フランス語の「フ」の字も考えずにただ日本で暮らしていても、ときどきフランス語の断片に接することがあります。
←趣味語学仲間が増えてうれしい
この土日、街を歩くときに改めて、飲食店の看板などではフランス語か、フランス語由来のカタカナを見ることが案外多いもんだなと思いました。前に好きだったカフェは「イグレック」というのですが、看板に「Y」の文字があって、「なんのこっちゃ??」と思っていました。フランス語では「Y」が「イグレック」なのね。知らんかった(^^;;
ちなみに「好きだった」というのは今はつぶれてしまったからですが、私が好きな店というのは「空いている」(←ココ重要)「おいしい」「わりと安い」「おしゃれな内装」なのでつぶれる可能性が高いです。別に私が行ったからつぶれるわけじゃない(たぶん)。
「イグレック」を聞いたことなくても、こちらは聞いたことあるかもしれません。「モナムール」ってのは、「私の愛する人」くらいの意味なんだなということは私もなんとなく知っていましたが、どこで知ったかというと何かの歌詞でしょうか、覚えてません。今検索してみると、ケーキ屋さんの名前に使われてたりするみたいです。
「Mon amour」の「Mon」が「私の」で、「amour」が「愛」です。そういえば「おいしい関係」という漫画で「アムール」って店名もあった。ズバリすぎやしないか??
そうかそうか、英語の「my」がフランス語では「mon」なのかと思うとそれは間違いのモトでして、フランス語は女性男性の区別があります。男性名詞に付ける「my」は「mon」で、女性名詞には「ma」となります。「mon mari」は私の夫、「ma femme」は私の妻ですね。別に話者の性別を示してるわけじゃなくて、あくまで、つく名詞のほうの話です。
そんなのわざわざ区別したいかねぇ、とは思いますがまぁここまでは許しましょう(←えらそう)
私が許せないと思ったのはその先です。
mon adresse
ここで「adresse」は「住所」です。これは女性名詞。なのに例外的に「mon」のほうがついてます。何これ。
女性名詞ならふつうは「ma」ですが、フランス語では母音+母音というのをとても嫌うんですって。それで「モンナドレス」とうまくくっつくこっちを使うらしいです。うぉーー
…男性女性の使い分けがそんなに大切なのね。と思っていたら、それより大事(?)なのが発音の都合。とにかく「子音+母音」とするのが好きなんだよね。
読み方の例外規則(アンシェヌマン、リエゾン、エリズィオン)はどれも要するに「子音+母音」にしたーい!! という強烈な要請の表れ。「モン アムール」じゃなくて「モナムール」になるのは「アンシェヌマンリエゾン」。そういや、やたら語尾に発音しない子音が転がってるけど、これさえあれば(!) 次の単語が母音始まりでも、「リエゾン」(ひとつめの単語末の子音を読むようにして次の母音にくっつける)することでちゃんと「子音+母音」のつながりを確保できるわけだ。やれやれ。
ところで、日本人でも必ず知ってる「ムッシュー」「マドモワゼル」「マダム」だけどこれは綴りで書くと「monsieur」「mademoiselle」「madame」で、良く見たらすでに「mon」とか「ma」とか入っている!!(o_o)
「私の」ってついてることで信愛の情というか敬意を示しているのですね。英語のミスターとかミスとかミセスとかとは何となく雰囲気が違う。
という具合で、許せないといえば許せない…おもしろいといえばおもしろい…びっくりなことがてんこ盛りです。
ちなみに、フランス語超ビギナーの私が前述のうんちくをそらでまとめられるわけはなく、今朝の電車内で読んでた「フランス語のしくみ」という本を見ながら書いてます。これ、勉強するための本ではなくて、「へーそういうものなの」と「へぇ」ボタン(古い)を押しながら気楽に読み流す本なのですが、実は私が知りたいのは「(実用的)トラベルフランス語」じゃなくてむしろこっち。いい本を見つけました(^-^)
(「ちょっと勉強する」ということを「かじる」といいますが、これは「なめる」本だって。私が言ってるのではなくてまえがきにそう書いてあります)
たとえば、ドイツ語はじゅげむじゅげむクラスの長い単語をどんどん作れることで有名だけど、フランス語ってわりと単語短い印象じゃないですか。その中で一番長い単語というと「anticonstitutionnellement(憲法に違反して)」だって(笑) フランス旅行にもまったく役に立たない無駄知識(^^;;
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)

この土日、街を歩くときに改めて、飲食店の看板などではフランス語か、フランス語由来のカタカナを見ることが案外多いもんだなと思いました。前に好きだったカフェは「イグレック」というのですが、看板に「Y」の文字があって、「なんのこっちゃ??」と思っていました。フランス語では「Y」が「イグレック」なのね。知らんかった(^^;;
ちなみに「好きだった」というのは今はつぶれてしまったからですが、私が好きな店というのは「空いている」(←ココ重要)「おいしい」「わりと安い」「おしゃれな内装」なのでつぶれる可能性が高いです。別に私が行ったからつぶれるわけじゃない(たぶん)。
「イグレック」を聞いたことなくても、こちらは聞いたことあるかもしれません。「モナムール」ってのは、「私の愛する人」くらいの意味なんだなということは私もなんとなく知っていましたが、どこで知ったかというと何かの歌詞でしょうか、覚えてません。今検索してみると、ケーキ屋さんの名前に使われてたりするみたいです。
「Mon amour」の「Mon」が「私の」で、「amour」が「愛」です。そういえば「おいしい関係」という漫画で「アムール」って店名もあった。ズバリすぎやしないか??
そうかそうか、英語の「my」がフランス語では「mon」なのかと思うとそれは間違いのモトでして、フランス語は女性男性の区別があります。男性名詞に付ける「my」は「mon」で、女性名詞には「ma」となります。「mon mari」は私の夫、「ma femme」は私の妻ですね。別に話者の性別を示してるわけじゃなくて、あくまで、つく名詞のほうの話です。
そんなのわざわざ区別したいかねぇ、とは思いますがまぁここまでは許しましょう(←えらそう)
私が許せないと思ったのはその先です。
mon adresse
ここで「adresse」は「住所」です。これは女性名詞。なのに例外的に「mon」のほうがついてます。何これ。
女性名詞ならふつうは「ma」ですが、フランス語では母音+母音というのをとても嫌うんですって。それで「モンナドレス」とうまくくっつくこっちを使うらしいです。うぉーー
…男性女性の使い分けがそんなに大切なのね。と思っていたら、それより大事(?)なのが発音の都合。とにかく「子音+母音」とするのが好きなんだよね。
読み方の例外規則(アンシェヌマン、リエゾン、エリズィオン)はどれも要するに「子音+母音」にしたーい!! という強烈な要請の表れ。「モン アムール」じゃなくて「モナムール」になるのは「
ところで、日本人でも必ず知ってる「ムッシュー」「マドモワゼル」「マダム」だけどこれは綴りで書くと「monsieur」「mademoiselle」「madame」で、良く見たらすでに「mon」とか「ma」とか入っている!!(o_o)
「私の」ってついてることで信愛の情というか敬意を示しているのですね。英語のミスターとかミスとかミセスとかとは何となく雰囲気が違う。
という具合で、許せないといえば許せない…おもしろいといえばおもしろい…びっくりなことがてんこ盛りです。
ちなみに、フランス語超ビギナーの私が前述のうんちくをそらでまとめられるわけはなく、今朝の電車内で読んでた「フランス語のしくみ」という本を見ながら書いてます。これ、勉強するための本ではなくて、「へーそういうものなの」と「へぇ」ボタン(古い)を押しながら気楽に読み流す本なのですが、実は私が知りたいのは「(実用的)トラベルフランス語」じゃなくてむしろこっち。いい本を見つけました(^-^)
(「ちょっと勉強する」ということを「かじる」といいますが、これは「なめる」本だって。私が言ってるのではなくてまえがきにそう書いてあります)
たとえば、ドイツ語はじゅげむじゅげむクラスの長い単語をどんどん作れることで有名だけど、フランス語ってわりと単語短い印象じゃないですか。その中で一番長い単語というと「anticonstitutionnellement(憲法に違反して)」だって(笑) フランス旅行にもまったく役に立たない無駄知識(^^;;
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社

「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
「ユヌ+アミ」が「ユナミ」になるケース(先行する語の発音が子音で終わり、続く語が母音で始まる場合)がアンシェヌマンですが、
「モナミ」の「mon」は、綴り上は子音で終わるけど発音上は子音で終わってない(鼻母音)のに、母音が続くことによって「n」という発音されない子音が発音されるようになるのだから、リエゾンじゃないかな?
と思ったのですが、その本にはアンシェヌマンと書いてあるのでしょうか?
ちょっと探してみたんですが、東京外大言語モジュールでは、mon amiではないけどほぼ同じパターンで、son enfant(彼の子ども)がリエゾンの例に挙がってました。
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/fr/pmod2/5-6-2/1.html
変なところつっこんでごめんなさい。
「定着」してないので、別に暗記に頼ってるわけでなく参照しながら書いてても間違えます。
昔、「めぞん一刻」で(「めぞん」もフランス語だ。一刻館はちっともおしゃれじゃないけど。)五代くんが響子さんを「マ・メゾン」という上品な店に誘ったのに、響子さんが「豆蔵」という居酒屋に行ってしまってすれ違いになるという場面があったのを思い出しました(^_^;)
ははは :-) 夫も私も空いている店が好きなのでよく潰れます。貧乏神体質です。
前職時代にフランス語むちゃくちゃ上手な人がいました(カナダ人やフランス人と英語ではなくフランス語で話してた…彼も私より先に辞めちゃいましたが)。
フランス語だけでなく言語ヲタでいろんな言語を習得してましたが、「ラテン系の言葉は性に合うんです。いーかげんだし。ドイツ語とかあーいうキッチリしたのってホント性に合わない。」と言ってました。
だからそーいうもんかもねー…。どんな言語でもいーかげんなところはあるものですが、それが多いか少ないか、という点で。
我が家に気に入られた(気に入られてしまった)ハウステンボスが今でもまだ営業を続けているのが奇跡のようだわ(笑)
へー言語オタ…私は特にこれまで言語オタを発揮してこなかったのでほとんど何の蓄積もなく、おこがましいですがそういう人とお話ししてみたいわ。
ところで私も二語のドイツ語はぜんぜんピンと来なくてねぇ。今はフランス語をかじりながら(なめながら?)「なんじゃそれ!! 許せん!!」とか叫びながら(笑)とても楽しいわ。そんなキャラの違いがあるのかしらね、やっぱり。