金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【凱旋門賞特集②】 最初がスローでラストはロングスパート合戦 でも今年は変わる‼

2022-09-30 05:35:41 | 競馬

 昨日に続いて、凱旋門賞特集【その2】であります。

 

 まず気になるロンシャンの週末の天気予報ですが、10月1日(土)の降水確率は80%で、2日(日)の降水確率が60%とのこと。にわか雨の予報なので、金曜日の深夜から日曜日のレースの時間まで雨が降ったり止んだり、を繰り返す模様今のところ、例年どおりの重馬場を想定しておくのが良い感じ。

 

 次に、レース展開

 いつもの凱旋門賞というのは、前半1000mが超スローで、ラスト1000mのロングスパート合戦というのが定番日本馬が苦戦するのは、前半の超スローペースで思い切り「引っかかって」エネルギーを使ってしまい、重い馬場でのラスト1000mのロングスパートについていけなくなって大敗、というパターン。日本馬が好戦できたレースというのは、エルコンドルパサーが自ら逃げて前半から流れる展開にした時、またオルフェーヴルが連続2着できた時も、欧州陣営がラビットと呼ばれるペースメイカーを出走させて流れる展開にした時。

 という訳で、日本馬が良いレースをするためには、前半を引っ張るペースメイカーの存在が必要になります。今回で言えば、この役割を担うのが、矢作厩舎のステイフーリッシュ。もちろん、当馬自身も逃げ切り勝ちを狙っていますので、欧州馬が不得手な、スタートから流れるような淀みのないペースでレースを引っ張ってくれると思います。

 そのすぐ後ろの位置につけたいのが、日本馬の大将格であるタイトルホルダー抜群のスタミナを誇る日本の歴史的ステイヤーですから、2番手の位置から、残り800~1000mのロングスパート合戦に耐えきって何とか勝利を収めてほしい。そして、そのタイトルホルダーの前後の好位を取りたいのがディープボンド。昨年のフォワ賞を逃げ切ったように、このコースで前々から押し切る力を持っていますので、ステイフーリッシュの後ろの好位置さえ取れれば、制覇圏にある存在だと思います。

 最後はドゥデュース。ニエル賞4着は正直ガッカリでしたが、この馬は叩き良化型ですので、次を信じたいと思います。ステイフーリッシュを先頭に、日本馬が前々から進むのであれば、愛チャンピオンS1~3着の3歳牡馬陣や、昨年の凱旋門賞を勝ったトルカータータッソ、GⅠ連勝中の名牝アルピニスタといった有力馬は、そのあとの中団を形成すると思いますので、その直後の中団後方の位置を取りたいところ。ステイフーリッシュのつくる淀みのないペースで、前にいる馬たちがロングスパートでバテてしまえば、後方にいる馬たちにチャンスが回ってきます。その時には、ドゥデュースが豪快に有力馬をすべて差し切って勝利する目が出てきます。

 

 さて、今年の凱旋門賞は、Cルメール騎手が騎乗するステイフーリッシュがつくるペースが、レースの結果を左右することになります。もちろん、ルメール騎手は自らが勝ちつもりで騎乗しますが、もしペースが緩すぎれば、いつものとおり、欧州馬が有利になります。一方で、理想的な淀みのないペースがつくれれば、日本馬にチャンスが到来することになります。また、さらに、とんでもないハイペースで逃げた場合、中団馬群が混乱しますので、最後方からビックリするようなダークホースが飛んでくる可能性も否定できません。

 なおタイトルホルダーの生産者である岡田牧雄氏は、「横山和騎手には、大胆な逃げ戦法を指示してある」と宣言されていますが、ステイフーリッシュが速いペースで逃げてくれるのなら、明らかに2番手の位置の方が有利ですから、無理はしないはずであります。

 

 という訳で、基本的には日本馬の活躍を期待しておりますが、一方で、レース予想と馬券の買い方は、日曜日までジックリと考えたいと思います。大穴馬券を狙うには、これ以上ない舞台設定だと考えております。


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【凱旋門賞特集①】 フルゲート20頭のところに、出走予定馬がなんと23頭!

2022-09-29 05:48:22 | 競馬

 毎年毎年、夢が破れて「出走させるのは、もうやめようよ!」と主張している私なのに、凱旋門賞の日程が近づくと、妙に盛り上がっている自分に気づいてしまいます。人間の業というか、本能が疼くというヤツなのでしょうか・・ お恥ずかしい・・

 

 さぁ10月2日(日)の夜に2022年の凱旋門賞が開催されます。欧州最強馬バーイードと昨年の英ダービー馬のアダイヤーが10月17日の英チャンピオンSへ回ったことで、欧州の各路線の馬たちが続々と凱旋門賞への出走を表明、なんと、本日時点で出走予定馬が23頭となっております。もちろん、フルゲートは20頭ですので、3頭はアブれることになりますが、この状態はもう、何が勝ってもおかしくないと、各陣営が考えているという証左なのだと思います。

 さて、予想される出走馬20頭の紹介を致しましょう。

 

【欧州3歳牡馬】

ルクセンブルク  (愛)愛チャンピオンS1着。英2000ギニー3着。

ヴァデニ     (仏)仏ダービー1着。エクリプスS1着。愛チャンピオンS3着。

オネスト     (愛)パリ大賞1着。愛チャンピオンS2着。

ウエストオーヴァー(英)愛ダービー1着。英ダービー3着。英キングジョージ5着。

アルハキーム   (仏)仏ダービー4着。

ラッソー     (仏)ニエル賞2着。

 

【欧州古馬牡馬】

トルカータータッソ(独)2021年凱旋門賞1着。キングジョージ2着。バーデン大賞2着。

ミシュリフ    (英)2020年仏ダービー1着。キングジョージ3着。愛チャンピオンS4着。

メンドシーノ   (独)バーデン大賞1着。2021年バイエルン大賞2着。

バブルギフト   (仏)2021年ニエル賞1着。サンクルー大賞3着。フォワ賞2着。

マレオーストラリス(仏)2021年ガネー賞1着。

シリウェイ    (仏)2021年英チャンピオンS1着。2021年仏ダービー2着。

 

【欧州牝馬】

アルピニスタ   (英)5歳。ヨークシャーオークス1着。サンクルー大賞1着。

ラパリジェンヌ  (仏)3歳。仏オークス2着。ヴェルメイユ賞3着。

ベリーエレガント (仏)7歳。フォワ賞3着。2021年メルボルンカップ1着。

グランドグローリー(仏)6歳。2019年仏オークス3着。2021年ジャパンカップ5着。

 

【日本馬】

タイトルホルダー (日)4歳牡馬。天皇賞春1着。宝塚記念1着。2021年菊花賞1着。

ドウデュース   (日)3歳牡馬。日本ダービー1着。2021年朝日杯FS1着。

ディープボンド  (日)5歳牡馬。天皇賞春2着。2021年フォワ賞1着。2021年有馬記念2着。

ステイフーリッシュ(日)7歳牡馬。ドバイゴールドC1着。ドーヴェル大賞2着。

 

 本日現在で出走が予想される20頭を並べてみましたが、確かに、どれが勝ってもおかしくありません。前売り1番人気のルクセンブルクにしても、絶対的な存在ではありませんので、当然ながら日本馬4頭にもチャンスは有りと思います。

 そうなると、ポイントになるのは、毎年のことながら、まず第1に、天気と馬場の状態。そして第2に、レース展開

 

 このあたりは、明日お話いたします。(続く)

 


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【炎の十番勝負2022秋】 秋のGⅠレースすべてを9月の段階で当てる‼

2022-09-28 05:38:01 | 競馬

 春にもご紹介しましたが、BS234のグリーンチャンネル主催の『炎の十番勝負2022秋』の季節が参りました!

 

 BS234のグリーンチャンネルは、毎週末の競馬実況中継だけでなく全レースを走破タイムから振り返る「先週の結果分析」や、日曜日の重要レースの予想番組「競馬コンシェルジュ」、また世界の競馬情報をリアルタイムで伝えてくれる「All IN LINE ~世界の競馬~」など、競馬ファンからすると、まるで『夢の玉手箱』のような放送局であります。

 今日は、春秋に特別に催される、GⅠ競走予想イベント『炎の十番勝負2022秋』への応募内容を、このBlogでご紹介したい思います。毎回、個人的に応募しているイベントですが、これが結構難しい。

 9月最終週の段階で、スプリンターズS・秋華賞・菊花賞・天皇賞秋・エリザベス女王杯・マイルCS・ジャパンカップ・チャンピオンズC・阪神JF・朝日杯FS・有馬記念・ホープフルSの勝ち馬を予想するゲームですが、選んだ馬がちゃんと出走してくれるだけでも難しいのです。基本的に、予想した馬が勝つと10ポイント、2着だと3ポイント、3着だと1ポイントで、合計ポイントの多い人が優勝となります。

 なお、もともとは春のGⅠが10レース、秋のGⅠが10レースだったことから、『炎の十番勝負』というネーミングになったのですが、今ではGⅠレースが増えて、春は11レース、秋は12レースとなっています。

 さて、今回、自分が応募した予想内容は、以下のとおりです。

 

スプリンターズS  メイケイエール

秋華賞       サリエラ

菊花賞       ジャスティンパレス

天皇賞秋      シャフリヤール

エリザベス女王杯  レイパパレ

マイルCS     シュネルマイスター

ジャパンカップ   シャフリヤール

チャンピオンズC  テーオーケインズ

阪神JF      モリアーナ

朝日杯FS     ロンドンプラン

有馬記念      ディープボンド

ホープフルS    ファントムシーフ

 

 直前に、菊花賞アスクビクターモアジャスティンパレス」、エリザベス女王杯デアリングタクトレイパパレ」、ホープフルSカルロヴェローチェファントムシーフ」と、3頭も入れ替えてしまいました。迷ったら迷い続けるのも、『炎の十番勝負』の特徴であります。

 

 さて、何頭当たるか? というよりも、何頭が、ちゃんとレースに出てくれるか?


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【棋士編入試験五番勝負 第2局】 里見香奈女流五冠が連敗 あとがない状況へ!

2022-09-27 05:33:04 | 将棋

 9月22日(木)に行われた棋士編入試験五番勝負の第2局は、試験官の岡部怜央四段が132手で勝利。これで、棋士編入試験に挑戦している里見香奈女流五冠は2連敗となり、あとがない状況へ追い込まれました。

 

 

 第1局の徳田拳士四段戦は、序盤から徳田四段が圧倒する一方的な展開でありましたが、第2局はがっぷり四つの内容ながら、むしろ里見香奈女流五冠がペースを掴んで、勝負はあと一歩で勝利を得るところまで岡部四段を追い込む内容だったと思います。惜しかったのは、93手目で、☗2七金と受けに回らず、むしろ☗3四桂と攻めに転じていたら、一気にカタをつける将棋になっていたと思います。このあたり、いつもの里見女流五冠らしくなく、慎重になり過ぎた気がします。

 

 とはいえ、もうあとがなくなりましたので、ここからは、むしろ1局ずつ、好きな打ち方で思い切り闘ってほしいと思います。1局目、2局目ともに、得意の中飛車を採用していましたが、3局目も好きなように指してほしい。くれぐれも、自分らしい将棋を忘れずに!

 

 それから、里見香奈女史には、スラムダンクの安西先生の一言も贈りたいと思います。

 


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【重賞回顧】 神戸新聞杯・オールカマー

2022-09-26 05:38:03 | 競馬

 まずは中京の神戸新聞杯勝ったのは、ディープインパクト産駒ジャスティンパレス好スタートから4番手追走を選択。前半1000mのペースが1分0秒台の流れる展開。直線に入ると、内内から早めに先頭に立ちます。そして、そこから手前を変えてさらに加速、後続を3馬身1/2差突き放して快勝。良馬場の勝ちタイムは2分11秒1。ジャスティンパレスが、昨年11月以来の3勝目をGⅡ神戸新聞杯で飾りました。春は体質が弱くて、厳しい調教が出来ずに、皐月賞・ダービーともに9着でしたが、ここへきて激しい調教を重ねることが出来て本来の姿に戻りました。この勝ち方ならば、菊花賞の主役に躍り出たと言って良いと思います。

 2着は、後方待機から馬場の内内を捌いて伸びてきたシンボリクリスエス産駒ヤマニンゼスト。3着には、最後方待機から馬場の外側を追い込んできたスクリーンヒーロー産駒ボルドグフーシュ。どちらも菊花賞では面白い存在ですが、大外を回して良い脚を使ってきたボルドグフーシュの方が期待大と言えると思います。

 1馬人気のパラレルヴィジョン、2番人気のプラダリアともに、ラスト200mで脚が止まってしまいました。距離が長いのだと思います。

 

 そして中山のオールカマー勝ったのは、モーリス×ジェンティルドンナの良血牝馬ジェラルディーナ好スタートから馬場の内側の5番手追走へ。逃げったバビットのペースは1分1秒1で流れる展開直線に入ると、逃げ粘るバビットの横に3番手からウインキートスが追いすがります。しかし、その内側からジェラルディーナがすり抜けるように先頭に立って突き抜けます。さらに馬場の内内を抜け出してきたロバートソンキーがジェラルディーナに迫りますが、1馬身1/2差でジェラルディーナが勝利。良の勝ちタイムは2分12秒7。良血ジェラルディーナは、4歳にして嬉しい重賞初勝利今日の中山の芝は、内内の前にいないと勝負になりませんでしたが、オールカマーもその通りの結果になりました。

 2着のロバートソンキーは後方待機から、4コーナー手前で内内を回って上手く前に取り付きました。3着のウインキートスも、3番手から勝ち馬の外を走ってのもの。4着は逃げたバビット。このように、上位馬はすべて内内を走った馬ばかりです。

 一方、5着のテーオーロイヤル、6着のデアリングタクト、7着のヴェルトライゼンデは、全て外々を回した馬ばかりですので、これらの馬たちの本日の結果は全て度外視してよいと思います。これで人気が落ちるようならば、むしろ次は買いということ。


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