日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

子どもの思考の軌跡をたどる。

2019-07-22 18:45:00 | 算数
久しぶりに桜がドバーッとおねしょをしたら、
久しぶりに青空が出る天気になった。
 
やったー!
 
今日、夏休みの算数集中教室にいらっしゃったお子さん。
 
 
 
親御さんからの情報によると、
「一桁同士の足し算ができない!この夏になんとか土台を!」とのことでした。
 
量を意識する算数的な遊びを経て、では、一桁同士の足し算やってみようか!と問題と考えるヒントになるブロックを準備していると…。
 
「8+5=13!」
 
おっ、暗算でできるね。
じゃ、次は?
 
「6+8=14!」
 
うんうん、そうだね!次は?
 
…と書いてあった問題、全て暗算で、パッとできました。
 
一緒に来ていた親御さん、びっくりです。
「え?できるじゃん!指も使わないし、速いし、間違わないし!え⁉︎できるじゃん!」
 
お子さんも照れながらも「できるよ〜」と。
 
どんなやり方をしているのか教えて!と聞いたところ、
 
8+5だったら、8を5と3に分けて、8の中の5と後ろの5と足して10。残りの3足して13。
 
6+8は、6を5と1にして、8を5と3にして、5同士を足して10にしといて、残りの1と3を足して4だから14!
 
と自分が頭の中で、一桁の数を5といくつ、と分解して計算しているということを教えてくれました。
 
親御さんは、これにびっくり!
 
親御さんはこれまで、8+5なら8をまず10にするため、後ろの5を2と3に分けさせて、8+2で10。残りの3を足して13というやり方で何度も何度も教えていたそうです。
 
それが、さっぱり、お子さんに定着せず、時々、トンチンカンな答えを出してくるので、「とりあえず、一桁同士はできるように!」と算数の集中教室に来られたわけです。
 
お子さんに聞いていると、ずっと指で計算していたけれど、面倒になり、どうにかいい方法はないか、と考えての数字を「5といくつ」に分けてのやり方開発だったそうで、「小2の頃に発明した!」とのこと。そこから、ずっと、親御さんのやり方と自分のやり方の狭間でこんがらがっていたのですね。
 
一桁同士は、この方法で乗り切った。
 
ただ、二桁も同様の方法で挑んでいることが発覚し、計算の前に数を5といくつに分解することが儀式化していて、それが思わぬミスを招いていました。
 
この夏の教室で、脱儀式化をはかり、ミスなく計算できるようになることを目指したらいいかな、と思った本日の算数教室でした。
 
それにしても、子どもの考え方は面白くて、お付き合いで一緒に来ていた双子の弟君に今日やった問題を出したら、
14+18の問題で、
 
「4が3つあるから12で20+12だから32!」
 
という解き方をしていて、これもびっくりしたことでした。
 
子どもの考えていることは、こちらを超えていますね!
 
「何でできないの⁉︎」の問いを
「どんな風に考えているの?」に変えてみると、
子どもの思考の軌跡がわかり、そこに子どものこんがらがる理由があります。
 
教えるときには、そこを紐解くとすんなりいくかもしれませんね。
 
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