ガソリンスタンドに長蛇の列・・・ワシはこう思う

ワシ、クルマを使うことが割と多い。年間で16,000kmぐらいは走っている。職業運転手とか、仕事上常にクルマを使っている人ならまだしも、都内在住の普通のおっさん？にしては多いはず。だって、自家用車なら1年に10,000kmも走れば多いほうと言われているからね。

ワシのクルマ（通称真っ赤号）の燃料タンク容量は70L、ハイオク仕様。月に大体2回強ぐらい給油する。ちなみに燃費は実績値で大体7.6km/リッターである。

1年半ぐらい前、つまり原油価格の高騰が始まる前、ガソリンの値段（ハイオク）はリッターあたり130円弱ぐらいだったと記憶している。その後原油価格の高騰によって、160円弱まで1年ちょっとで上がってしまった。

4月29日にさいたま市某所で給油したが、その値段は131円であった。（これ、かなり安い水準だと思う。）そう、なにが「暫定」だかわからないが、ずーっと「暫定」になってた税金が、この4月だけなかったからである。3月末までは150円～160円であった。

さてさて、どうやらその「暫定」が「暫定」として「復活」したらしい。（日本語として意味わからん気もするが）そんでもって、5月1日からガソリン代が大幅アップする「らしい」。というわけで、駆け込み需要でガソリンスタンドが長蛇の列となっている。まあ、ニュースではこのことばかり報道されているから、ふーんそんなもんなのか？と思ってはいた。

昨日、国道17号線をさいたま方面に向かって夜9時過ぎに走っていたワシ。途中にガソリンスタンドが2軒並んでいるところがあり、両方ともレギュラーが124円、ハイオクが135円だった。その手前500メーターあたりでとんでもない渋滞が起きている。3車線のうち2車線が、ガソリンスタンドに入るクルマであふれているのである。一番左の車線は手前のスタンド待ち。まあこれはいいとしても、真ん中の車線は2つ目のスタンド待ちのクルマである。

ややあって、埼玉県に入ると、今度は反対車線に約300メーターぐらいの列。これも同じくスタンドに入る列である。GW後半にどこかに遠出しようとしている人達も多いだろう。

さすがにリッターあたり30円近く上がるとなると、並ぶのもわかる。ワシのクルマに給油したとしよう。リッター135円なら70リッターで9,450円のところ、もし165円なら11,550円。その差2,100円。なんと20%増しということになるんだもん。

この問題、単純に「ガソリンが安ければいい」というのはあくまでも消費者の立場としての議論である。もちろん、消費者の立場としては、無理もない話だ。ワシもガソリンを買うという立場では確かにそう思う。しかし道路財源を含めた「税収の確保」という観点から見れば、1ヶ月で1800億円の減収ということらしいので、確かに問題は単純ではない気がする。

しかし、「本当に必要な【道路】（建設も整備も含め）が必要なのか？」ということを、この1ヶ月の間に厳密に精査して、その財源を確保するために必要な税制をどうすればいいのか？という議論を、国民にわかる形で公開議論しなかったのは何故なのか？（まあ、できる能力も、それをやる気もなかったんでしょうけどね・・・）

私企業でこんなことやったら、経営者はその責任を株主（国に例えれば国民）や消費者（これまた国に例えれば国民）から追求されるであろう。1ヶ月でそういう精査ができない？？？だったら無能な政治家と官僚を取り替えましょう。何のために、そして誰のために仕事をしているのか？意味わからん。

なんかワシごときがこんなこと書いても仕方ないっちゃぁ仕方ないんだけどね。でも物事には順序と理由があって、その論点が真っ当かどうか、またその根拠となる数字が妥当性があるか否かで説得力が決まるんじゃないのかな？論理的思考性は、自民にも民主にも見えない。・・・と思うのはワシだけだろうか？

ワシ？

正直、安いほうが助かるよ。
でも本当に必要な税金なら払うよ。

本当にどこまで必要なのか？それはどうしてなのか？自浄努力（小さな政府であったり、ムダを省く努力であったり）をホンキでやった結果も踏まえてなのか？それを数値として説明できるのか？普通の私企業なら、これをやれない経営者は袋叩きである。

そのくらいの説明は、普通にモノを考える力のある人なら、当然に求めたいと思うのではなかろうか？

・・・まあ、ワシごときがこんなこと書いたところで何にもならんけど。まあ来月からクルマの使用を20%押さえれば、経済的には同じってことにはなるけどさ。所詮消費者の自衛策ってのは、こんなレベルしかできないでしょ？・・・悲しいですなぁ。燃費のもっといい車に買い換えるという選択肢を取れるならまだ幸せかもね。ワシ、クルマ買い換える予算なんてないもん。