金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】 青葉賞(GⅡ)! ダービートライアルですが‥本番には繋がりにくいレース‼

2022-04-30 07:01:01 | 競馬

 ダービートライル、府中2400mで行われる青葉賞です。青葉賞のレースレベルは、必ずしも低いものではなく、のちの活躍馬が相応に出走しているレースなのですが、本番のダービーとの連関性となると、これは低いと言わざるを得ません。

 ひょっとすると、府中2400mという激しいレースを、中4週で2回も走ることがそもそも無理なのかもしれません。

 

 さて、皐月賞に行かなかった長距離路線組が、相応に集まってきています。ここに居ないのは、春全休となったディープインパクト産駒トーセンリョウ、京都新聞杯へ向かう、キタサンブラック産駒ブラックブロッサムジャスタウェイ産駒ポッドポレットくらいで、その他の有力な長距離路線組が揃いました。

 人気は、ドゥラメンテ産駒レヴァンジルキタサンブラック産駒ジャスティンスカイディープインパクト産駒ダノンギャラクシー【出走取消】あたりに集まると思いますが、上位馬の力の差は殆どありませんので、ここは人気が薄いと思われるルーラーシップ産駒⑫エターナルビクトリを本命に指名します。前走のラストの加速力が魅力的でした。また、昨夜の雨で馬場が湿ったのも好材料。

 対抗は、⑪レヴァンジルを指名。3歳長距離路線では、弥生賞馬アスクビクターモアや、すみれ賞を勝ったポッドポレットと好勝負を続けており、信頼感は1番。

 相手は、⑬ジャスティンスカイディープインパクト産駒ロードレぜルドゥラメンテ産駒ディライトバローズハーツクライ産駒グランシエロフェノーメノ産駒オウケンボルトディープインパクト産駒プラタリアの6頭。

 馬券は、本命⑫エターナルビクトリ頭固定で、対抗⑪レヴァンジル2着3着付けの三連単12点 ⑫⇒⑪⇔⑬⑦⑩⑭⑨③

 

 ここを余力残しで勝てないと、本番のダービーでは用無しになってしまうと思います。


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【GⅠレース 春の十番勝負!】 こちらの途中経過は‥ああ、悲惨!

2022-04-29 07:56:26 | 競馬

 BS234のグリーンチャンネルで春秋に催される、GⅠ競走予想イベント『炎の十番勝負』。以前、このBlogでもご紹介しましたが、ここまでの予想結果を振り返ってみたいと思います。

 ちなみに、自分が応募した予想内容は、以下のとおりでした。

 

高松宮記念    メイケイエール

大阪杯      ジャックドール

桜花賞      ナミュール

皐月賞      キラーアビリティ

天皇賞春     ディープボンド

NHKマイルC   セリフォス

ヴィクトリアM  アカイトリノムスメ

オークス     ルージュスティリア

ダービー     アスクビクターモア

安田記念     シュネルマイスター

宝塚記念     エフフォーリア

 

 まずは高松宮記念。1番人気のレシステンシアを選ばず、最も強いレース内容だったメイケイエールを選んだところは〇。しかし、3着までに入らないと点にはなりません。

 次の宝塚記念。絶対王者のエフフォーリアを選ばなかったところは〇。しかし、ジャックドールも5着に沈んで、これも無得点!

 桜花賞は、1番人気のナミュールを指名。しかし、結果的にナミュールはチューリップ賞がピークでした。難しい‥。

 そして皐月賞。4番人気になったキラーアビリティを選んだところは悪くなかったのですが、いきなり出遅れでリズムに乗れず。横山武史騎手と同様、どうも勝負運に恵まれておりません

 

 次週の天皇賞春では、こんどこそのディープボンドを指名しておりますので、ここで勝負運を引き寄せたいと思います。とは言え、次に指名しているアカイトリノムスメは、自らの尻っぱねのせいで骨折休養となり、ヴィクトリアMの不出走が決まってしまいました。また、オークスで指名したルージュスティリアは、先週のフローラCで1番人気15着と爆沈してしまいました。

 

 NHKマイルC以降の指名馬に、これ以上の不幸が訪れませんように‥!

 そして、ワタシが疫病神であるかのような、噂が立ちませんように‥‼


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【2019年生まれ 世代別サイヤーランキング】 途中経過を見てみると‥

2022-04-28 07:25:45 | 競馬

 表題の「2019年生まれ 世代別サイヤーランキング」とは、大激戦だった2021年のJRA2歳リーディングサイヤー争いの続きであります。すなわち、昨年のダービー翌週から始まるJRA新馬戦から、今年のダービー当日までの3歳戦すべてにおける種牡馬成績ランキングを指します。

 一世代だけの比較ですから、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になりますので、今後の種牡馬トレンドを見ていく上、旬な指標になるもの。

 2022年4月24日現在の途中経過ではありますが、現状のランキングを見てみましょう。

第1位 ドゥラメンテ    勝利数58勝 AEI 1.49 賞金9億27百万円

第2位 ロードカナロア   勝利数62勝 AEI 1.30 賞金8億22百万円

第3位 ディープインパクト 勝利数53勝 AEI 2.30 賞金7億87百万円

第4位 ドレフォン     勝利数58勝 AEI 1.80 賞金7億85百万円

第5位 ハーツクライ    勝利数44勝 AEI 2.02 賞金7億15百万円

第6位 エピファネイア   勝利数38勝 AEI 1.48 賞金6億50百万円

第7位 ハービンジャー   勝利数37勝 AEI 1.35 賞金5億83百万円

第8位 ダイワメジャー   勝利数30勝 AEI 1.75 賞金4億85百万円

第9位 モーリス      勝利数35勝 AEI 0.93 賞金4億63百万円

第10位 シルバーステート  勝利数28勝 AEI 1.33 賞金4億57百万円

 

 ちなみに、昨年暮れまでの2歳リーディングサイヤーランキングは以下のとおりでした。

第1位 ディープインパクト 勝利数34勝 AEI 2.59 賞金4億54百万円

第2位 エピファネイア   勝利数25勝 AEI 1.59 賞金3億96百万円

第3位 ドゥラメンテ    勝利数30勝 AEI 1.20 賞金3億85百万円

第4位 ロードカナロア   勝利数27勝 AEI 1.35 賞金3億73百万円

第5位 ドレフォン     勝利数30勝 AEI 1.46 賞金3億49百万円

 

 第1位だったディープインパクトと、第2位だったエピファネイアが順位を落として、暮れの3位から5位までが、このタイミングで繰り上がっていることが判ります。

 現時点での第1位ドゥラメンテ。何と言っても、スターズオンアースの桜花賞勝利が光ります。第2位ロードカナロアは、ダノンスコーピオンをはじめ、世代で3頭の重賞勝ち馬を出しています。第4位ドレフォンは、皐月賞でジオグリフが勝って、初GⅠ制覇を成し遂げました。

 一方、順位を落としたディープインパクトエピファネイアは、上位3頭に比べると、出走頭数および出走回数が少なかったことが原因。ディープは実質最終世代のため、無理な使われ方が少なく、またエピファネイアは、3世代目のため、もともと出走頭数が減っていたという事情があります。ただし、この2頭の産駒は、オークスやダービーに有力馬が出てくるので、最後まで逆転の可能性を残していると思います。

 

 ちなみに、ディープインパクトは、初年度産駒の2008年生まれの世代別ランキングから、2018年生まれの世代別ランキングまで、第1位の座を譲ったことがありません。2019年生まれの世代は、実質最後の世代のため、登録頭数が少ないという事情はあるにせよ、このままでいけば、初めて首位の座を明け渡すことになります。

 歴史的種牡馬のディープインパクトに、初の土をつけるのは、ドゥラメンテか? ロードカナロアか? あるいは、やはりエピファネイアなのか?

 ダービー当日まで、この争いは激戦になることは間違いありません。次のスーパー種牡馬を占う闘いですので、注目いたしましょう!


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【2021年日本ダービー馬シャフリヤールの欧州遠征が決定!】 種牡馬への道も楽ではない‼

2022-04-27 07:32:35 | 競馬

 2021年の日本ダービー馬シャフリヤールが、6月15日に英ロイヤルアスコット競馬場で開催されるGⅠプリンスオブウェールズSへ出走することになりました。このレースには、過去に同じディープインパクト産駒のスピルバーグエイシンヒカリが挑戦いたしましたが、重く泥んこの馬場に苦しんで敗れ去っております。

 

 シャフリヤールは、今年の3月に、ドバイで行われたGⅠドバイシーマクラシック(芝2410m)を快勝。その際、欧州から遠征していた中距離路線トップ級のアレンカーや、米ブリーダーズカップターフの勝ち馬ユピアーを破っており、藤原英昭調教師と馬主サンデーレーシングは、その勢いを駆って、世界一を目指す挑戦に踏み出したということ。その第一弾が、ロイヤルアスコットのGⅠプリンスオブウェールズS。

 しかし、シャフリヤールは昨年の不良馬場の神戸新聞杯でまさかの4着に敗れたように、けして重く泥んこになりやすい欧州の馬場が得意な馬ではありません。それでも、敢えて、陣営が欧州遠征を決めた理由は何か?

 恐らく、ダービー馬シャフリヤールと言えども、ディープインパクト産駒が溢れる種牡馬市場の中で、ちゃんと生き残るのが大変、という裏事情があるのだと思います。

 

 有名なNICSであるディープインパクト×ストームキャットの種牡馬としては、既にキズナリアルスティールサトノアラジンが居て、キズナオールラウンドで活躍馬を出していますし、サトノアラジンダート路線や短距離で実績を見せています。リアルスティールは今年の2歳が第一世代となりますが、最も期待されている新種牡馬と評価されています。

 また長距離路線向けの種牡馬としては、南米母系のサトノダイヤモンドや、天皇賞春を2連覇したフィエールマンがおります。そして、短距離路線ではミッキーアイルが既に2世代を送っており、2世代で重賞勝ち馬を出している状況。

 シャフリヤールは、ディープインパクト×米国スピード血統という恵まれた血脈の持ち主ですが、このカテゴリーには、既にコントレイルというとんでもないライバルが存在します。コントレイルに比べて、何か自分の「売り」が作れるか?

 このように、ディープインパクト産駒のダービー馬と言えども相応に特長を示せる実績を引っ提げないと、なかなか社台スタリオンステーションへの道が開かれないという厳しさなのです。8歳で走り続けるダービー馬マカヒキの例を出すまでもなく、厳しく激しい闘いが「裏事情」として存在するようです。

 シャフリヤール陣営としては、欧州に暫く滞在しながら、欧州環境に慣れることで、かつてのエルコンドルパサーのような実績を上げ、それを手土産に種牡馬入りというのが目算なのだと思います。

 

 このあたり、同期の年度代表馬エフフォーリアとしても、他人事ではないと思います。エフフォーリアの父親はエピファネイアで、ディープインパクトやキングカメハメハのあとを継ぐスーパー種牡馬候補と呼ばれていますが、まだ年齢が若いため、それほど後継種牡馬の悩みはありません。むしろ、サンデーサイレンスの3×4のインブリードであるエフフォーリアは、繁殖相手を探すのも一苦労という血統であります。したがって、引退を急いだコントレイルのような事情はなく、じっくり海外での実績を上げていかなければならない境遇とも言えます。

 

 早すぎる引退によって、父エピファネイアと繁殖相手を取り合うよりも、それこそ、ライバルのシャフリヤール同様に、欧州遠征を考えるべき存在だと考えます。重い馬場が苦手なシャフリヤールよりも、むしろエフフォーリアの方が欧州競馬に向いていると言えるでしょう。

 

 もし、宝塚記念でエフフォーリアが復活を果たした暁には、陣営には、ぜひエフフォーリアの欧州遠征について検討を頂きたいと願います。


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【激しく動き続ける 円/ドル相場②】 なぜ日本株に勢いがないのか?

2022-04-26 07:28:59 | 金融マーケット

 先週、このBlogでご紹介した「円/ドル相場」の記事のあと、何人かの方から、「かつては、円安⇒輸出企業の株価上昇、という法則が成り立っていたのに、今の日本株には勢いがない。なぜか?」という問い合わせがございました。

 大変良い質問なので、まずは以下の指数を推移をご覧下さい。

 

        日経平均株価     NYーDOW

1986年末    18701.30      1895.95

1999年末    18934.34      11497.12

2008年末      8859.56        8776.39

2022年4月22日 27105.26      33811.40

 

 どこを取っても傾向は同じですが、例えば、ブラックマンデーがあった1987年の前年の年末に、日経平均とNYーDOWを同時に購入したら、先週末現在での収益率は、日経平均が+44%で、NYーDOWは+1683%、すなわち投資金額が17倍以上になったということ。

 また、ITバブル崩壊があった2000年の前年の年末に、同じように双方を購入したら、先週末現在での収益率は、日経平均が+43%で、NYーDOWは+194%ということ。

 さらに、リーマンショックのあった2009年の前年の年末に、同じように双方を購入したら、先週末現在での収益率は、日経平均が+206%で、NYーDOWは+285%ということ。

 すなわち、どの局面でも、成長率がアメリカの株式が圧倒していて、日本株よりも米国株の方が魅力が高いということにあります。特に、この30年間は、投資経験がある日本人の多くが、米国株投資で成功体験を積み上げてきた期間に当たります。

 

 そして今、久しぶりに、円/ドル相場が円安傾向に振れているタイミングとなって、余計にアメリカへの投資の流れを助長しているという訳。投資マネーは、日本から海外へ流れており、日本株に勢いが出ない最大の理由がこれ、であります。もちろん、アメリカは金利が急上昇中なので、株式全般が金利上昇により急落することもありますが、高い成長率がアメリカ株の魅力であり、この魅力自体は揺るぎません。

 

 じゃ、どうして日本企業の成長率が低いのか? 理由はいろいろ言われています。

◎出生率が低下して人口がどんどん減っている日本に対して、アメリカは移民流入でどんどん人口が増え続けている。

◎イノベーションを実現する世界中の才能がアメリカに集まるのに対して、日本には、働く環境面でも税制面でも魅力がないため、世界の才能が集まらない。

◎衰退して消えるべき企業を、金融円滑化法という法律で、生き永らえさせてゾンビ化させている。その結果、本来、新たな芽として成長するはずの新規企業の成長を妨げている。

 

 個人的には、上記の3つ目、ゾンビ企業を生かし続けていることが一番の理由だと考えています。

 森の中でコジンマリと成長を止めた木は、ある程度「間引き」していかないと、太陽の光が地面に届かないため、大木になる可能性のある新芽の成長を妨げてしまいます。今の日本の企業群は、手入れをちゃんとしていない森林と同じ。地域の選挙のために救い過ぎた「ゾンビ企業」が、どれだけイノベーション企業の成長を妨げているか。アメリカは全く逆。DOW30銘柄と言えども、必要ならば、平気で倒産に追い込みます。

 成長率の違いは、新陳代謝のスピードの違い、と同義であります。


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