ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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続発する3.11津波関連訴訟について

2014年09月09日 12時37分35秒 | 相続
 朝日新聞によると
 『東日本大震災の津波で、岩手県釜石市鵜住居(うのすまい)にある市の防災センターに逃げ込んだ家族が犠牲となったのは、本来は避難場所でないことを市が住民に周知していなかったためだとして、2組の遺族が9日、市を相手取り、計約1億8300万円の損害賠償を求める訴訟を盛岡地裁に起こす。
 訴えるのは、1組が母(当時71)を亡くした男性(45)と姉2人。男性は母を連れてセンターに避難し、男性は水面上に顔を出して助かったが、母はのまれた。市が事前にセンターを避難先とする訓練をしたことなどが原因として、慰謝料を含め約9千万円を求める。男性は「多くが犠牲になった原因をはっきりさせたい」と話す。
 もう1組は、隣の市立幼稚園の臨時職員だった妻(当時31)を亡くした40代の夫と両親。妻は訓練通り、センターに避難して犠牲になった。約9300万円を求める』とのことです。
 山元町立東保育園事件や第七十七銀行女川支店事件,さらに大川小学校事件のように,津波で被害にあった被害者が,いろいろなところを相手方として訴えを提起しています。
 これらは,すべて,事件の真相が知りたい,誰(個人or組織)の責任なのかを明らかにしたい,という痛切な想いから,起こされているのです。
 自然災害なのだから仕方ない,訴えを起こすのはおかしい,所詮金目当て,などとは言わずに,周囲の方々は被害者を温かく見守ってあげて欲しいです。
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