にカテゴリーされるということのようです。

 なお、「特発性肺線維症」は、一般的に数か月から数年単位で少しずつ進行するようで、さらに感冒、手術、大怪我など、体に過度のストレスがかかった際、数日の単位で急激に病気が進行し、突然の激しい息切れや発熱が出ることがあるそうです。

 

 自分の場合は、以前から過度なストレスがかかる時に、せまく暗い部屋に居ると「息苦しいと感じる」症状が出たり、満員電車の中で「長く居ることに耐えられない」といった症状が出ることがありました。自分では所謂「パニック障害」だと思っていたのですが、いま考えれば、間質性肺炎の潜在的な病原を抱えていたということなのでしょう。

 ちなみに、毎年の人間ドックで肺のCTを撮ってみても、明確に「間質性肺炎」と特定できる映像は出てきませんでした。ただ、4年前と3年前の人間ドックの時には、呼吸器内科の医師から「薄らと白い点々が見える」と言われて、3か月後に再検査を受けました。その時は、3か月後の再検査時には「白い点々」が消えてしまっていたため、1年後に『経過観察』という判断を下されておりました。今考えれば、これは間質性肺炎の初期段階だったと言えるのでしょう。

 

 その状況下で、今年の7月に新型コロナに罹患この時のストレスで、上記のとおり、急激に病気が進行したということだと思います。コロナ罹患自体は1週間で陰性化しましたが、そのあと1カ月以上も、頻繁に空咳で悩まされました。これが、ワタクシの間質性肺炎の発症の経過ということになります。

 

 ところで、間質性肺炎の病原を潜在的に抱えている患者は、かなりの数に上ると言われています。しかし、ワタクシと同じように、自覚症状がないため、そのまま放置している人が多いようです。何かの折に、肺のCTやレントゲンを撮った際、医師が見つけてくれて初めて気が付くというのが、多くのパターンのようです。

 という訳で、今回のコロナ騒動によって、自覚症状がない人の中で、間質性肺炎が顕在化した方はけっこうな数になっているようです。その証左として、ワタクシが診察を受けているK大学病院でも、この分野を専門にしている医師が多忙を極めています。日本全土まで広げれば、その数は従前の患者数を大幅に上回っていることでしょう。

 しかも、この間質性肺炎には治療方法が確立しておらず、進行スピードを弱める対処法しかありません。結果として、診断されてからの5年生存率が36%、多くの方が2~4年の間で亡くなるという、ある意味、癌よりも性質の悪い病気であります。この病気を発症する患者数が、新型コロナのせいで大量に顕在化している事実は、もっと広く知らしめる必要があると考えます。

 

 なお、ワタクシの間質性肺炎の状況は、今後も時折、このblogで紹介させて頂きます。

 ひょっとすると自分も? と感じている方々や、すでに治療を受けられている方々に、少しでも参考になればとの想いであります。

 


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