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アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「リウーを待ちながら」の希望

2021年06月20日 | 生活
コロナ前に描かれて、コロナ後にブレイクした(たぶん)漫画で「リウーを待ちながら」というのがあります。

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「リウー」というのはかのカミュの「ペスト」に出てくるお医者さんの名前だということですが…いやー私、「ペスト」読んだのが昔すぎて(中学生くらい?)まったく何も記憶にないんですけどね。

で、「リウーを待ちながら」というのは日本のある地方都市が致死的感染症の流行に飲み込まれる話で、およそ感染症に関連して起こりそうな事柄がかなり漏れなく詰め込まれています。

マスク、防護服、ゾーニング
濃厚接触者
隔離、脱走、差別、偏見
マスコミ、マスゴミ
薬、変異、人工呼吸器(が足りなくなったり)
免疫

などなど

私がなぜ珍しくネタバレ的なことに踏み込まずに記事を書こうとしているかというと、この記事を読んだ人のうち何人かが実際に読んでみることを期待しているからです。

これ、漫画としての出来がとてもいいんですよ。ストーリーの説得力、おもしろさ、さりげないひとコマに描かれていた伏線も丁寧に回収しつつ三巻できっちり終わるまとまりの良さとか、なかなかないレベルだと思います。

主人公の女医さんもいいキャラクター(愛想なし美人)なのですが、病院の清掃や雑用をしているカルロスというおじさんがすごいいい味を出してるんですよ。全体が暗い話ですけど、それが物語として破綻しないでなんとかエンターテインメントとして成立しているのはこのおっさんにかかってます。

それで今起こっているあれこれのことをからめて思いを馳せながら、引き込まれて一気に読んじゃいます。

現状(現実)と違うところは、この話は肺ペストです、コロナではなくて。なので、人工呼吸器を必要とする病院風景とかはなんか似てますけど、大きな違いがあります…抗生剤が効くんです。ところがその抗生剤が効かなくなるところからが更なる恐怖というわけです。

そして、死亡率が違います。感染から発症も早いです。抗生剤が効かなくなってからはほぼ致死的なのでそれはそれは怖い感染症ですが、でも現在の新型コロナに比べると比較的確実な隔離が可能になるようでもあります。

この漫画には、何もスーパーヒーローとか秘密兵器とか、決め手となるほどの強力なカードは出てこないんですが、そして何万人も亡くなってしまうのですが、それでもできることを地道にやって、やり続けて、という話になっています。

何か対策として思いつくことがあったら、それで解決とはいかないにしても、やってみる、少しでも時間を稼ぐ、病気に対抗する、まぁ人間ができることなんてそれくらいなのだけれど、その先に希望がある。

100%の安心安全とか、完全解決とか、そういう「終わり」が見えないことはやってもしょうがない、というのではなくて、常に「ベター」なことをするということです。時には裏目に出ることもあったりするけれど「もう後悔はしたくない」とまた起き上がって「ベター」を積み重ねていくんです。

そういう「希望」が描かれた漫画だと思います。現実はこれからどうなっていくのでしょうか。オリンピックをやる、さらにそこに観客を入れるというのは少なくとも感染症に対して「ベター」な方向を目指すのとは違うわけで、もしもこの現実が後に小説化されたら「なんでここでっ!!」とツッコミが入るかもしれません。

------- 今日の録音:
休日の寄り道曲
モシュコフスキー/20の小練習曲第20番

----- 練習記録(6/11~6/20)
0.5 / 4: スカルラッティ/ソナタK.466
0.5 / 6: スカルラッティ/ソナタK.449
1 / 6: リスト/愛の夢第三番
0 / 6: アルカン/バルカローレ
1.5 / 10: モーツァルト/ピアノソナタK.282 … 二楽章
-----------------------
4.5/ 8: ショパン/舟歌 … 後半ゆっくり練習

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録音・編集とクラシック音楽

2021年06月20日 | ピアノ
私はよくピアノ演奏の録音or録画をYoutubeにアップしてブログに貼ったりしていますが、それのいわゆる「編集」をすることはありません。

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つまり複数テイクの中からいいとこどり(切り繋ぎ)して、ミスしていない演奏を作るとかそういう「編集」ね。(前後いらないところを切るのだけはする)

なんで編集しないかというと、まぁそういう編集をするほどのスキルがないというのがひとつ…それと、編集に時間をかける熱意もない(モチベーションがない)ということです。

なんで熱意がないかということを自分で考えてみると、それはたぶん、Youtubeにアップする演奏を「作品」として考えていないからだと思います。そこに載せた演奏がひとつの「作品」だと思えば、それをよりよくするという努力は価値のあるものになるわけで、そのためには(今、やり方がわかってないにしても)調べたりして編集の仕方を身につけてでもやるだろうけど、そうやってもしょうがないと思ってるってことです。

私にとって「よりよい演奏をしたい」という気持ちがあるにしてもそれは、自分で弾いてるときに自分が楽しいということ、そしてリアルでライブで聴いてくださる方がいるときに楽しんでもらえるような演奏ができればうれしいということであって、録音は

(1) ライブで聴いてもらうのの代わり。実際は録音で聴いてもらうとしても、「ライブで聴いてもらったとしたらこんなだったよ」というのを聴いてもらうというスタンス。

(2) ライブでよりよい演奏ができるようにするための参考。自分で聞き直して今後のための作戦を立てる(^^;;

(3) 記録、記念。何年か経ったときに来し方(ライブとしてどういう演奏をしたか)を振り返ることができる。

まぁ私以外でも、趣味でクラシックピアノ弾いてる人の多くがそんな感じで、編集(切り繋ぎ)に手間をかけて「いい録音作品を作る」ということには特に興味ないんじゃないかと思うんですけど…

たとえばコンクールでより「上」を目指したいというスタンスでピアノを弾いてる人であれば尚更、録音を編集してノーミステイクを作り上げるのなんぞ、模試でカンニングして良い判定を出すくらい意味のないことであって、しょうもないってことになるでしょう。

要するに録音は便利だけど副次的なものに過ぎないというか、生演奏ありき、だと思っていたんですけど。

最近気が付いたのですが、録音をする、アップするという習慣は演奏のあり方というか志向? にも影響を及ぼすものだということがわかってきました。

編集はしないといいつつ、実は複数のテイクを作ってその中から「まし」なものを選ぶという行為をしているということ…これがたぶんすごく効いているのです。

ピアノを弾きながらリアルタイムで得る感触と録音で聴く感じが、ある程度違うのはまぁ当然ですが(客観性というか)、
お客さんがリアルでライブで聴く感じと、録音で聴く感じも実はちょっと違うと思うんです。特に、繰り返して複数回聴いた場合は違う。

平たくいえば、あからさまなミスをしていたり、あまりにこってり癖があったりすれば、録音で複数回弾いたときにはツラい、とか。
たいしたことない機材でテキトーに録音録画したときにはわからなくなってしまう微妙なニュアンスはそもそも記録されてない、とか。
もっと文字に書けないくらい微妙な、好みの違いも出てくると思うんですけど…

結局のところ、録音習慣がない場合と比べて、すこーし、違う方向へ向かって歩いてるような気がするんです。いいことだったり悪いことだったりするのかもしれないですけど。

ゆるアマチュアでさえそうなんだから、プロが真剣に商品としての録音を作る世の中になって何十年も経ったら、そりゃ演奏(の傾向)が変わってくるのは当然だよな。と、ちょっと思った→今日見た動画:「Do You Know How Much Classical Music Is Edited?」

----- 今日の録音:
休日の寄り道曲 ディア・ハンターより「カバティーナ」

----- 練習記録(6/11~6/19)
0.5 / 4: スカルラッティ/ソナタK.466
0.5 / 6: スカルラッティ/ソナタK.449
1 / 6: リスト/愛の夢第三番
0 / 6: アルカン/バルカローレ
1 / 10: モーツァルト/ピアノソナタK.282
-----------------------
4/ 8: ショパン/舟歌 … ポジション移動の整理

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