梅雨っぽい天気の今日。肌寒いからか、猫たちもくっついてきます。
近頃、ふと、「もうどうにもならない!と思われていることをどうにかしようとするお医者さんって存在したよね?」と思い、本棚からこの本を取り読み直していました。
2011年に出た本です。
読み直しながら、冒頭で脳卒中で手の麻痺が治っていく過程で脳の活動変化を見ていった画像解析がありました。
赤ければ赤いほど活性化しているのですが、治るにつれて、脳の活性化はなくなっていきます。
指を曲げたり伸ばしたりする、靴紐を結ぶなど日常的に行う動作は、私たちは無意識にラクに行なっているのでしょう。日常の動作のたびに脳が真っ赤になるほど活性化していてはくたびれます。
当時これを読んだときに私は関わっていた日常の動作や学習などラクにできない子どもたちの顔を思い浮かべました。
靴紐を結べない子に結ぶ練習させるだけや字が書くことができない子、勉強のやり方がわからない子に、何回も書かせるだけだったり、「勉強しなさい」と言うだけではダメなんだな、ラクにできるやり方を提示できてないかなぁと、教える側のやり方について見直すきっかけにもなりました。
「がんばっていなかったわけじゃない。必死でリハビリしていましたよ。でも、どうやってがんばったらいいかわからなかった。誰もそれを教えてくれなかった。いまは自分でがんばれます。どうすれば良くなるかが、わかったから」
これは本の中、脳卒中でリハビリをされている方の言葉です。
発達障害の子どもたちやその親御さん方も、一体、どうやってがんばればいいの?とその方法を探し回っているかもしれませんね。
今日、そんながんばりたいお子さんや親御さんが集うサイトを花風社の浅見淳子さんがオープンさせました。
行ってみてくださいね。