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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

高専経由大学行き!?-つづき

2011年06月12日 | 高専生活
高専を卒業したときに…またろうの場合、まずは卒業しろよ!! ってところが大問題であるところはさておき、ともかく卒業した場合は。

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就職は引く手あまただと言われている。もっとも、適性とか成績とかあるからそれはもちろん「人による」のだろうけれども、おしなべた倍率から言うと、昨今ありえないくらいの人気だ。

だから、ひとまず就職するということなら、高専はカタい。でもなぜカタいのかということを考えれば、親としては手放しでは喜べない。

なにしろ、高専卒をとりたい企業の本音を考えてみれば、
・一般的に、高校卒よりは、基礎学力があって、勤勉。
・大卒よりは、安い。
といったあたりであることは容易に想像がつく。

つまり、高専卒にはかなりの割合で「使い捨て労働力」としての役割が求められており、実際問題、数年以内の離職率は高いといわれている。就職はできる…でも、一生続けられる仕事につくのはたいへん難しいのだ。

これは、高専に入ってからの誤算ではなくて、十分私の頭の中にあったことだ。会社のテクニカルなんとかセミナーで講演をしていた、社内で出世してるエンジニア(高専卒大学編入)はずはり、「高専卒で就職した友人たちの多くが技術革新で職を失った。手に職があるのはよいことだが、それだけでずっと仕事はできない。幅広い教養と技術力を身につけられるように、高専に進むならその先に大学編入を考えるべき」といっていたし、渋谷のワインバーのマスター(おそらく高専卒でいったん就職して紆余曲折)は「その長男、いっぺんここへつれてきな。直接説教してやるから」といっていた(^^;;

でも、「大学編入を目指せばいいじゃない」というのが誤算であったことは前回書いたとおりである。高校受験を親がネジ巻いてやるだけだってずいぶん無理があったのに、大学編入を目指すんなら本人の固い意思がなかったらさすがに話にならない。

またろうは大学編入を目指して数学・物理・化学・英語の勉強を地道に進めておくなんて気はまったくないようだ。もっとも、親が何を考えて、大学コースを勧めているかなんてニュアンスは、いったん就職してみなければ、今言葉を尽くして説明したところで決してわからないような気がする。

またろうが仮に、高専を卒業して「使い捨て」として採用されてしまうならそれはそれでしかたがない。本人が別の道(大学とは限らないが)を探すとしたらその後だろう。どのみち、またろうに「無駄のないコースを歩け」といっても、柄じゃないしとても無理だものね。

ところで、高専の進路先集計を見ると、進学としてカウントされているもののうちかなりの部分を、高専の専攻科が占めていることに気づく。専攻科に二年行くと、要するに大学卒と同じ資格が得られることになっているが、これでは本人の勉強した中身がどうあれ、学歴ロンダリングにはならない。実際、幅広さという点でいえば一般大学相当とはいいづらい。もし専攻科に進むなら、さらに大学院に進学してほしいと思うがこれまた気の長い話。

子どもたちのピアノの先生の息子が、いろんな回り道(浪人、留年、ボロ雑巾のように使い捨てられる職場)を経てようやく続けられる仕事にたどり着いてから、「もっと勉強させておいてくれればよかったのに」とか言ったそうだが、親が勉強すんなって言ったんじゃないから、それ!!(-_-# でも今になっていろいろ勉強しているそうだ。本人に必然性がわかってからでないと話が進まない人っているわけですよ。事前に気づくのは、要領のいい人ってことになる。

彼は、地味な技術者人生を歩んできた父の言うことは素直にきけず、回り道している最中にいちど我が家へ仕事についての考え方の相談に来たことがある。私やよしぞうと彼であれば、気楽なナナメの関係というわけだ。またろうが迷う時期にきたら、こんどは彼のところに相談にいかせようかな。

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またろうが微積のテストの裏に描いていた、無駄に精細なイラスト

こんなの描いてる暇があったら見直ししろよと

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25 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ももれんじゃ)
2011-06-12 12:58:49
メーカー系のなかでも私が勤める会社の系列には高専卒が多い。同僚にも一定の割合存在している。
確かに実力があっても処遇では厳しい場合が多いが、部長職やそれ以上はみかけるし子会社の役員クラスなら存在する。
「いいやつ」が多い。力もある。「厳しい、鋭い」と評判の良い上司もいる。でも確かに不満が多く離職もある。

使い捨て的な扱いは見かけないけれど、部署でも同期の中でも一番若いし修行の時期は長くなりがち、かな?
大卒じゃないことを気にしすぎて、自分自身を冷静に見るのを難しくしている場合も多い。はたから見ると問題はそこじゃないと思うのに。

それでも高専から国立大編入大学院組の若手研究職がいることを最近知った。
このルートに載りやすいのは成績をパーフェクト近く取れるタイプ。高専からの難関国立大編入もいわば高校入試でいう推薦を狙うイメージかな。編入試験とか院試って時期が早いですし学校がコントロールしますよね。

大学にいる知り合いの研究室HPを見ると、アジア圏の留学生や高専からの編入生が昔に比べるとかなり多くなりました。
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Unknown (あんず)
2011-06-12 14:43:40
前回、名前の書き忘れてしまいました。

またろうくんは、今高専生で機械を学んでいることに満足しているのでしょうか。満足しているのなら何も問題ないですよね。

他にやりたいこと見つかったとか、そもそも機械でよかったのか、とか悩んでいるのなら、今後のことを真剣に考えるべきですが、18ぐらいになったら、自分の将来はある程度自分で考えさせたほうがいいかと思います。

そのために今何をすべきか。今すべきことから逃げない。

学校で先生と面談したり、自分のやりたいことについて、先生と話をしているはずですよね。





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Unknown (ania)
2011-06-12 20:06:07
全ては、本人が決めることです。どう舵を切ろうと、自分の意思がないと努力するエネルギーを生み出せない気がします。
けど、けど、親としては、はらはらですよね、ほんとに...。

高専・中退・浪人・大学・そして結局もとにもどった私は、かつての同級生や後輩先輩のその後も見ています。
子供の立場(随分と前になりますけど)も親の立場も経験しているし、語りたいこともたくさんあってここには書けないけど、自分の娘には、「大学は行ったほうがいいと思う。それもとがった人のいる総合大学でいろんな人にもまれたほうがいいと思う。それがあんたの価値観をつくると思う。専門技術を学ぶのははそれからだって遅くないよ。」と説得中です...。
でもまあ、アンダンテさんがおっしゃるように、本人が自分で経験して分かる、考えることなのかもしれませんね。(自分が子供の頃を振り返ってみるに)
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> ももれんじゃさんへ (アンダンテ)
2011-06-12 21:01:49
あぁ、もちろん大学と同じく、というか企業の状況はさらに幅広いでしょうから、技術者として育てつつじっくり活用するつもりのところもそれはあるでしょう。でもその場合は、当然ですがきちんと勉強もしてきて、やる気もある人材を選ぶでしょうし、高専なんとなく低空飛行で卒業できたぜという人をとるわけはないですね。

いうまでもないことですが、就職するにせよ進学するにせよ本人次第…なのですが、大学受験というプレッシャーがない分、現在のほほんとしている子の率が高い(そしてそれに安住してしまうまたろう)というのが心配のタネです。優秀な子はすごく優秀みたいですけどね…
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> あんずさんへ (アンダンテ)
2011-06-12 21:13:04
あ、あんずさんだとは思ってましたよ(^^)

またろうは今の高専ライフに別段不満はなく、快適に過ごしているようです。

だから
> 満足しているのなら何も問題ないですよね。
というのではなくて、今快適にただ過ごし、勉強をあまりしないでいるのは
> 今すべきことから逃げ
ているように(親の目からは)見えるという、ま、そういう先回りな心配です。要するに。
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> aniaさんへ (アンダンテ)
2011-06-12 21:16:45
あぁ、私もね、授業なんかどうでもいいけど(爆)とがった人がたくさんいる総合大学で揉まれる経験はぜったいお奨めだと思う(^^;;

ま、けど何をどういおうが子どもが親の言うとおりになんて育つわけがないですね。案外、いったん社会人になって挫折して、気がついたら次は「修理のできる保育士さん」になってたりしてね(笑) いや、保育士さんじゃまだしも親の想像できる範囲なので、やっぱりもっと別のところかも。
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Unknown (れん)
2011-06-12 22:06:24
わたしも先回り心配派です。
子どもにもよりますよね。
わたしも次男についてはかなり大らかでいられますが、長男については今もあれこれ悩んでいます。

だって、常識では考えられないものすごい落とし穴に落ちたりするんです。
え、道に不自然に藁が敷いてあったら、
落とし穴かもしれないって思わないの? みたいなことがたくさんあったので
「道に藁が敷いてあったら、注意してね。落とし穴かもしれないからね」と教えておく
必要があるんじゃないかとつい思ってしまう。
空気や気配から自然と学べる子ならいいんですけどね・・・。

進路の問題は本当に難しいですけれど、
絶対に何とかなるはず、です
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Unknown (くるみ)
2011-06-13 00:15:16
こちらのブログは初コメです。またろうくんファンとして、「高専生活」を一気に読ませていただきました^^;

高専卒の人は知り合いにいなくてよくわからないのだけど、大卒で出向になったりリストラになったりで、苦しい生活になった方はたくさん知ってるんですよね・・。厳しい現実(-_-;)

アンダンテさんの心配は、私の心配でもあるので良くわかるのだけど、またろうくん好きなんですよね~^^
世間一般の価値観と同じベクトルじゃないところがすごくいい。そして本質がすごく優しい。裏表のない優しさっていうのかな。すごく純粋というか、一種の才能みたいなものを感じます。

またろうくんが、どういう大人になって、どういう職業に就くのか、すごく楽しみなんです。またろうくんの生き方が・・。良さを生かせるといいですね^^
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Unknown (あんず)
2011-06-13 00:47:06
学科によって山場になる学年が違うようで、またろうくんが楽に見えるのは、
機械は2年次は比較的余裕とか、そういう問題でもないですか。
最近の子は、親を超えようなんて思う子はいないし、最低限ハードルをクリアできればいいやって子が多いみたいで、
普通の高校でも、そこが悩みみたいですよ。
いずこも同じなんじゃないでしょうか。

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ファン多し (ぷくりん)
2011-06-13 11:22:49
皆さんのコメントを拝見していると、またろうくんのファンがいかに多いかがよくわかります。

私はそっくりの息子がいて、いろんな意味・立場でシンクロする部分が多いです。かわいいんだけど「何故??」から始まり絶叫したくなりそうなこともしばしばやらかしてくれます。
結局は彼のよい所が生かされ、それでいて世間様の評価基準をクリアし、自立できる交差点…それをいつも模索してるんですけど(私が)、本人が自らそこを目指さないとダメなんですよね(涙)

世間の基準=自分の価値観じゃないと、その折り合いをつけるという着地点にきづくまで、心配はつきませんね。
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