ふだん、ピアノでやたら音の多い譜読みをしているわけで、合唱の譜読みなら楽勝か、というと…
←ピアノって一人で練習するからテキトーになってても危機感ないのよね
まぁ、自分のパートの「音取り」(音の長さ・高さを把握)だったら初見でできますが(でも、甘く見ないで事前チェックは必要。1カッコ、2カッコ、ダルセーニョとかやたらと複雑だったりして譜めくり迷子になるよ!!)
そこから先、どうすると「素敵な演奏」になるかとかはノーアイディア。ふだん歌っとらんし。
いきなり集まったメンバーで、とりあえず三曲通して歌ってみた最初は、ピアノでいうなら「とりあえず音を並べた」状態ですね。
指揮者さんはそこで、「思ったよりずっとちゃんと歌えてる」かなんかいって褒め
(そりゃ、どこの誰ともわからない面子が集まっていきなり歌ったら最悪の事態だってありうるので、これは本音だと思う(^^;;)
頭の中ではここから四回、三曲をどういう時間配分で仕上げていくかをすごい勢いで組み立てていたと思われます…
次に一曲ずつ、部分で止めながらいくときは、
音取り自体があやふやなところは適宜、パート別練習を混ぜ
「じゃ、テノールだけ…」
「テノールとアルトで…」
自分のパートだけ見て、譜読みできた「つもり」なのと、ほかのパートを単独で聞いて、そこに乗せて自分のパートを心の中で歌ってみるのと、ずいぶん理解が違うものです。これって実はピアノを弾くときも同じですね。まぁピアノの場合は自分が全パート担当するんだけど。
ピアノと違うところは、なんといっても歌詞があるところ。アタックの部分の音の作り方が重要であるところは、ピアノの場合と同じですが、歌の場合は、音楽としてそこに必要なニュアンスと、発音の性質のからみを考えないといけませんよね。
「ひゃくおくねんのれきしが」
といって、「が」で一区切りされるフレーズがあって、その最後の「が」を思いっきり「Ga」と発音しちゃまずいわけです。ここは「nga」的に柔らかく。
また、アルトパートだけこの「おく」で「おーく」の長音のところで音が上がるんですが、伸ばす発音だからといってそこを飲み込んで発音してしまうと聞こえなくなってしまう。それはまずいのでしっかり「お」を発音しつつ聞こえるように。
あるいは
「こんなにもいそいで」
の「こん」がひとつの音符に割り振られているとき、「こんー」と「こ」が一瞬であとは「ん」に行ってしまう発音と「こーん」と「ん」が最後の一瞬になるパターン、その間のパターンと考えられますがここはそのどれでいくのか。
そして、息つぎをどこでするのか、音符の最後をどう切るのか、考えなければいけないことは多岐にわたりますが、そのそれぞれをわかりやすく提示して、改善したらすかさず褒め、ユーモアを交えて和やかに、かつ、時間ほどよく休憩に行けるように進行します。
…この指揮者さん、デキル(o_o)
こういった合唱曲の中で、全パートがユニゾンなところ、あるいはユニゾンじゃないけど一緒の動きをするところも多いですが、ひとつのパートがほかと違う動きをするところがあります。
先行するとか、ほかがステイなのにひとつだけ動くとか、あるいは他パートが歌詞でうたっているのに、ひとつだけ「アーー」であるとか。
そういうところは、短い時間の中でも、特にしっかり押さえていきます。
「(歌詞がなくなって、「ラー」って歌うところ)アルトがお仕事モードになっちゃって顔が怖いんだけど(笑) ここは音程が上がるにつれてやっぱり盛り上がって」
「『削りー』の歌詞があるのは男性だけだから。女性は『すべりー』しかいってないんで、ここしっかり削って」
それと、昨日なるほどと思ったんだけれど、ピアノって、無表情のままでも演奏は表情豊かってことがあるし、その逆も(爆)だけど、声ってもっと表情と直結してるでしょう。顔が怖いままで明るくやわらかな声ってやっぱり出しづらい。だから、ちゃんと演奏に表情をつけていくということは、歌う人がそれぞれ「怖くない顔で歌う」とかそういうことが本当に必要なんですよ。
で、プロなら各自きちんとコントロールするのかもしれんけど、寄せ集め部隊がちゃんとそのへんをみんなで作っていくには、
指揮者さんの作る雰囲気の持っていき方ってのがとても大事で、
指揮者さんって、音楽がわかってるだけじゃダメで、みんなの気持ちをまとめる話術もめっちゃ必要。
練習はとっても捗って予定時間どおりきちんと終わり、
練習ってこうやってやるものなんだ、というか、
ふだんピアノの練習もこんだけツボ押さえてバランスよくやったら
さぞかし捗るだろうなって(^^;;
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
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まぁ、自分のパートの「音取り」(音の長さ・高さを把握)だったら初見でできますが(でも、甘く見ないで事前チェックは必要。1カッコ、2カッコ、ダルセーニョとかやたらと複雑だったりして譜めくり迷子になるよ!!)
そこから先、どうすると「素敵な演奏」になるかとかはノーアイディア。ふだん歌っとらんし。
いきなり集まったメンバーで、とりあえず三曲通して歌ってみた最初は、ピアノでいうなら「とりあえず音を並べた」状態ですね。
指揮者さんはそこで、「思ったよりずっとちゃんと歌えてる」かなんかいって褒め
(そりゃ、どこの誰ともわからない面子が集まっていきなり歌ったら最悪の事態だってありうるので、これは本音だと思う(^^;;)
頭の中ではここから四回、三曲をどういう時間配分で仕上げていくかをすごい勢いで組み立てていたと思われます…
次に一曲ずつ、部分で止めながらいくときは、
音取り自体があやふやなところは適宜、パート別練習を混ぜ
「じゃ、テノールだけ…」
「テノールとアルトで…」
自分のパートだけ見て、譜読みできた「つもり」なのと、ほかのパートを単独で聞いて、そこに乗せて自分のパートを心の中で歌ってみるのと、ずいぶん理解が違うものです。これって実はピアノを弾くときも同じですね。まぁピアノの場合は自分が全パート担当するんだけど。
ピアノと違うところは、なんといっても歌詞があるところ。アタックの部分の音の作り方が重要であるところは、ピアノの場合と同じですが、歌の場合は、音楽としてそこに必要なニュアンスと、発音の性質のからみを考えないといけませんよね。
「ひゃくおくねんのれきしが」
といって、「が」で一区切りされるフレーズがあって、その最後の「が」を思いっきり「Ga」と発音しちゃまずいわけです。ここは「nga」的に柔らかく。
また、アルトパートだけこの「おく」で「おーく」の長音のところで音が上がるんですが、伸ばす発音だからといってそこを飲み込んで発音してしまうと聞こえなくなってしまう。それはまずいのでしっかり「お」を発音しつつ聞こえるように。
あるいは
「こんなにもいそいで」
の「こん」がひとつの音符に割り振られているとき、「こんー」と「こ」が一瞬であとは「ん」に行ってしまう発音と「こーん」と「ん」が最後の一瞬になるパターン、その間のパターンと考えられますがここはそのどれでいくのか。
そして、息つぎをどこでするのか、音符の最後をどう切るのか、考えなければいけないことは多岐にわたりますが、そのそれぞれをわかりやすく提示して、改善したらすかさず褒め、ユーモアを交えて和やかに、かつ、時間ほどよく休憩に行けるように進行します。
…この指揮者さん、デキル(o_o)
こういった合唱曲の中で、全パートがユニゾンなところ、あるいはユニゾンじゃないけど一緒の動きをするところも多いですが、ひとつのパートがほかと違う動きをするところがあります。
先行するとか、ほかがステイなのにひとつだけ動くとか、あるいは他パートが歌詞でうたっているのに、ひとつだけ「アーー」であるとか。
そういうところは、短い時間の中でも、特にしっかり押さえていきます。
「(歌詞がなくなって、「ラー」って歌うところ)アルトがお仕事モードになっちゃって顔が怖いんだけど(笑) ここは音程が上がるにつれてやっぱり盛り上がって」
「『削りー』の歌詞があるのは男性だけだから。女性は『すべりー』しかいってないんで、ここしっかり削って」
それと、昨日なるほどと思ったんだけれど、ピアノって、無表情のままでも演奏は表情豊かってことがあるし、その逆も(爆)だけど、声ってもっと表情と直結してるでしょう。顔が怖いままで明るくやわらかな声ってやっぱり出しづらい。だから、ちゃんと演奏に表情をつけていくということは、歌う人がそれぞれ「怖くない顔で歌う」とかそういうことが本当に必要なんですよ。
で、プロなら各自きちんとコントロールするのかもしれんけど、寄せ集め部隊がちゃんとそのへんをみんなで作っていくには、
指揮者さんの作る雰囲気の持っていき方ってのがとても大事で、
指揮者さんって、音楽がわかってるだけじゃダメで、みんなの気持ちをまとめる話術もめっちゃ必要。
練習はとっても捗って予定時間どおりきちんと終わり、
練習ってこうやってやるものなんだ、というか、
ふだんピアノの練習もこんだけツボ押さえてバランスよくやったら
さぞかし捗るだろうなって(^^;;
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結局、音楽を作っていくのは指揮者なんで。
いるんですよね、中途半端に「オレはこう歌いたんだ〜!」って主張しまくるテノール(に限ってないけど、テノール率高しw)、迷惑ですね〜。
そういう迷惑な合唱ヲタがいなかった、ってことでは。
音がちゃんと取れてない人がいるより、さらにやっかいそうなのがその、強烈な主張がある人がいる場合!?
とにかく昨日は、練習でほんとぐいぐい良くなっていく感じで、楽しかったです。幸運な出会いということですね。
混声でアルトやると、両側(バスとソプラノ)が聞けて
しかも和声決定付ける第三音がアルトに振られてることが多く、
このゾクゾク感がたのしーですよ♪
知ってる方っぽいとは思いました。
両側にいるのっていいですよね。
弦楽合奏も、2nd Vnやって上に1st下にビオラってのがいいです(^^)