宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

ひとつの歴史

2009-01-26 06:40:42 | ニュース
バラクオバマさんを、アメリカの、黒人の、ひとつの大きな歴史の証として歓喜に咽ぶ人々の頭上に配した。
こんなにも早く、黒人大統領の誕生が成立するとは・・・・
私たちはソ連の崩壊も信じられない思いで見詰めていた。
そして、激動のアメリカの崩壊も10年の周期でやってきた。
こんなにすごい歴史を目の当たりにするのは、すごい興奮を誘発する。
ひとつひとつが驚きの連続である。

翻って日本の現、日本国憲法の発布も、すごい興奮に駆られていたのではないかと推察できる。
天皇の地位が陥落して、取り上げられ、牛耳っていた軍隊はなくなり、特高も憲兵も無くなり、利権の親玉、財閥や地主もなくなり、みんな権利を与えられ、義務は縮小され、人権を付加され、何と言っても主権在民・・・・
それまでは、天皇は雲上人、財閥の大将も大名のようなもの、会社の社長にかしづき、こき使われ、文句も言えずひたすら働き、そういうのがいまだに根っこに染み付いている日本人。
北朝鮮人たちもきっとそうなるのであろうな。

日本国憲法は、人々の希望を載せて発車したのである。
そしてついにアメリカは黒人の大統領を誕生させるまでになっていった。
彼は暫くは、白人に迎合した路線を走るしかないのであろう・・・・
そのためのイスラエル擁護であるのだろう、これがやがてどのように変遷していくかは4年の間の彼の舵取りに掛かっている。
誰の目にもイスラエル擁護は、周囲に危険を発生させることは分かって見える筈だ。アメリカ外交がここで手詰まりになることはわかっている筈だ。
だが敢えてそれを為したことは、長期ビジョンで考えねばならないのであろう・・・
何故なら、本質的にアメリカはイスラエルのような国家は嫌いな筈であるからだ。
全て自衛のためだけに行動している北朝鮮との違いが鮮明にある。
アメリカ侵略を為しえながらも、アメリカの正義は常に侵略を抑えるに徹底してきているからだ。
ただ考えようによってはイスラエルも自衛のためだけかも知れない、一応日本のように朝鮮の次は満州と言うように、ドイツのオーストリアの次はポーランド、フランスと進軍するようではないからだ。