日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

トレーシングペーパー再発見。

2015-05-28 18:01:04 | 日記
 テレビが壊れて10日あまり経ちます。

 昼間、テレビを入れることはほとんどないので、不自由しなかったのですが、
朝のテレビは私にとって時計の役目を果たしています。
「このコーナーだからだいたい何時!」と時間を見ずとも時間が計れるので、
音だけ聞いて、弁当を作ったり、準備をしたりしています。

 そんなふうなので、テレビがない間は時間に余裕を持って、ちょっと早めに起きるようにしていました。

 ないならないで済むんですが、修理が済んでちゃんとつくようになりました。
久しぶりのテレビは少し賑やかで、それはそれでよいものですね。

 昨夜は高田ケラー有子さんというデンマーク在住の造形家の方の講演会に行きました。
トレーシングペーパーを使った作品を作っておられて、
その作品は、トレーシングペーパーの持つ透明なような不透明なようなとても不思議な素材感があり、
大きいのに(たぶん)圧迫感がなく、自分の家の天井が高かったら吊るしたい!と思うものでした。

 不謹慎かもしれませんが、
お盆を意識する季節に仏具を扱うお店で、
盆提灯の見本がほぉ~っとした灯りを照らしながら、たくさんゆらゆらしている光景が好きなのですが、
それに近しい感じを受けて、高田さんの作品とてもいいなぁ~と思ったのでした。

 本題は、作品のことではなくデンマークでの暮らしについて。
福祉や教育のお金がかからず、真っ平らなデンマークの国土さながら、
人々も競争や勝ち抜くということとは無縁な感じで暮らしているというような、
高田さんの目を通したデンマークの暮らしぶりについて語られたものでした。

 小学校~中学校に当たるところで、0年生という仕組みがあったり、
中学校卒業するくらいの9年生の後10年生というのが選べたり、
大学も無料だったり、返さなくて良い奨学金があったり、
「へぇ~」と知らないことがたくさんでした。

 また、最低の所得税が48%で消費税も20%というのも、
教育費無料、医療費無料、色々な福祉の恩恵があるのだからそうなんだろうな、という感じでした。

 デンマークの人々は、他人が受けている恩恵について、自分がそれを受ける立場にないとき、
うらやましがってみたり、ひがんでみたりすることがない国民性という話しは、良いなぁ~と思いました。

 たくさんのデンマークの福祉や教育の良い点も聞けた講演会だったのですが、
高田さんが冒頭で自己紹介も兼ねて話された、
自分の作品を表現するのにトレーシングペーパーという素材に行き着いたことや
複雑に見える作品が三角形を何万枚も組み合わせて作られている、ということに私の頭は持っていかれました。

 そんなわけで、ボンドとトレーシングペーパーであんな作品になるなんて!という
気持ちのわくわく感でいっぱいで、今日は家にあるトレーシングペーパーを矯めつ眇めつすることでした。


コメント (6)
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