おゆき先生が言うには、レッスン中ほめるってのはけっこう本質的に難しいものらしくて、というのは、
←ほめ上手な先生は、やっぱりイイ!!
レッスンの中で、生徒の演奏で違和感があるところを注意して直そうとしているわけだから、
ま、基本「ダメ出し」をするんですね。それがお仕事である、と。
違和感なく弾けてるところは、つまりちゃんと弾けてる(良い)んだけど、それはいちいち言わない。いう必要がない。→ほめるのを忘れる
それはわかる。私も仕事で翻訳評価とかするんだけど、誤訳とかそういうミスばっかり数え上げるようなことして、正しく訳してあれば「アタリマエ」ってことでほめるの忘れる(^^;;
…いかん。いかんですな。…
翻訳者さんは、ピアノの生徒と違ってプロなんで、別にほめなくたって次もまじめに仕事してくれるけど。やっぱり人間なので、ほめられたほうが仕事の質が上がってくるって部分は、どうしてもあります。やる気という意味でもそうですけど、どの方面にかんばると喜ばれるのかがわかれば、そりゃ違いますよね。
私が大学院生だったとき、同じ研究室にA先生とB先生とC先生がいまして、
A先生はほめる先生、
B先生は放任タイプの先生、
C先生はマイナス部分を的確に指摘する先生
でした。
C先生は切れ者というか、ほんと頭のいい人だったと思いますし、ビシバシ指摘するマイナス点というのも別に間違ったことは言っちゃいないんです。けど、ひよっこの曖昧模糊とした研究の、マイナス面だけ取り除いてもそりゃーすばらしい研究にはならないわけで…
A先生も、「キミは天才だ!!」とか手放しでヨイショするわけじゃないですが、まずは学生が思いついたことの中でほんのちょっとした輝きがあれば「これはおもしろいね」といっしょにおもしろがる。あと、学生はそれぞれ特徴があって得意不得意がありますけど、その「強み」を取り出して見せてくれる。プラス面を取り出してその見方を提示することによって、その発展のさせ方のヒントをくれるんです。
私は、テーマより人物重視で迷わずA先生を選びました。C先生についてた、とあるまじめな人なんて、修論発表前日に根っこからダメ出しくらって(秘技「ちゃぶ台返し」)、発表はヨレヨレでしたからね。(ピアノだって、発表会前日に根本からダメ出ししていい演奏できるわけないでしょ?)
実はおゆき先生も、本人そんなことおっしゃってますが、わりとほめ上手な先生です。でなきゃ私が選ぶわけがないですもんね(笑)
ほめ方というのは「おじょうずです」なんてのに限りません。きれいに弾けたところで「あぁ!!」「そうそう」でも、あるいは表情に出るだけでもよいです。さっきのより今回のがよかったとか、ほかの箇所よりここがうまく弾けてるとか、要するに良いパーツを弁別して取り出して見せれば具体的にわかりやすくほめたことになりますよね。中川P先生に至っては、ほとんどしゃべりませんし(^^;; ただ気持ちよさそうに指揮しながら聴いててときどきうなずいたりしてるのが、もうレッスンじゅうほめてるといってもいいくらい(笑)
どこが(いつが)よかったかの指摘ができない先生はいないはずで、そういう意味でいえばまったくほめない先生というのは今時あんまりいないんじゃないかと(しかめっつらして威厳タップリに座ってるとか!?) ほめられれば生徒のほうも、そこをキャッチできれば、こういうふうに弾くとちゃんと先生のキモチに届くんだということを学んで、よりプラス面の多い(主張や表現が豊富な)演奏をしやすくなります。
ほめるのが下手な先生というのは、ほめてないというよりは、マイナスの指摘が多すぎるんだと思います。否定に次ぐ否定のほうが前面に出ちゃって、ちょっとしたうなずきやほほえみの幸福感が消し飛んでしまうような。確かに、よれよれした演奏聴いてると直したいところだらけなのはわかりますが、100個いわれてもどうせ100個直せないので、重要度順(というよりは今いわれたら直せそうな順?)に3つまでくらいにまとめたほうが実際は効果的です。
校長先生の朝のお話みたいなもんです。「今日は、みなさんにお話したいことが三つあります。一つ目は…」。これで、ずーーっと最初から最後までお説教してたら右から左ですわな。
先生がどっとダメ出しラッシュをしかけてきたら、鉛筆を渡してこういいましょう…「先生、ポイント3つまでにまとめて書いておいてください。たくさんありすぎると忘れちゃうので(にっこり)」。これであなたの先生も今日からほめ上手(←ほんとか!?)
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レッスンの中で、生徒の演奏で違和感があるところを注意して直そうとしているわけだから、
ま、基本「ダメ出し」をするんですね。それがお仕事である、と。
違和感なく弾けてるところは、つまりちゃんと弾けてる(良い)んだけど、それはいちいち言わない。いう必要がない。→ほめるのを忘れる
それはわかる。私も仕事で翻訳評価とかするんだけど、誤訳とかそういうミスばっかり数え上げるようなことして、正しく訳してあれば「アタリマエ」ってことでほめるの忘れる(^^;;
…いかん。いかんですな。…
翻訳者さんは、ピアノの生徒と違ってプロなんで、別にほめなくたって次もまじめに仕事してくれるけど。やっぱり人間なので、ほめられたほうが仕事の質が上がってくるって部分は、どうしてもあります。やる気という意味でもそうですけど、どの方面にかんばると喜ばれるのかがわかれば、そりゃ違いますよね。
私が大学院生だったとき、同じ研究室にA先生とB先生とC先生がいまして、
A先生はほめる先生、
B先生は放任タイプの先生、
C先生はマイナス部分を的確に指摘する先生
でした。
C先生は切れ者というか、ほんと頭のいい人だったと思いますし、ビシバシ指摘するマイナス点というのも別に間違ったことは言っちゃいないんです。けど、ひよっこの曖昧模糊とした研究の、マイナス面だけ取り除いてもそりゃーすばらしい研究にはならないわけで…
A先生も、「キミは天才だ!!」とか手放しでヨイショするわけじゃないですが、まずは学生が思いついたことの中でほんのちょっとした輝きがあれば「これはおもしろいね」といっしょにおもしろがる。あと、学生はそれぞれ特徴があって得意不得意がありますけど、その「強み」を取り出して見せてくれる。プラス面を取り出してその見方を提示することによって、その発展のさせ方のヒントをくれるんです。
私は、テーマより人物重視で迷わずA先生を選びました。C先生についてた、とあるまじめな人なんて、修論発表前日に根っこからダメ出しくらって(秘技「ちゃぶ台返し」)、発表はヨレヨレでしたからね。(ピアノだって、発表会前日に根本からダメ出ししていい演奏できるわけないでしょ?)
実はおゆき先生も、本人そんなことおっしゃってますが、わりとほめ上手な先生です。でなきゃ私が選ぶわけがないですもんね(笑)
ほめ方というのは「おじょうずです」なんてのに限りません。きれいに弾けたところで「あぁ!!」「そうそう」でも、あるいは表情に出るだけでもよいです。さっきのより今回のがよかったとか、ほかの箇所よりここがうまく弾けてるとか、要するに良いパーツを弁別して取り出して見せれば具体的にわかりやすくほめたことになりますよね。中川P先生に至っては、ほとんどしゃべりませんし(^^;; ただ気持ちよさそうに指揮しながら聴いててときどきうなずいたりしてるのが、もうレッスンじゅうほめてるといってもいいくらい(笑)
どこが(いつが)よかったかの指摘ができない先生はいないはずで、そういう意味でいえばまったくほめない先生というのは今時あんまりいないんじゃないかと(しかめっつらして威厳タップリに座ってるとか!?) ほめられれば生徒のほうも、そこをキャッチできれば、こういうふうに弾くとちゃんと先生のキモチに届くんだということを学んで、よりプラス面の多い(主張や表現が豊富な)演奏をしやすくなります。
ほめるのが下手な先生というのは、ほめてないというよりは、マイナスの指摘が多すぎるんだと思います。否定に次ぐ否定のほうが前面に出ちゃって、ちょっとしたうなずきやほほえみの幸福感が消し飛んでしまうような。確かに、よれよれした演奏聴いてると直したいところだらけなのはわかりますが、100個いわれてもどうせ100個直せないので、重要度順(というよりは今いわれたら直せそうな順?)に3つまでくらいにまとめたほうが実際は効果的です。
校長先生の朝のお話みたいなもんです。「今日は、みなさんにお話したいことが三つあります。一つ目は…」。これで、ずーーっと最初から最後までお説教してたら右から左ですわな。
先生がどっとダメ出しラッシュをしかけてきたら、鉛筆を渡してこういいましょう…「先生、ポイント3つまでにまとめて書いておいてください。たくさんありすぎると忘れちゃうので(にっこり)」。これであなたの先生も今日からほめ上手(←ほんとか!?)
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