金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【速報】 将棋 王位戦第1局 豊島竜王が激闘を制して先勝!

2021-06-30 21:37:42 | 将棋

 将棋の王位戦七番勝負第1局は、6月29日(火)30日(水)に愛知県の名古屋能楽堂で行われ、後手番の豊島竜王が104手の激闘を制して、まず先勝を飾りました。

 

 戦型は相掛かりとなった第1局、序盤から豊島竜王の構想が素晴らしく、研究成果どおりに少しずつリードを広げていきます。2日目の午後あたりではハッキリ後手の優勢が伝えられ、藤井聡太王位も何とか反撃を試みますが、竜王にミスは出ず、そのまま押し切る形で先勝。後手番での先勝は、竜王にとっては幸先の良いスタートとなりました。

 藤井王位からすると、一言で言って「完敗」。これまでの苦手意識を払拭することが出来ず、念入りに準備してきたと予想される豊島竜王への対策が全く実らなかったということ渡辺明名人への対策が完璧であることと較べると、どうもまだ、豊島竜王の将棋、特に序盤の構想パターンについて、掴み切れていないのかもしれません。

 第2局は、7月13日(火)14日(水)に北海道旭川市の花月会館で行われます。そこまでに藤井王位の立て直しが図れるか。注目して参りましょう。


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【雑感】 EURO2020を観ながら、日本の民放地上波MC達に言いたいこと

2021-06-30 07:09:51 | 雑感

 サッカーの欧州選手権、EURO2020も予選リーグが終わり、ベスト16が揃って、いよいよ決勝トーナメントが始まりました。決勝トーナメント1回戦で、オランダがチェコに負けたり、ベルギーがポルトガルを撃破したり、優勝候補筆頭のフランスが負けたあと、30日には、イングランド対ドイツ戦が激突するなど、見所満載で毎日盛り上がっております。

 EURO2020は、欧州11都市で開催されているため、場所によっては、まだまだコロナ対策が必要な状況で、そんな中でマスクもしないで観客が応援しているシーンがTVで映ると「大丈夫か?」と心配になりますが、これもまたお国柄というか、コロナ対策は継続しているものの、EURO2020だけは、多少大目に見てね! というファン心理を背景にして、ユルユルの開催が進んでいるようです。

 

 欧州各国に比べると「真面目で、やや神経質なお国柄」と言える我が国では、3週間後にはオリンピックが開幕するという今の状況下でも、「私は今でも開催に反対である」とか、「水際対策に、まだ穴が多い」とか、「デルタ株が心配である」など、問題点の指摘や、不安を煽る発言ばかりの、地上波TVのMCたちが目立ちます。

 例えば、開催には反対であっても、やると決まったのならば、何か具体的に役に立つ提言や、アイデアを出すことをすれば良いのに、そういうことは一切しない人達ばかりです。普通の企業内の人材であれば、文句を言うだけ役立たず人材‥という評価になる人たちになります。

 

 ちなみに、先ほどの欧州の事例で言えば、欧州のマスコミの人たちは、EURO2020の観客に対して「ちゃんとマスクをしましょう」「大声を出すのは遠慮すべき」などと、ちゃんと叱る活動を地道に続けているようです。こういう姿勢に、マスコミとしての矜持を感じます。

 一方、日本の民放地上波TVのMCの方々。批判しやすい相手をケチョンケチョンに言うだけでなく、今でも繁華街で「外飲み」をしている若者たちや、密かに国内旅行を楽しむ人たちに対して、ちゃんと「叱る」活動をしてみてはどうか? ただ画像を映すだけで、批判するか同調するかは視聴者任せ、というのは無責任だと思います。

 

 ちなみに、皆さんだから出来ることとして、海外からオリンピックに来るマスコミ関係者たちを、効果的に管理する方法を提言してみてはどうか? 同業者だから、何をグリップしたら彼らをしっかり管理出来るのかを知っているのは、貴方たちでしょ? 少しは、具体的に役に立つアイデアを出して下さいそうしてくれれば、あなた方への見方も変わってくると思いますので。


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【将棋 王位戦】 藤井王位 対 豊島竜王 激しい殲滅戦が始まる!

2021-06-29 07:05:34 | 将棋

 本日からの二日間、すなわち6月29日(火)30日(水)の両日将棋 王位戦七番勝負第1局が、愛知県の名古屋能楽堂で開催されます。藤井聡太王位にとっては、最も苦手とする相手を挑戦者に迎え、七番勝負を戦うことになります。

 

 ちなみに、ここまでの両者の戦績は、豊島竜王の6勝1敗で、唯一の敗戦も朝日杯トーナメントの短時間勝負。2日制の王位戦七番勝負は、藤井聡太王位にとっては、対豊島竜王との試金石になると思います。

 実は、6月26日(土)の叡王位挑戦者決定戦で、藤井二冠が斎藤八段を破ったことから、この王位戦と並行して、この二人は、さらに叡王戦五番勝負を繰り広げることになりました。すなわち、最長12戦連続の闘い! 藤井聡太二冠とすれば、もう苦手だとか、何だとか、言っている場合ではなく、この際なので、豊島竜王の存在を粉砕するか、または、勝てない相手を引き摺って残したままにするか、という選択。当然ながら、粉砕する闘い方を選ぶと思います。

 さらに、この12連戦と並行して、竜王戦の挑戦者決定トーナメントが進んで参ります。右ブロックでは、1組1位となった永瀬王座と4位の羽生永世七冠の争いとなりそうですし、左ブロックでは、1組2位の久保九段と2組優勝の藤井聡太二冠の争いになりそう。もし藤井聡太二冠が、このトーナメントを勝ち抜くと、12連戦のあと、豊島竜王とは、さらに竜王戦七番勝負を繰り広げることになり、最長19連戦を戦うことになります。

 

 どうも、今年の夏・秋の将棋界は、藤井聡太と豊島将之が、次の将棋界の覇権をかけて、互いを潰し合うような、いわば「独ソ戦」のような凄惨な殲滅戦が、19連戦に渡り、繰り広げられるような気がしてきました。何だか、ゾクッとします。


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【宝塚記念 回顧】 クロノジェネシス、グランプリ3連覇!

2021-06-28 07:17:55 | 競馬

 上半期のドリームレースは、1番人気のクロノジェネシスが完璧なレースで、グランプリ3連覇を達成いたしました。

 レースは、ユニコーンライオンが逃げて、レイパパレが2番手。前半1000mが1分丁度ですから、このメンバーでは超スローの展開となりました。クロノジェネシスのルメール騎手は、このスローペースを見越して4番手を追走、直線に入って、逃げるユニコーンライオンとレイパパレが並んで押し切ろうとするところ、ゴール前100mで見事に差し切り完勝。さすが雨晴両用の切れ味で、これはもう、日本代表として堂々と秋の凱旋門賞へ向かってほしいと思います。

 2着には、レイパパレを差し返したユニコーンライオン。坂井琉星騎手のファインプレーでした。レイパパレも、消耗戦だった大阪杯から、体力を立て直してここを目指し、立派なレース振りだったと思います。この馬は、むしろ逃げて自分のペースに持ち込んだ方が良かったのかもしれません。出来れば、重馬場適性のあるレイパパレも、秋の凱旋門賞に挑戦して頂きたいというのは、ファンの我儘でしょうか。

 4着のカレンブーケドールも、実力を見せた4着。5着のキセキは、福永祐一騎手がクロノジェネシスを外からマークしての5着ですから、この馬も立派でした。

 

 最後に、穴人気になっていて9着だったアリストテレス。以前にも申し上げましたが、明らかにメンタル症状が出ていますので、いったん休養させるべきです。武豊騎手は、馬の気持ちが分かるので無理をさせませんでした。激しいレースが続いて、心が折れた状態だと思います。人間だってあるでしょう。馬だって同じなんです。休ませてあげて下さい


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【2歳戦回顧】 6月26日~27日

2021-06-27 16:37:40 | 競馬

 土曜日は札幌1R芝1200mを勝ったシルバーステート産駒リトス好スタートから逃げて、直線も後続を突き放して完勝このレースが出来れば、函館2歳Sでも面白い存在に。シルバーステート産駒は3頭目の勝ち上がり。仕上がりの早さが目立ちます。

 阪神1R芝1600mを勝ったキングカメハメハ産駒スタニングローズ。好位追走から直線で抜け出した圧勝。デビュー戦はプレスレスリーに先手を取られて2着に敗れましたが、今日は本来の走りが出来ました。2歳マイル重賞で活躍できそう2着のクロニクルノヴァはキズナ産駒らしく、競り合いになると勝負強い。次も楽しみ。

 東京1R芝1600mを勝ったノヴェリスト産駒フェスティヴボスマイペースで逃げて、直線に入ってからも渋とく粘り切って勝ち切りました。内埒際から差してきたレディナビゲーター、外から差してきたレッツリブオンに迫られましたが、長く使える良い脚で粘り切り。距離を伸ばして良いと思います。人気のレディナビゲーターは仕掛けてからの反応が悪く、少しレース間隔を開けた方が良さそう

 札幌5R芝1200m新馬を勝ったロードカナロア産駒キングエルメス2番手追走から、直線で逃げたカルネアサーダを交わして、そのまま完勝人気のイスラボニータ産駒ロータスペトルは外を回り過ぎて伸びずキングエルメスはレースも上手く、函館2歳Sの有力候補

 阪神5R芝1400m新馬を勝ったエピファネイア産駒タガノフィナーレスタート良くスローペースの逃げで、そのまま押し切りました。好位から差してきたダイワメジャー産駒ドンフランキーが2着、2番手にいた1番人気アグリは3着。レースレベルが低く、2着3着の次は過信禁物

 東京5R芝1800m新馬を勝ったドレフォン産駒ジオグリフ素質馬の揃った注目の新馬戦好位追走から、先に抜け出した1番人気ディープインパクト産駒アスクビクターモアとカレンブラックヒル産駒アサヒを外から差し切りました。典型的なスローの瞬発力勝負で、前の2頭よりも脚を溜めたルメール騎手のファインプレー。アスクビクターモアは、ディープ×レインボークエストなので、スピードの持続力を活かしたレースの方が合いそう。今日は、思い切って速いペースで逃げてしまった方が楽に勝てた気がします。騎手の差が出たか

 

 日曜日は札幌5R芝1200m新馬を勝ったロゴタイプ産駒ラブリイユアアイズ。2番手追走から直線抜け出して完勝。新種牡馬ロゴタイプ産駒の初勝利2着には外から差してきたヴァンキッシュラン産駒トーセンヴァンノ1番人気で逃げたアウトストリップ産駒アウトパフォームは、前半の飛ばし過ぎが敗因。次回は見直し。

 東京5R芝1600m新馬を勝ったモーリス産駒アバンチュリエ。中団待機から、直線は馬場の真ん中を堂々抜け出して完勝。2歳マイル重賞で楽しみな存在へ。2着もモーリス産駒ソリタリオ、勝ち馬と同じ位置から差し脚良く2着3着は前々から粘ったエピファネイア産駒ニシノラブウインク。2着3着は次走有力。

 阪神5R芝1800m新馬を勝ったハーツクライ産駒レッドベルナーム3番手追走から、直線ゴール前でギリギリの差し切り勝ち。評判馬が揃ったレースでしたが、1番人気馬が勝ち切りました。逃げたキズナ産駒アランヴェリテが2着に粘りました。ディープインパクト産駒の3頭は持ち味が出せず。夏の新潟か、秋の中京で出直しか。

 東京6Rダート1400m新馬を勝ったディスクリーキャット産駒コンバスチョン。中団待機から、直線は外から前を追いながら、あと100mのところで余裕の差し切り勝ち。2歳ダート短距離路線に、まず名乗りを上げました。相当な才能だと思います。2着は、後方待機から追い込んだマクフィ産駒リュウノブレイク3着は、果敢に逃げて粘ったシニスターミニスター産駒フルム。2着3着も次走狙えると思います。


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