粉飾決算

NHKで「監査法人」というドラマが始まりました。

映画で「マルサの女」がありますが、
会計や税務を取り扱うドラマは珍しいです。

ここ数年、企業の粉飾決算が問題となり
公認会計士の責任が厳しく追及されましたよね。

同じNHKで経済ドラマの「ハゲタカ」が非常に面白かったので
経済もの第二弾として公認会計士をどのように描くのか興味津々でした。

初回の内容は、会計士が不正経理を暴く代償と葛藤するというものでした。

スリリングな内容にするために自殺や事故とからめたのでしょうが、
少々ドラマチックすぎたように思います。

私も実際に会社勤めしているときに
会計士監査に立ち会ったことがあります。

立ち会ったといっても、書類の受け渡し程度でしたが…。

実際の監査では公認会計士の先生方は
あんなに「上から目線」ではありませんでしたし、
監査の期間もドラマの印象では２日程度でしたが、
あの規模の会社を二人で監査するとなると
最低一週間くらいはかかると思います。

監査報告も終了の日に行われるのではなく、
後日、報告会が開かれるのが通常だと思います。

初回のタイトルが「会社、つぶせますか」でした。

監査法人の詳しい組織的なことはわかりませんが、
実際に若手の会計士一人の権限で会社がつぶれてしまうような
判断はくだせないように思います。

背後に銀行の魔の手が及んでいることを含ませつつ
次回へ続く…。

「ハゲタカ」もそうでしたが、
銀行による「貸し渋り、貸し剥がし」による混乱を
描いていくのかなぁと思う内容でした。

銀行ってそんなに悪いことをしているのでしょうかねぇ…？？

会計・税務の業界に長くいて、現実を知っているせいか
ちょっと覚めた目で見てしまったのが正直なところです。

といいつつ、次回もきっと見ることでしょう…。

実際に監査法人に勤務している公認会計士の先生方はどのような思いで
このドラマをご覧になっているのでしょうね？


ところで…。

粉飾した場合に税務にも重要なポイントがあります。

粉飾決算をした場合は所得を過大に申告したことになります。

要するに税金を払いすぎているということになります。

粉飾していたことが「税務調査」等で判明した場合、
過払いした税金はすぐに還付されません。

５年以内に開始する各事業年度の法人税から順次控除していくことになります。

適正な税金を払うことが本当に大切ですね！



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