このblogでも、何回かお伝えしているとおり、コロナ後遺症として「空咳が出る」「ときどき息苦しさを感じる」という症状が出ておりましたが、ワタクシの主治医のK大学病院 呼吸器内科の医師から『典型的な間質性肺炎』という最終診断が下されました。
一方で、肺機能検査の結果、肺は十分に機能を続けていることから、今後については、3カ月毎の検査と経過観察を継続するという対応方針も決まりました。
ちなみに、間質性肺炎について、もう一度説明します。 正常な肺には、吸い込んだ空気を入れるぶどうの房状の「肺胞」と呼ばれる小さな袋が多数あります。 間質性肺炎は「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症や損傷が起こる病気です。 肺胞の壁が厚く硬くなるため(線維化といいます)、酸素を取り込みにくくなります。
原因は多くの場合、特定できないそうです。原因不明という意味で「特発性」という言葉を使い、原因不明の間質性肺炎を「特発性間質性肺炎」と呼びます。原因が推測されるもので最も多いのは、関節リウマチなど膠原病による間質性肺炎です。ワタクシの場合は、原因が特定できない前者に当たるそうで、原因については「個々人の体質」としか、言いようがないと主治医からは言われました。
間質性肺炎は、①発病の経過が「急性」か「慢性」か、②原因が「滴定できない」か「膠原病性など特定できる」か、③肺の症状形態が「通常型」か「通常型でない」か、の3つの分類により細分化され、症状、経過、治療が異なるそうです。ワタクシの場合は、「慢性」「原因が特定できない」「通常型」なので、間質性肺炎の患者が多数を占めるカテゴリーに入っているそうで、そのため、主治医は『典型的な間質肺炎』とワタクシに伝えたようです。ちなみに、この典型的なグループを「特発性肺線維症」と呼ぶそうです。
なお、「特発性肺線維症」は、一般的に数か月から数年単位で少しずつ進行するそうです。さらに、感冒、手術、大怪我など、体に過度のストレスがかかった際、数日の単位で急激に病気が進行し、突然の激しい息切れや発熱が出ることがあって、この状態を急性増悪と呼び、治療は困難であり、特発性肺線維症で亡くなる方の40%程度を占めるとのこと。また、肺がんの合併も多く、10%程度の方が肺がんで亡くなるそうです。
正直言って、この診断結果は、かなりショックを受ける内容でした。自覚症状が乏しいにも関わらず、先々には深刻な症状が待っている病気(5年生存率が36%で、多くの方が診断されてから2~4年で亡くなる)を宣告されたのですから、十分に受け止めることが出来ているとは言い難い状況です。
明日は、そもそも、ワタクシにこの病気の症状が出てきた経過について、もう一度、振り返ってみることにします。(続く)