高校生の時、初めてクィーンのデビュー曲を聞いて戦慄を感じたことを今でも覚えている。 美しくドラマティックな曲調とハーモニー、そしてブライアン・メイの芸術性。 ロジャーの美しい顔。
ブライアン・メイの私への影響はとても強く、彼の好きだという作家の本は大体読んだ。 特にヘッセには没頭し共感した。
そこからカミュやコクトー、カフカなどを読むことに繋がっていった。
私の文学の根底。 私のロックミュージックの根底。
ただ音楽的には初期のアルバムが好き。 アメリカに渡ってからは質が合わない感じを受けて、しばらく彼らの音楽を聞かなくなった。
フレディーが亡くなった時「ああ、これが ゛自分の青春が終わる゛って感じなのかな」と直観として思った。
その後 ブライアンのソロコンサートに行った時、涙がボロボロ出て止まらなかった。 そうだ 高校生の私に、本当にピリオドを打ったのだ。
それは「大人になって次の段階へ進む」ためには必要な儀式のような気がした。
先日、今でも仲よさそうなブライアンとロジャーをテレビでみて、すごく嬉しかった。 そして二人とも 本当にフレディーを愛していた事も感じられた。
エキサイトな音楽。 エキサイトなキャラ。そして最高の人生を共にできた事を二人はとても喜んでいた。
ジョンは あれからあまり表に出てこない。 リーディングしてみて驚いた。
彼は本当にフレディーを尊敬し愛している。 前世での繋がりを そのまま生きた。
城主と家来。 忠実な愛。
年を取ったブライアンとロジャーの顔を見ながら しみじみ思う。
「この生き方で良いのだ。ステキな華麗な人生をエネルギッシュに生きている」
自分も鏡を見たとき、そう思いたい。