Scandal in Spring (Wallflowers) 情報 作者:Lisa Kleypas ジャンル:恋愛 種類:ペーパーバック、一般書 YL:7.6 ページ数:ページ 語数:約87000語 お気に入り度:☆☆☆☆ |
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Lisa Kleypas | |
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ストーリー
イギリスの社交界に貴族の婿探しにやってきているアメリカの資産家令嬢Daisy Bowman。しかし誰からも声がかからず、万年wallflowerとなっていた。姉のLillianはじめ、お互い相手を見つけられるよう結束した仲間は3人とも幸せな結婚生活を送っていた。しかしDaisyは一向に相手が見つかる様子もない。
業を煮やした父親は5月までに相手が見つからなければ、自分が決めた相手と結婚してもらう、とDaisyに最後通牒を突きつけた。その相手というのが、石鹸会社を経営する父が手塩にかけて育てた有能な右腕、Mathew Swiftだ。父親はゆくゆくはMathewに会社を譲りたいと考えていたのだ。しかし、数年前のDaisyのMathewに対する印象は最悪なものだった。痩せた醜男で、野心むき出しの冷徹な男・・・。
そんな結婚だけは阻止したいと、wallflowerのメンバーと何度か願いをかけたwishing wellを一人で訪れたDaisy。しかし、そこで出会ったのは数年前のイメージとは全くかけ離れた、たくましくてハンサムに成長したMathew Swiftだった。
結婚話は会社欲しさに彼が裏で仕組んだことかと思ったDaisyだったが、Mathewはどんな状況下でもDaisyと結婚することはできないと断言したのだ。
感想
Wllflowerシリーズ、全4作のうちの第4作目。ワケありで、誰からも求愛されない女性たちが幸せをつかむまでの話。毎回主人公が変わります。完結編の今回はDaisy Bowman。
wallflowerメンバーで結局最後まで残ったのはやはり最年少のDaisy Bowman。天真爛漫、本好きの夢見る乙女、といった感じのDaisy。のんきなところがあるのか、相手を見つけられずにいます。相手に望むものが多すぎるんですね。好みがうるさい。Daisyの思い描いていた理想とはかけ離れているMathew Swiftですが、魅力的になった彼に惹かれていくDaisy。意外と積極的。
どうやら謎めいた暗い過去を持つと思われるMathew Swift。多分20代後半の若者。誰にも言えない過去とは一体何なのか?気になる・・・。でも明らかになるのはかなり後になってから。Westcliff伯爵にも物おじせず、かといって失礼な物言いは避け、交渉はお手の物と見せ付けるあたり、一筋縄ではいかない感じのMathew Swift。彼は自分の過去の事があってか、Daisyを他の人に押し付けようとします。でも内心は・・・なんですね。
たいてい、後半2人がくっついた後、ひと事件、ふた事件あるのですが、必ずハッピーエンドで終わると分かっているのに、ドキドキしてしまうのは何ででしょう?そんなピンチを乗り越えて、2人の絆がより一層深まるというお決まりのパターンですが、これが水戸黄門のように楽しいですね。
シリーズが進むにつれ、wallflowerメンバーの4人の友情とか、先に幸せになった3人のその後の様子なども、ちらほらうかがうことができて、嬉しい限り。最後のほうはちょっと駆け足ぎみのような感じがしてしまいましたが4人とも自分のお望みのものを手に入れこの上ない幸せをつかんだようです。めでたし、めでたし
以下シリーズ過去記事
Secret of a Summer Night(Wallflowers #1)(10/9/27)
It Happened One Autumn(Wallflowers #2)(10/10/17)
Devil in Winter(Wallflowers #3)(10/10/21)