David Copperfield (Oxford Bookworms Library Classics) 情報 作者:Charles Dickens ジャンル:古典 ヒューマン 種類:ペーパーバック、GR YL:4.5 ページ数:88ページ 語数:24770語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
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Tricia Hedge | |
Oxford Univ Pr (Sd) |
ストーリー
生まれる前に父親を亡くしていたDavid Copperfieldだが美しく若い母親と、心やさしい使用人のPeggottyに育てられ、幸せに暮らしていた。ところが、Davidが8歳のとき、母親がMr.Edward Murdstoneという意地悪な男と結婚、おまけに彼の姉までもが一緒に住むことになった。母親は彼らのいいなりで、勉強ができないとDavidはMr.Murdstoneに棒でたたかれ、何日も部屋に閉じ込められた。
しかし、寄宿学校に通わされることになり、継父からは解放された。学校には恐ろしい校長がいたものの、楽しい友達もできた。
が、またもやDavidを不幸が襲った。母親が亡くなったのだ。10歳で孤児となってしまったDavid。邪魔者扱いされ、働きに出ることになってしまった。
感想
Dickensの自伝的小説と言われている作品の簡約版。どのあたりが自伝的なのかは、最後のほうのAbout the Aurtherに説明があります。
あまり恵まれなかった子供時代から、青年になってからのさまざまな出来事。結構事件がいろいろと起こるので飽きないと思います。注目しどころがいいっぱいある話だと思いました。中心はDavidの波乱万丈の人生ですが、周囲の個性的な人物たちが思わぬ動きをしてくれるのが面白かったです。人とのつながりとか、因縁とか、摩訶不思議。周囲の人々の悲喜こもごもにも注目です。
後半、りっぱな青年になり、恋をしたDavidの天にも昇るような気持ちとか情熱が簡単な英語ながら、うまく表現されていると思いました。悲しいシーンはちょとあっさりな感じがしてしまいましたけど。
登場人物が20人以上と多いです。登場人物リストがあるし、みんな個性派なので混同することはないと思いますが、最初のほうに出てきた人物が後で再登場したり、多くの人物が、最後のほうまで話に絡んでくるので注意。登場人物リストにない名前はその場だけで忘れてもいいと思います。