今日の午前中は花風社さんの25周年記念読書会に参加しました。
読書会での本は『自閉症者の犯罪を防ぐための提言』です。
私がこの本を読んだのは花風社の本を数冊読み、「ここの出版社の本は全部読んだほうがいい」と思い、新刊発売のときに他の本も送料無料になるという機会に、どんどん買っていって読んだ中の一冊でした。
さて、この本は私が講座を主催するときには、必ず書籍のコーナーに数冊置いています。
それは、私が主催する講座にわざわざ足を運んでくださる方々は、ご自身のお子さんや施設に通ってくるお子さんに対して社会の中で自由に自分の人生を歩んで欲しいと思っている方々だと思っているからです。
だから、法を犯すとはどんな行為か、それを防ぐには私たちには何ができるか、ということを考えるきっかけにして欲しいと思いこの本を必ず置くようにしています。
この本は他の書籍よりも近寄り難いようで、題名に驚愕されたり、何度も手に取り迷いに迷って買って行かれる方が多い印象を受けています。
題名を身近な人に引きつけて感じ、「内容が自分の子どものことそのままのことが書かれてたら怖いです」というようなことをおっしゃった方がいらっしゃいました。
題名を見ただけで、手に取る方が他人事ではないと、状況をリアルに置き換えられるインパクトのある本なのだなぁ、だから手に取っては返し、を繰り返されるのかと納得したのを覚えています。
さて、今回の読書会ではこの書籍を通して、更に情報が加わりました。
「あなたは法を犯している」ときちんと説くことも大切ですが、それではそういう出来事があるたびごとに「それはね…」と説明が必要です。
それももちろん、大切。
でも、この本が出てもう少しで10年になる私たちは、犯罪に結びつく、根拠のない恨みつらみの根本に働きかけられる、ということ知っているのです。
このことに気づかせてくださった今回の読書会は大収穫でした。
特に小さいお子さん、まだまだ手元でお子さんを育てている親御さん方は、「それはダメ、だってね…」と一個一個遵法教育をするよりも、まずはその育ちの根本に働きかけることが大切ですね。
働きかける育ちの根本は、何かと言うと私の理解では、まずは日々の生活の中の快食快眠快便をはじめとする土台だろうな、と思います。
それにしても、恨みつらみの芽吹く根本に働きかければ、変に他人に絡むこともなく、自分の人生をその人らしく全うできるよね、と問いかける被害に遭われた浅見さんはおおらかだし、懐が深いし大きいな、と改めて思いました。
最後になりましたが、花風社25周年、本当におめでとうございます。
私が関わっていた子どもたちの感覚の不思議さの由来を教えてもらい、それらをどうすればいいか道案内をしていただきました。
そして、いよいよギョーカイがいらなくなるなぁと感じた創立記念動画最終回でした。
これからの本も楽しみにしています!