きのう(10/10/21)のDevil in Winter(Wallflower Quartet#3)の続きです。 この本に出てくる tilt at windmills look a gift horse in the mouth white elephant という意味の分かりにくい3つの表現について調べてみました。
気になる表現 1 悪い親戚から逃れるために愛のない結婚を選んだEvie。なぜ“結婚”なのか、ということについて語っているシーン。 "(省略)An unmarried woman has little recourse, socially or legally. It isn't f-fair...but I can't afford to go tilting at windmills. I need a h-husband.”
気になる表現 2 Evieと結婚すれば莫大な財産が手に入る。しかし、Sebastianにはひとつ気がかりがあるようで・・・以下のようなことを言います。 "Not to look a gift horse in the mouth," Sebastian said casually,"but how close is your father to dying ? Some people linger for years on their deathbeds. Very bad form, I've always thought, to keep people waiting."
特に意味がとれなくても、大丈夫そうな表現ですが、このシーンで馬の口が何に関係があるのかと思えば、ことわざからの引用のようです。『アンカーコズミカ英和辞典』によると、 Never(Don't) look a gift horse in the mouth.は、「もらいものの馬の口の中をのぞくな、もらい物にはけちをつけるな」。という意味で、馬は歯を見れば年齢や健康状態がわかるとされ、ここからlook a gift horse は「もらい物にけちをつける」という意味になったそう。 もらい物にけちをつける気はないが、とは言いつつ、かなりの無神経発言のSebastian。
気になる表現 3 St.James通りの商店街の建設だか投資だかの話をしている中でのSebastianの言葉について。そんなに需要が見込めないうえに、家賃も高いところだから、そのような商店街を作っても、一年以内にwhite elephantになってしまうのではないか、 I suspect within a year it will turn into a white elephant.と彼は言います。 White Elephant?とEvieがたずねると、急に姿を現したLord Westcliffが以下のような説明をしてくれます。説明の部分だけ抜き出します。 "A white elephant is a rare animal," "that is not only expensive but difficult to maintain. Historically when an ancient king wished to ruin someone he would gift him with a white elephant."
『新グローバル英和辞典』を見ると、 white elephantとは「(費用のかかる)もてあまし物」という意味で、 珍種で崇拝の対象;シャム王が嫌いな臣下に与えてその飼育費で破産させようとした、という説明が。 さすがWestcliff、あんた生き字引だね。役に立たない無用の長物ということで、この投資話は却下。white elephantという言葉をどこかで見た覚えがあったので、取り上げてみました。