日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

梅沢昌代さん

2014-08-31 12:51:12 | 演劇
なんだ、このタイトルは?!(笑)

昨日はシベールアリーナに、「イッセー尾形の芝居の作り方2014 山形のフツーの人々with小松政夫」を観に行ってきました。2012にWSが初開催された折、参加させていただいたご縁で。「 フツーの人々」というのは、素直に考えて、演劇を生業としていない一般人(素人)という意味と、日常ってかけがえのないものだよね、というとこあたりからきていると思って間違いない、と思うのですが。。。ちなみに、「素人が四日間(今回は五日間)で芝居を作る」というのがキャッチコピー(?)

*この「フツー」という言葉には、悪夢のような思い出があるので、今でもつい口に出してしまってドキッ、とすることがあるのです。
昔昔、ワタシがまだ演劇をかじっていた頃、ある芝居のワンシーンを稽古していたとき、どうしてもうまくいかず同じシーンを何度も何度も繰り返していました。演出家は忍耐強くワタシが自分で気づくのを待ってくれていたようなのですが、ワタシはワタシでそのシーンのこと、前の晩徹夜で考え抜いていて「こうやろう!」と決めていたので、他のアプローチがあるなんて考える余裕がまったくなかった。で、お互いに疲れ果ててワタシがつい「フツーこういう気持ちでいるときは、相手より先に・・・・」と口答えをしたら、演出家の堪忍袋の緒がビギ~~っと、切れた!!ものすごい雷をいただきました!!!!ハイ
「フツーってなんだよ。何をフツーって言うんだ。俺たちがフツーを決めてしまったら、芝居なんかやる意味ないだろ!!」って。
すごい怖かったけど、ワタシの世界がドヒャーと広がる気がしました。「そうか、世間の常識に縛られたフツーじゃないフツーを、お芝居ではつくり出すことが可能なんだ!!!!」って。感動してしまいました。その後は、演出家穏やかな口調にもどって、もうひとつ(芝居における)大切なことを教えてくれて、例のシーンは無事完成。その後、この方の演出を受けられるのが喜びでしたね~

だいぶ話が横道にそれてしまったけど、素人とプロの違いってなんだろう?という話題がよく上りますよね。(タップの世界でも)
で、昨日の演劇のWSの発表会をみて、ふと、「素人を主役にすることはできる」って思ったのです。
逆にいうと、主役を支える脇役を、素人がやれるのだろうか?ということ。(お芝居は当然、主役だけでは成り立たないわけです。)
で、タイトル(笑)梅沢昌代さんという女優さんがいらっしゃいます。一般の方に、どのくらいの知名度があるかはわからないのですけど
ワタシが好んで見るTVとか映画作品に梅沢さんが出演なさっている割合って、すごく高いのです。
そしていつも、ワタシはなぜか「あ、梅沢さん出てる!」って、妙な安心感があるの(笑)
梅沢さんは、地味なんだけどそれぞれの役を見事に演じ分けてて、ほんのちょっとのシーンでもすごく存在感がある。
的確で、場がしまる?というのかな・・・・いつも凄いな~、と思う。これこそ、プロ!なんだろうな~と感じる。

素人が短期間で一本のお芝居を作り上げる一番の難しさ、というのは
役割分担が難しい、ということなんだろうな、と。
サッカーがフォワードだけで出来ないように、
たまたま「お芝居をつくってみよう」で集まった人たちが、ゴールキーパーもいた!デフェンダーも、ミッドフィルダーもいるじゃないか!!などという奇跡的な偶然がそんなに起こりえるか?ということなんだろうなーと。
余計な事ながら、考えてしまった。
余計なこと、ですね(笑)