楽器の成長というか、新品のときよりよく鳴るようになるっていうことはふつうに起こります。
バイオリンWeb発表会 J-POP特集No.4 つてぃんさんまで
←チョビくんにはぜひすくすくと成長してもらいたいものです
←マイピアノはかわいいけど浮気もしたい
うちのピアノだって、買ってすぐのときより十数年くらい経ってからのほうが格段に音は良くなったし、今も、とっても弾きやすくてよく鳴ります。
ピアノが新品のときに「よく鳴る」ようになる要因というのを思いつくかぎり挙げてみると、
(1) 何度も動かしたことで、アクションがスムーズになる、馴染む
(2) 人が楽器の癖に慣れ、上手に鳴らすようになる
(3) ピアノ購入のオマケで来た調律師さんに頼むのをやめ、上手な人に頼むようになる(うちの場合)
(4) ピアノの胴体(特に木の部分)の特性が変わる??
(1) については、確実にありそうなことではありますが、それだけだとピークはわりと早い時期に来そうな気がします。10年とかではなくて。(4) の部分については、何がなんだかよくわかりません。でも、ピアノについては、楽器が成長するとか、その人の音色が染み付くとまでいわれることはあまりありませんね。ピアノではこのへんが重要になることはないのでしょうか??
私も、マイピアノが、自分に似合う音を出してくれる楽器だと思うことはありますが、私らしい音を出すように成長したなぁという捉え方をしているわけではありません。簡単にほかのすばらしいピアノに浮気することができます(おい)。
一方、フルートについては、まさに「その人の音が染み付く」を実感する楽器です。総銀製のフルートを友人から中古で購入したときは、みんなから「おい、○○(元の持ち主)の音がするぞ」とびっくりされたものです。○○さんは、オケとフルート同好会を掛け持ちしていた人で、練習の鬼でした。一日何時間も念入りに基礎練習を積み重ねていましたが、たぶんキャリアはまだ浅かったと思います。
そのフルートで吹くと、○○さんぽい音(ちょっと硬くて、私の好みではない音色)になったのです。その代わり、高音までとてもスムーズに軽々鳴らすことができます。めっさうまくなったような感じです。
高音が鳴らしやすくなったのはいいことだと思っていましたが、音色がどうもなーと思っていたところ…数ヶ月たったら、音色はやわらかくなって私らしい音になり、そして高音の鳴りやすさはなくなってしまいました(-_-;;
いろんな人がいろんな程度、総銀製のフルートにはその人の音が「染み付く」という体験をしていて、その説はまことしやかに流れていました。しかし、そういう現象をきちんと説明できる科学的な理論はないらしくて(?)理屈っぽい人からは納得されてないみたいです。あるとすれば、「音」の波にさらされることによって、金属の特性が変わる?? 揃う!? 上記でいう(4)ですね。木ですらなくて金属なんですけど…
そして、バイオリンです。バイオリンは、フルートと同じく、その人について回る楽器であるうえ、人と楽器の親密度からいえばフルートより格段に上のようです (名前をつける人はバイオリンのほうが多そうです)。古い楽器が高いとか、持ち主がいろいろ手を加える余地があるとかいうことも影響しているでしょうか。
プロのプレイヤーになれば、その人の音色というものは、人+楽器で不可分に結びついているとさえ言えそうです。簡単に浮気できないお値段でもありますし。「楽器の成長」ということがいちばん言われる楽器ですよね。
で、スズキの最安値モデルは論外として、今私が持っている楽器は成長する力のある楽器だと思うのですが、へたくそに弾いているとこの子は成長していくのかダメになってしまうのかというのが気になっているところなのです。先生に弾いてもらうとぞくぞくするくらいいい音を出すこの楽器が、私がいつも弾くせいで、数年たったら下品な(笑)音色になってたら悲しいじゃないですか。
私が今日この記事を書いているのは、他ブログから刺激を受けたせいなのですが、
すとんさん「楽器を育てていく」
ぷぃぷぃ虫さん「続 楽器探しの旅(04)-ポテンシャル-」
そこでは、上手にか下手にかはあまり関係なく、音程がずれていようがいまいが、とにかくしっかり「鳴らす」ということが必要という説が書かれていました。前に読んだ本で、「駒寄りをギギギくらいしっかり弾いて、楽器を起こす(目覚めさせる?)」というふうに書いてあったものもありますし、「習ってない高音まで鳴らしとけ」というアドバイス(ぷぃぷぃ虫さんの先生)もあるようです。
私はどうもがしがし弾いちゃうタイプなので、その理屈からいうと悪くないかもしれません。10年経ったときいったいチョビくんがどうなっているのか、楽しみですね。
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ピアノが新品のときに「よく鳴る」ようになる要因というのを思いつくかぎり挙げてみると、
(1) 何度も動かしたことで、アクションがスムーズになる、馴染む
(2) 人が楽器の癖に慣れ、上手に鳴らすようになる
(3) ピアノ購入のオマケで来た調律師さんに頼むのをやめ、上手な人に頼むようになる(うちの場合)
(4) ピアノの胴体(特に木の部分)の特性が変わる??
(1) については、確実にありそうなことではありますが、それだけだとピークはわりと早い時期に来そうな気がします。10年とかではなくて。(4) の部分については、何がなんだかよくわかりません。でも、ピアノについては、楽器が成長するとか、その人の音色が染み付くとまでいわれることはあまりありませんね。ピアノではこのへんが重要になることはないのでしょうか??
私も、マイピアノが、自分に似合う音を出してくれる楽器だと思うことはありますが、私らしい音を出すように成長したなぁという捉え方をしているわけではありません。簡単にほかのすばらしいピアノに浮気することができます(おい)。
一方、フルートについては、まさに「その人の音が染み付く」を実感する楽器です。総銀製のフルートを友人から中古で購入したときは、みんなから「おい、○○(元の持ち主)の音がするぞ」とびっくりされたものです。○○さんは、オケとフルート同好会を掛け持ちしていた人で、練習の鬼でした。一日何時間も念入りに基礎練習を積み重ねていましたが、たぶんキャリアはまだ浅かったと思います。
そのフルートで吹くと、○○さんぽい音(ちょっと硬くて、私の好みではない音色)になったのです。その代わり、高音までとてもスムーズに軽々鳴らすことができます。めっさうまくなったような感じです。
高音が鳴らしやすくなったのはいいことだと思っていましたが、音色がどうもなーと思っていたところ…数ヶ月たったら、音色はやわらかくなって私らしい音になり、そして高音の鳴りやすさはなくなってしまいました(-_-;;
いろんな人がいろんな程度、総銀製のフルートにはその人の音が「染み付く」という体験をしていて、その説はまことしやかに流れていました。しかし、そういう現象をきちんと説明できる科学的な理論はないらしくて(?)理屈っぽい人からは納得されてないみたいです。あるとすれば、「音」の波にさらされることによって、金属の特性が変わる?? 揃う!? 上記でいう(4)ですね。木ですらなくて金属なんですけど…
そして、バイオリンです。バイオリンは、フルートと同じく、その人について回る楽器であるうえ、人と楽器の親密度からいえばフルートより格段に上のようです (名前をつける人はバイオリンのほうが多そうです)。古い楽器が高いとか、持ち主がいろいろ手を加える余地があるとかいうことも影響しているでしょうか。
プロのプレイヤーになれば、その人の音色というものは、人+楽器で不可分に結びついているとさえ言えそうです。簡単に浮気できないお値段でもありますし。「楽器の成長」ということがいちばん言われる楽器ですよね。
で、スズキの最安値モデルは論外として、今私が持っている楽器は成長する力のある楽器だと思うのですが、へたくそに弾いているとこの子は成長していくのかダメになってしまうのかというのが気になっているところなのです。先生に弾いてもらうとぞくぞくするくらいいい音を出すこの楽器が、私がいつも弾くせいで、数年たったら下品な(笑)音色になってたら悲しいじゃないですか。
私が今日この記事を書いているのは、他ブログから刺激を受けたせいなのですが、
すとんさん「楽器を育てていく」
ぷぃぷぃ虫さん「続 楽器探しの旅(04)-ポテンシャル-」
そこでは、上手にか下手にかはあまり関係なく、音程がずれていようがいまいが、とにかくしっかり「鳴らす」ということが必要という説が書かれていました。前に読んだ本で、「駒寄りをギギギくらいしっかり弾いて、楽器を起こす(目覚めさせる?)」というふうに書いてあったものもありますし、「習ってない高音まで鳴らしとけ」というアドバイス(ぷぃぷぃ虫さんの先生)もあるようです。
私はどうもがしがし弾いちゃうタイプなので、その理屈からいうと悪くないかもしれません。10年経ったときいったいチョビくんがどうなっているのか、楽しみですね。
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私は日々の10分練習(^^;; の中でたいてい取り急ぎいきなり曲を弾いてるんで、それはあんまりよくないですね。
> いつも安い楽器のほうが良くなっています。
そりゃまたずいぶんひどいですね…
奏者の腕もよくなくちゃ話になりませんし、楽器としてもこなれていなくちゃ比べようがありませんね。
私は、CD付き本でストラディバリとガルネリと、あとなんだっけ、とにかくいい楽器ばっかりですけどその弾き比べを聞いたことがありますが、やはりその人がいつも弾いてる楽器はもう「万全」という感じで、これはぜんぜん公平じゃないと思いました。
> ボウイング練習で楽器に鳴ることを覚えさせる。自分に鳴らすことを覚えさせる。
どっちもだいじなんですね(^^)
僕はボウイング練習で思いっきり鳴らすように意識してます。
開放でG線のコマそばなんて弾くと、弾かれ慣れてない楽器ならば聴くに耐えない音がします。それが1ヶ月くらいしますと楽器のほうが慣れてきて、深く、力強い音が出るようになります。こんな実体験があったもんで、ヴァイオリンというのはいかに楽器のポテンシャルを引きだせるかなんだろうなぁと思います。
よくお正月にあるじゃないですか、「芸能人格付けランキング」とかいう番組。ストラディバリウスと10万の楽器を音だけで聞き分けるという企画は酷いです。ストラディバリウス自体が鳴り慣れてないのか、奏者がストラディバリウスを鳴らす腕がないのか、いつも安い楽器のほうが良くなっています。今年は奏者の音程も酷いものでしたが。。。
以前誰かのコンサートに行った際に博物館に置いてあるストラディバリウスといつも使われているストラディバリウスを弾き比べていたんですが、やっぱり音が違います。言うまでもなく後者がよく鳴ります。
やはりとにかく鳴らしてあげること。ボウイング練習で楽器に鳴ることを覚えさせる。自分に鳴らすことを覚えさせる。これらが大事なのかなと思いますね。
すごーいうまい人どうしで、同じ楽器を弾いてもやっぱり同じ音にはならないと思うんですよね。楽器が違っても人が違っても違うだろうというか。たぶんそこには相性というものもあって。
だから、ある程度うまくなってから楽器を選ぶほうが王道だとは思うんだけど、大人だから時間も節約したいんで、うまくなるためにいい楽器がほしいなとか…
フルートは奏者の音が染み付くっていろんな人の一致した見解なのかな。あとは、理屈がなかったら納得しない人のために理屈つけてあげることだけなんだけど(^^;;
ま、でもどの楽器にせよ、かわいがってるとこたえてくれるってのはいえることなんじゃないですかね。楽器が成長してるのか人が成長してるのかそのへんはごっちゃになってますけど。
> 嫁入り先でどんな音を鳴らしているのかな~。
(^^)
その楽器本来の音を引き出せるほどの腕前のない奏者が、長い時間その楽器を演奏しつづけたら…怖いですねえ、現代の怪談です。やはり、名器は名奏者にこそ似つかわしいのでしょう。そういう意味では、ヴァイオリンは「己を知る」事が大切だろうしと“割れ鍋にとじ蓋”じゃないけれど、自分の欠点を補い、楽器の弱点をカバーできるような、相性のよい楽器を伴侶に選びたいものですし、たぶんそういう楽器が、一番自分にしっくり来る楽器なんだと思います。
そんなわけで、良いヴァイオリンが欲しい私ですが、まだまだ自分に自信がない私は、ちゃんとした楽器を購入できずにおりましたとサ。へへへ。
しかし、奏者の癖が染みつくフルートという楽器は、本当に不思議。フルートって、楽器の音よりも、奏者の音の方が強い気がします。そういう意味では、ヴァイオリンとは真逆だと思います。
普段からしっかり鳴らしておかないと
楽器が鳴らなくなっちゃいますよね。
そして、癖がしみつく…。おそろしい。
で、ピアノも成長するんですか。
やっぱり楽器は生き物ですね。
大切なSaxophoneを手放したのは、私のノスタルジーのためだけに、きれいなままクローゼットに眠らせておくのは忍びなくて…っていう思いからでした。やっぱりガンガン息を吹き込んでもらってナンボです。
嫁入り先でどんな音を鳴らしているのかな~。