金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【スーパー種牡馬比較】 ディープインパクト 対 サンデーサイレンス 2023年12月28日現在

2023-12-31 00:51:25 | 競馬

 生産界は、種牡馬キタサンブラックと新種牡馬イクイノックスに話題が集中しておりますが、冷静に考えてみると、本当にこの2頭が、サンデーサイレンスやディープインパクトと同様の実績を残すことが出来るかと言うと・・

 以下の数字を見る限り、「ほとんど不可能でしょう」というのが答えだと思います。

 「種付料2000万円」などと浮かれていると、期待を裏切った時の「しっぺ返し」も怖い気が致します・・。

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 それではいつものように、前回ご報告(2023年11月5日現在)以降で、ディープインパクト産駒の勝利数の進捗内容は以下のとおりです。大晦日ですので、実質的に2023年の締めの報告となります。

 

 11月19日の福島4R 障害未勝利で、4歳牡馬ルヴェルディが勝利。同じく福島5R 障害オープンで、6歳牡馬グレートバローズが勝利。また同日の福島9R 高湯温泉特別(3歳以上1勝クラス)で、5歳騙馬テイデが鮮やかに差し切り勝ち。さらに同日の京都11R アンドロメダステークス(L)では、5歳牡馬ディープモンスター大外から豪快な差し脚を見せて勝利。

 11月25日の東京11R キャピタルステークス(L)で、4歳牡馬ドーブネが貫禄の逃げ切り勝利。同じく東京12R 3歳以上2勝クラスで、5歳牡馬レッドロワが勝利。

 12月2日の中山8R イルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープンクラス)で、5歳騙馬ロックユーが見事な逃げ切り勝ち。

 12月16日の中山11R ターコイズステークス(GⅢ)で、5歳牝馬フィアスプライドが4番手からの鮮やかな差し切りで勝利。産駒として今年8勝目のJRA重賞制覇となりました。また12月17日の阪神10R 六甲アイランドステークス(3歳3勝クラス)で、5歳牡馬ダノンティンパニーが差し切り勝ち。さらに同日の中京10R 桑名特別(3歳2勝クラス)で、5歳牝馬タウゼントシェーンが好位差しで勝利。

 

 これにより、ディープインパクト産駒の①JRA通算勝利数が2764勝となり、新記録を更新中。

 また、②JRA重賞勝利数が289勝へ、⑨JRA+海外重賞勝利数337勝へ、それぞれアップしております。

 

 なお、2023年のJRAリーディングサイヤーは、3歳GⅠレースを5勝したドゥラメンテが初の栄冠に輝きました。(詳細は別途報告いたします!)

 昨年まで11年連続でリーディングサイヤーの地位にいたディープインパクトは、遂にその地位を明け渡すことに。まぁ、それでも、ラストクロップの3歳牡馬オーギュストロダンが、英ダービー・愛ダービー・愛チャンピオンS・米ブリーダーズカップターフを勝利。世界のスーパーGⅠを4つも勝ったのですから、やはりディープインパクトは、JRA史上で不世出のスーパー種牡馬であります!

 

 

現役時代のディープインパクト

 

 ちなみに下の表は、サンデーサイレンスとディープインパクトのスーパー種牡馬比較です。

 (2023年12月28日 現在

 

       サンデーサイレンス ディープインパクト

①JRA勝利        2749勝       2764勝

②JRA重賞勝利      311勝       289勝

③海外重賞勝利※1      15勝         48勝

④JRAGⅠ勝利※2     71勝         72勝

⑤海外GⅠ勝利         3勝         33勝

⑥JRA3歳クラシック      23勝         24勝

⑦英仏愛3歳クラシック     0勝         8勝

⑧リーディングサイヤー    13回         11回

⑨JRA+海外 重賞勝利  326勝       337勝

⑩JRA+海外 GⅠ勝利   74勝       105勝

 

 ※1 ③海外重賞は、GⅠ/GⅡ/GⅢ格付のある重賞のみカウント。

 ※2 ④JRAGⅠ勝利数にはJGⅠも含みます。

 

 

 


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【世界Sバンタム級 王座統一戦 回顧】 井上尚弥選手が快勝! 2階級4団体王座統一を達成‼

2023-12-30 03:12:16 | ボクシング

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦が、12月26日(火)に東京都の有明アリーナで行われ、WBC‣WBO同級王者の井上尚弥選手が、WBA・IBF同級王者のマーロン・タパレス選手を10R1分2秒KOで勝利して、4団体王座統一を成し遂げました。井上尚弥選手は、バンタム級に続いて、スーパーバンタム級でも4団体王座統一を達成。2階級での4団体王座統一は史上2人目の快挙でありました。

 

 

 新聞報道を見ると、「予想外の苦戦」といった論調も見られましたが、試合内容をよく見れば、「慎重に試合を進めて、危なげなく、しっかり仕留める戦いぶり」というのが正しい評価だと思います。

 

 むしろ、相手のマーロン・タパレス選手が、井上尚弥選手との戦い方を十分に研究した上で、リスクを取りながら攻めていたことが、好試合を生んだと言え、この戦い方は称えられるべきだと自分は考えます。

 タパレス選手は、後ろ足体重と鉄壁ガードを終始崩さないスタイルで、井上尚弥選手のジャブやストレートからのダメージを極力抑制する一方、井上選手がパンチを中断したタイミングで素早い反撃を繰り出す戦法を取って、モンスター井上の一方的攻撃をできるだけ避けようとしてきました。また、ガードの上から重いパンチが次々と襲い掛かっても、それに耐えるタフさも持ち合わせていました。

 それでも、10Rに井上選手の重いストレートが顔面を捉えたところで、立ち上がれなくなりました。1Rから受けていたダメージが蓄積されていて、このストレートを受けたところで万事休すとなったのだと思います。

 

 逆に、井上尚弥選手は、相手が自分のことをよく研究していることを感じ取り、無理な攻撃は行わず、相手にダメージを着実に与えながら、チャンスをジックリ待つという戦法に終始していました。これぞ王者の戦い方だと思います。結果として、この戦い方により、出合い頭のパンチを受けるような場面には会わなかったということだと思います。

 素晴らしくハイレベルの世界タイトルマッチでありました。

 

 試合後の談話で、井上尚弥陣営は、当面の間はスーパーバンタム級での戦いを続けると宣言。フェザー級進出を煽る気の早いマスコミやファンに対して、釘を刺すことも忘れませんでした。

 スーパーバンタム級には、まだまだ強豪選手が犇めいていますし、これらと対戦しながら、フェザー級でも戦える身体づくりに注力するというのが陣営の本音でありましょう。井上尚弥選手の快進撃はこれからも続くと思います。

 

 


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【GⅠ回顧】 ホープフルS

2023-12-29 03:56:51 | 競馬

 2歳GⅠホープフルS勝ったのは、スワーヴリチャード産駒の牝馬レガレイラスタートで出遅れ、後方待機で脚を溜めます。逃げたヴェロキラプトルの前半1000mのラップは1分0秒0と比較的流れる展開に。直線に入ると、馬場の内側の空いたスペースを突いて、シユーニ産駒シンエンペラーが先頭に立ちますが、外からキズナ産駒サンライズジパング、大外からレガレイラの2頭が襲い掛かります。大外のレガレイラが弾け飛んで抜け出して、3/4馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分0秒2。2着にはシンエンペラー、2馬身差の3着にサンライズジパング、さらに3/4馬身差の4着には、後方から追い込んできたアドミラルシップ

 勝ったレガレイラは、ホープフルSがGⅠになってから初の牝馬の勝ち馬となりました。新種牡馬スワーヴリチャードの産駒として、初のJRAGⅠ勝利ともなりました。なお、来春の牝馬クラシック候補として、全く別路線から有力な馬が出てきた形少なくとも、現時点でオークス候補NO.1はこの馬ということになるでしょう。

 2着シンエンペラーは、最も上手にレースをして勝利目前のところを、悔しい敗戦となってしまいました。ただ中山適性が高いことを証明しましたので、皐月賞に向けては良い試走になりました。

 3着サンライズジパングは、4コーナーで前にいたショウナンラプンタが大きく膨れたことで大きく遠回りを余儀なくされました。それが無ければ、2着シンエンペラーとは逆転もあったかも。いずれにしても、ダートでも芝でも、第一級であることを証明してくれました。

 4着アドミラルシップは、2戦目のキャリアながら、淀みのない厳しい流れの中、後方からよく伸びてGⅠレースで4着ですから、地力が高いところを見せてくれました。3歳春の重賞路線で活躍できると思います。

 


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【2歳戦回顧】 12月28日

2023-12-28 16:39:17 | 競馬

 中山1Rダート1200mを勝ったアポロケンタッキー産駒スピードパンサー好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入るとスピードを加速、後続を突き放します。そのまま3馬身差で圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分12秒5。2着には、3番手からキンシャサノキセキ産駒ケイティキセキ、クビ差の3着には、2番手からマインドユアビスケッツ産駒マサノヒーロー

 

 阪神2R芝1200mを勝ったイスラボニータ産駒イリスアスール好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入ってもスピードを緩まず、そのまま後続に1馬身3/4差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分9秒9。2着には2番手からデクラレーションオブウォー産駒カワカミガンビエ、1馬身差の3着に3番手からリオンディーズ産駒ステイチューンド

 

 阪神3R芝1800mを勝ったジャスタウェイ産駒ジンセイ好スタートから3番手追走へ。直線に入ると、馬場の中央から早め先頭に立ちます。後続を突き放して、そのまま2馬身差で完勝。良の勝ちタイムは1分48秒0。2着には、3番手から差してきたゴールドシップ産駒ウインデイジー、1/2馬身差の3着には、中団後方から追い込んできたモーリス産駒ログラール

 

 中山3R芝1600mを勝ったエイシンフラッシュ産駒ゴヴェルナーレリコ好スタートから4番手追走へ。直線に入ると、逃げたアドマイヤムーン産駒ソルレースが後続を突き放して押し切りを図ります。これを外からゴヴェルナーレリコが追いかけて、ソルレースをゴール手前で交わして1/2馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分35秒6。2着ソルレースからクビ差の3着には、中団から差してきたドレフォン産駒ロンフォン

 

 中山4R芝1800mを勝ったキズナ産駒カイトグート好スタートから2番手追走へ。直線入ると早め先頭に立って、後続を突き放します。後方からディーマジェスティ産駒ディマイザキッドが猛然と迫りますが、これをクビ差に凌いで勝利。良の勝ちタイムは1分50秒1。2着ディマイザキッドから1馬身1/4差の3着には、後方から追い込んできたブリックスアンドモルタル産駒ラスカンブレス

 

 阪神5R芝1800m新馬を勝ったロードカナロア産駒ベラジオボンド好スタートから3番手追走へ。直線に入ると、逃げるシルバーステート産駒ソルトクィーン、ハーツクライ産駒エイボルヴィング、ベラジオボンドの3頭による競り合いになります。1番外にいたベラジオボンドが抜け出して突き放します。そのまま3馬身差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分47秒5。2着にはエイボルヴィング、1馬身差の3着には逃げたソルトクィーン

 

 中山5R芝2000m新馬を勝ったリアルスティール産駒ニュージーズ5番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、馬場の内側を突いて、逃げるブラックサンライズを交わして先頭に立ちます。後続をみるみる突き放して、そのまま5馬身差の圧勝。良の勝ちタイムは2分2秒6。2着には、3番手からミッキーロケット産駒ダノンホイットニー、クビ差の3着には、2番手からサトノダイヤモンド産駒ユキワリザクラ勝ったニュージーズは、オークス・秋華賞を勝ったミッキークイーンの半弟大物感溢れており次戦も注目

 

 阪神6Rダート1800m(2歳1勝クラス)を勝ったニューイヤーズデイ産駒バロンドール後方7番手追走で脚を溜めます。直線に入ると、先行馬の脚が上がる中で、馬場の中央からバロンドールが抜け出します。このまま後続に1馬身3/4差をつけて完勝。ダート良の勝ちタイムは1分54秒5。2着には、最後方待機から直線だけで追い込んできたキズナ産駒モンブランミノル、1馬身1/2差の3着も、同じく後方から追い込んできたカリフォルニアクローム産駒ハリウッドパーク

 勝ったバロンドールは、同世代ダート路線のトップ争いに名乗りを上げました。デビュー戦は全日本2歳優駿を勝ったフォーエバーヤングの3着、2戦目の未勝利を6馬身差で圧勝ここも完勝ですから、次走も大変楽しみになりました。

 

 

【追】新年からは「3歳戦回顧」となります。レースレベルが低い場合は省略いたします。

 


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【競馬】 ホープフルステークス(GⅠ) ラストのラスト! 終わりよければ・・

2023-12-28 02:12:31 | 競馬

 今度こそ、ラストのラスト。中山のホープフルSです。

 有馬記念の分を、ここで取り返して、さらにプラスに転じて終いましょう。

 

 2歳牡馬路線のチャンピオン候補の2頭、デイリー杯2歳Sを勝ったパレスマリス産駒ジャンタルマンタルは朝日杯FSを選択して完勝、もう1頭のサウジアラビアRCを勝ったブリックスアンドモルタル産駒ゴンバデカーブースは、暮れのホープフルSを選択しました。

 

 当然ながらここは、この①ゴンバデカーブースが主役であります。ただし、これと並ぶ主役がもう1頭いるとワタクシは考えております。

 もう1頭の主役とは、キズナ産駒の⑪ショウナンラプンタ。前走の東京スポーツ杯2歳Sでは4着でしたが、スタートで出遅れて、前残りの展開ながら、最後方から追い込んで差のない4着という惜しい内容スタート五分であれば、この馬が勝っていたと思います。また鞍上の鮫島克駿騎手は、あのジャンタルマンタルの主戦騎手ながら朝日杯FSで悔しい乗替りを余儀なくされました。あの悔しさを、もう1頭のお手馬であるショウナンラプンタで晴らしたいところ。

 この2頭を軸にして、相手には、デビューから2連勝で京都2歳Sを勝ったシユーニ産駒シンエンペラー、同じくデビューから2連勝で野路菊Sを勝ったスワーヴリチャード産駒ヴェロキラプトル、3戦2勝で黄菊賞を勝ったキズナ産駒センチュリボンド、2戦1勝でアイビーSを勝ったスワーヴリチャード産駒レガレイラ、1戦1勝ながら新馬戦の東京芝1800mを鮮やかに差し切ったサトノダイヤモンド産駒タリフラインの5頭。

 

 馬券は、主役の①ゴンバデカーブースと⑪ショウナンラプンタの2頭軸三連単20点 ①⑪⇒①⑪⇔⑥②⑯⑬⑨ で

 

 朝日杯FSのジャンタルマンタルに続く、もう1頭の牡馬クラシック路線を牽引する馬はどの馬か⁉

 また鮫島克駿騎手の初GⅠ制覇が成るか⁉

 

 


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