宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

マスメディアとしての資質。

2006-02-08 23:00:25 | 政治
マスコミも何を考えているんだか? 口だけの小泉さんを支持するってことは、当然に分かる深刻な二極化誘導ではないか。今頃、気づいても遅いわ!
何のために「しがらみ改革」をしなければならないのか、が、全然分かっていない。改革、改革、と大騒ぎするのは、それをしなければ貧富の差が開き過ぎて、大変な事態に陥ってしまうからに他なら無いからなのだ。つまり、口では「改革」を唱えながら、その実、さしたる改革ができないから、上をインフレにするしか日本を救う道がなかったのだ。
革命に近い程の大改革に成功しておれば、インフレ誘導など全くと言ってよいほど必要なかったのだ。勿論二極化にもなってはいなかっただろう。二極化の最大の欠点は、その「流動性の停滞」にある。早く言えば、国が二つあるようなものだ。お風呂の上に暖かい対流があって、下は冷たい対流があるようなものだ。何回も言うようだが、小泉さんが総理になった当初から命を掛けての大改革をしなければならなかったのだ。もう今では改革なんてもう夢の夢になってしまって、却って傷口を広げてしまうことになりかねなく、手遅れなのである。それが、多くの日本人にはわからないのである。
今では小泉さん自身も、自身の無能無策により、いよいよ開き直ってきてしまった。日本銀行も政府も、徳政と素人参加で株高になって企業が潤っているにも拘わらず、公定歩合をあげられないのである。しかも、消費税さえも上げることができないのだ株高による金余りであるにも拘わらずである。実質が伴っていないことが、彼らには分かっているのである。いかにこの株高が「砂上の楼閣」の上にあろうかが分かるであろう、切って見たら悪性のガンであったと言うようなものだ。
オーコワ、コワ!! 入りの郵政改革では必要な改革の内には入らないのだ。営々と育んできた「ひずみ」の是正には何の意味をももたないのである。しょうがないからこれくらいで形を作ってみた、と、言ったところでしょうか? そんな程度の改革でお茶を濁されたんでは、平民は浮かばれない。予算以上のお金をバラ撒いてしまったのだから、どの部分から回収するのか?それが問題だ。果たして、あるところから回収できるのであろうか?私には疑問に写る。
しかし、これ以上自殺者を増やすわけにもいくまい。「お代官様、それ以上はお許しを・・・生きていけません」ってところか? 返す返すも死んだ企業や団体組織を、生き永らえさせてしまった新陳代謝機能不全のツケは、必ずどこかからやってくる、残念です!!
もっと4年半前に小泉さんの心の内を分かっても良かった。真の大改革をする気は、はなからなかったのです。改革する前提に壊す、破壊が必要ですが、あの真紀子さんを更迭することはイコール官僚天下が相変わらず続きますよと言う宣言にも似たりするのです。そこで、小泉さんの心の内の意思が理解できなければ、マスメディアとしての資質に問題があります。
まあそれでも、耐震偽装問題や、東横インなどへの検査もいい加減にしている状況を見てれば、政治をする者や官僚、マスコミも人間のすることだから、同じように責めても仕方がないが、経済技術大国がまるで正にお粗末様ですな。
結局、官僚システムにメスを入れることができず、手術をしようと開いてみたが、また閉じたことと同じ、野放し状態に返り咲く、これが、やがてくる滅亡へのシナリオを刻む一端になっていくのだ。「ひずみ」「ゆがみ」をいかに認識して、対処を的確にできるかが、為政者には求められよう。
はなから右翼側に傾しいでいる安倍さんや、麻生さんでは、当然のように政治がもっと変てこりんに傾いで行くのは火をみるよりも明らかなりし、彼らにこの大業を運営させるのは日本の自殺行為に等しいが、絶体絶命の手段「毒をもって毒を制す」も有りか、な?