レスリー・チャン 嵐の青春/烈火青春  再び


やっと、「レスリー・チャン 嵐の青春」DVDが届きまして(遅!)
今日は話題になっているオリジナル別テイクバージョンを観て、
その後持っていたVCDと日本版DVDを見比べて、
今は中田圭監督のオーディオ・コメンタリーを聞きながら
DVD観ながら、PCに向かっています。
このオーディオ・コメンタリーって、面白いですね。
ちょうど王家衛と譚家明(パトリック・タム)、
劉鎮愇(ジェフ・ラウ)のつながりとか
いろいろ調べていたところだったので面白い!

それにしても、この作品も完成するまでには紆余曲折があって
撮影に香港としてはかなり時間がかかって
すごく難産だったという事実を知るに付け
(最後は監督は降板したらしいです)
このなかなか完成できない作品の系譜は
王家衛に受け継がれていくのでしょうか?

王家衛は譚家明の一番弟子と自認しているらしく、
また「欲望の翼」はこの「烈火青春」にインスパイアされて作った、と。

レスリーの母性を求めるイメージをキャラクターに重ね合わせたり、
日本のテイストをあちこちにちりばめたり、
香港と日本の文化の対比と香港人の日本への憧れ、
香港人の根無し草のような当時の状況(返還を控えて)を
表現したかったなでしょうか?
後半のSINSUKEが出てきたあたりから
映画のリズムが変わって奇妙な感じがしてくるのは
誰もが思うことなのですよね。

あと『色の使い方』がうまいというか印象的ですね。
これについては以前のレビューで書いています。

あ~、まだまだ書きたいことがいっぱいあるので
「三度(みたび)」がある予感(笑)

 香港版DVD。
こちらはまだ見比べていません。



 香港版VCD こちらのオープニングは
初回公開版と同じくタイトルバックに
監督名がクレジットされています。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (もにかる)
2005-06-14 22:04:58
亜美さん

TBありがとうございます。オーディオコメンタリーの形式は、香港のDVDでは以前から時たま見られた方式でした。まもなく公開の『旺角黒夜(ワンナイト イン モンコック)』も香港盤は泣く泣くカットされた映像に監督ご本人がコメントを語っていて興味深いです。過去のヨン・ファン監督作は、まるまる1本ぶん、たとえばアン・ホイ監督とかシュウ・ケイ監督とかと対談式になっていて唖然としました(笑)。
 
 
 
中田監督も (亜美)
2005-06-15 01:00:24
筒井さんとまるまる1本ぶん対談でしたね。びっくりしましたが、とっても遅れてきた私のような香港映画ファンには、うなずきながら興味津々で、ためになるお話でした。『旺角黒夜(ワンナイト イン モンコック)』公開が楽しみです。香港版DVDも観たいなあ。
 
 
 
美しい画と音楽 (とりさん)
2005-08-10 14:57:21
こんにちは、とりです。「烈火青春」見ました。美しい画構成、音楽も良くフランス映画みたいなところもありました。(音楽と映像だけの部分)

あの部分のタイトルが「僕たちの社会」というのも良かったです。

ウォンカーウァイが影響を受けたのがわかるようなシーンがありますね。

イップトンが塀に座っている所にレスリーがタクシーを呼んであげるシーン。あれは、「欲望の翼」のアンディとマギーがバス停で話すシーンと同じだし、タクシー代を立て替えるのも同じですね。

お気に入りのシーンは、レスリーがイップトンを元の恋人の所に自分の車で送ってあげるところ。

イップトンが元の恋人に捨てられる時、彼女の荷物が窓から落とされるシーンとレスリーがそれに驚くシーンものすごく良かったです。「欲望の翼」のレスリーは完璧ですが、この時のレスリーも何色にも染まっていないピュアな感じで大変好きです。
 
 
 
フランス映画のような (亜美)
2005-08-10 22:18:51
あのシーンは、私が好きなシーンのひとつです。

↓に「烈火青春みたび」として記事にしています。

http://blog.goo.ne.jp/anemone339/c/c55f83911d71792097312b0eea2745a8

哀愁を帯びたレスリーの横顔と印象的な色使い。王家衛監督作品につながるところが随所にみられます。

 
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