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レイがはじめての焼き鳥体験につづき、
カラオケ体験。
ミホちゃんと私が、時代錯誤な日本や英語の歌を歌いまくっていたら、
レイも歌いだした。
まずは
アウトキャストのHEY!YAとかって歌だった。
後からは調子にのったのか、ヴァンヘイレンの懐かしいJUMPまで
飛び出した。
アメリカ人もこの世代になると、結局は私らと同じく時代錯誤な懐メロを
歌うわけやね。
ミホちゃんの妹家族が途中参加。
娘と姉妹かと間違われる若いママに
中学1年の娘一人という家族構成。
パパの18番なのか、
まわれまぁ~われメリーゴーランドを熱唱するパパに
レイが、「本当に彼が歌ってるのか?」と驚く。
たしかにうまいが、日本では
カラオケがうまいっていうのは、もはや標準。
ミホちゃん妹や娘も、このまま歌手になってもイケルって
くらいうまかった。
レイの歌はというと、ヴァンヘイレンもアウトキャストだったっけ?
と音程に変化がない。アウトキャストなら、音程に変化が少ない
から誤魔化せるけど、ヴァンヘイレンだと、そうはいかない。
「僕の歌のせいで
耳が悪くなったかもしれないけど、ごめんね」
とミホちゃんらに、レイが謝っていた。
自分の実力をわかってるレイに、なぜか納得。
私は、ノドをやられていて
アンルイスが熱唱できず、不完全燃焼であった。
あ、そういえばカラオケ演奏中にNYの友人ジローちゃんが
撮影に行っってきたであろう
NYのクリスマス映像が、しこたま出てきた。
こんなにNYって美しかったっけ?
映像の力はすごい。
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博多在住の友人ミホちゃんと焼き鳥に行った。
レイとデニスも同行。新幹線で小倉から博多。
電車好きデニスは興奮しまくり。
博多観光はレイが興味ないというので、
結局ミホちゃんと約束して焼き鳥屋さんへ
行くことになった。
忘年会シーズンで私が希望していた焼き鳥屋ではなく、
ミホちゃんがファンシーな
鳥善という焼き鳥屋さんを予約してくれていた。
本物の焼き鳥屋さんでは、鳥しか食べない!
ってことを初めて知った。
メニューに牛とか豚とか、まったく無い。
イカやエビも無い。
つまりあまり鶏肉を好まないレイは、
何も食べれないってことである。
ここで私は初めて鳥の刺身を食べた。うまい!
柚子胡椒がこれまた合う。
牛の刺身よりも、馬の刺身よりも、さっぱりしていてコシがある。
魚の刺身も食べないレイは、もちろん拒否。
刺身好きなデニスはパクパクと喜んで食べていた。
いよいよコースの焼き鳥。ささみの焼き具合はレア。
梅肉がのっていて美味。
レイのは、「きっちり焼いてください」とお願いしたが、
やはり焼きがあまくて食べれなかった。
その後も、
鳥の首の周りの肉とか、尾っぽ近くの肉やら、
胃の周りの筋肉などを食べるのだ。
私もこれらは初めて食べた。焼肉でも牛の珍しい部位を
食べたりする店があるけど、焼き鳥にもあったのね。
レイは結局、別でオーダーした
から揚げしか食べれなかった。
こんなことならレイだけ晩飯は
ケンタッキーフライドチキンにしておけばよかった。
二次会はカラオケ(これは、続編ブログにします)。
焼き鳥をまったく食べなかったレイの分をお持ち帰り。
ミホちゃん宅に泊めてもらって、次の日の朝、目をこすっていたら
駅につくまで10分ほどで、目が充血し、
ジェリー状の物体が白目のところに出て腫れ上がった。
コンタクトをはずし忘れてたのかな?いや、そんなはずはない。
「何かのアレルギーだろう。きっと生の鳥のせいだ!」とレイ。
「そんなはずないよ。ちゃんと料理してあったんだから」と
私が反論。
ミホちゃん宅はキレイに片付けてあるから、
アレルゲンは何もない。
はじめてジェリー状の物体を目にした
(ダブルの意味で目にした)私は、
ショックで1時間半ほどで自宅に戻ってからも、おろおろしていた。
「ほら、ごらんよ。ここに鳥のアレルギーで目に
ジェリー状の反応が出ることもあるって
書いてあるだろ。
マムなんて、鳥の料理するときは手袋してるもん」と、
レイがネットで検索(ちなみに英語サイト)して見せてくれた。
「そういえば、お持ち帰りにした焼き鳥のケースを
ミホちゃん宅の冷蔵庫からバサバサと取り出し、
そのまま手を洗わずに目をこすったかもしれない」
アレルギー反応はその後、数時間で治まった。
エリカが風邪をひいたときに目ヤニが出ていた際、ドクターから
目薬をもらっていたのを使ったおかげか。
それにしても、ジェリジェリジェリー藤尾、
白目にジェリー状のアレルギー反応は恐ろしい。
皆さん、料理されている鳥でもレアだとやばし!
くれぐれも注意しましょう。
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レイが知らない人とは入りたくないというので、
家族風呂へ。
うちの家族5人プラス母。兄は、風邪をひいていて
行かれなかった。
母はレイの前でも裸で平気だけど、
レイは、親の前でも裸になったことがないという。
結局、タオルを巻いて入った。
「あんまり長くつかったままだと、湯あたりするわよ」と
レイに母が言う。
レイは「お湯がちょっと熱いけど大丈夫」などと
オットセイのように風呂にもぐったりしている。
2時間の利用時間だが、45分もたつと
大人は皆、へろへろだった。
それでも子供たちは湯船の外に出て遊んだりするから
まだまだ元気いっぱい。
浴室には大きな窓があり、湯気もすごいので
開けておいた。そこから
和風の庭も見れる。しかも外から冷たい風が入ってきて心地いい。
食事をしに同館レストランへ。和食だけど、掘りごたつ式なので
レイも快適。
アヤに、私がオーダーした天麩羅うどんを分けてあげたら、
もっと食べたいらしく。
「まだ食べるよぉ~」と言いながら、ミッキーマウスのついた
子供用フォークをカンカン鳴らした。
結局、もう一杯オーダー。うどんが出てくるまで
フォークをカンカン鳴らし続けた。デニスはウエイトレスの人に
食べこぼして洋服についてる飯粒をとってもらってる。
エリカは、おにぎりを掘りごたつの中へ落としまくる。
こうして戦争のようなレストランでの食事も終わり、
くたくたになったまま車で帰途。
母に運転をまかせて、わし等はドロドロな寒天になったみたいに
溶けて眠っていた。
「温泉って、疲れるものなんだなぁ~」
温泉初体験のレイの感想であった。
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はじめて英語で読み聞かせがあった。
レイも一緒に子供たちをつれて行ったのだが、
スタッフの方たちが声をかけてくれた。
「また来てくれたのねぇ~。今日は、偶然なんだけど
英語の読み聞かせがあるのよ。ぜひ聞いていってね」
と、英語の読み聞かせならNYの近所の図書館へつれて行ったり
してるんだけどなぁ~。
「こちらですよ。どうぞ」と、言われるがまま
私は子供たちをつれて小さなドームのような
エリアへ入っていく。20人ほどの子供たちと母親が
ひしめきあっていて窮屈。子供らは2歳以下って感じ。
強引にスペースをつくってニッコリ笑顔のお姉さんが、
説明を始めた。
横には、日本語のできる若い白人男性が座っている。
英語はできるけど、しゃべりがぎこちないぞ。
市職員っぽい人がたくさんいるせい?
「今日は、いつもと違って英語の絵本やお歌を歌います」
最初の絵本はミッフィー。
動物などを日本語と英語にするというもの。
デニスも楽しそうに英語でリピートしていた。
ABCの歌になると、エリカもアヤもお兄さんを見つめる。
めちゃ明るいアメリカのパーティールームにいる
お兄さんみたいなパワーは無いけど、子供たちは楽しそう。
デニスはいつものように歌っていた。
ところが、ちょっとレベルの高い絵本になると
子供たちが飽きてしまったのか、ギャーギャー泣き出したり
デニスも「マミー外で遊びたいよぉ~」と言い出す始末。
後から、子供を館内で遊ばせていると
スタッフの方から「新聞社からのインタビューに答えて
いただけませんか?」と携帯電話を渡された。
もちろん快く引き受けた。
なんといっても自分を売り込むチャンス!
とっても感じのいい記者の方からインタビューいただいた。
「英語のネイティブスピーカーの方に本を読んでもらったり
歌を歌ってもらうってことは子供のために、とてもいい機会
だと思います。やはり外国の方が教えるABCは、
英語のABCの歌い方で、日本のABCとは違うところとか
とってもいいのでは?」などと、まじめに答えた。
ちなみにNow I know my ABCs. Next time won't you sing with me.
の部分は、当然だがデニスしか歌えてなかった。
ほかのママたちは、デニスが
動物名をきちんと英語で発音してるのを驚き顔で見ていた。
そりゃー、アメリカから来てるんだから。
今日はお父さんも一緒。見た目からして日本人でない
ってわかるわけで。
英語ができて当たり前なのだ。驚くことではないんだけど。
日本語が日本でできるのと同じだものなぁ~。
でも、なぜか英語ができるってだけで尊敬されるような状態の日本。
中国語やアラブの人たちがそれぞれの国の言葉でしゃべっていても、
そ知らぬ顔なのに。
英語なんて、アメリカにいればホームレスでも
しゃべっとるぞ。
日本の英語コンプレックスを
まざまざと見せつけられた感じがする。
といいつつ私は、スペイン語のできる人を羨望。
読み聞かせの後レイに、
「あの兄ちゃん、たいして読み聞かせがうまくもないのに
たくさん給料もらってるんだろうねぇ~。
ホワイトプレーンズの読み聞かせのお婆ちゃんの足元にも
及ばないよ。お婆ちゃんは、指人形とか持ってきたり
シールを最後に渡したりとか、いろいろ子供たちが興味をもつ
ことをやってるもの。
あの兄ちゃんは、地味に本を読んでだけでさ。日本語ができるって
能力だけで採用されてるのかも。
あんなに子供たちが退屈してるなんてさ」と私が言うと、
レイは、「たった20分だけ子供に本を読んであげるんだから、
もし5000円くれるなら僕でもやるよ」
レイも読み聞かせには使えないと思うけど・・・。と思ったが
たしかに兄さんがそのレベルだったので、言葉にはしなかった。
アメリカのホワイトプレーンズの読み聞かせのうまい
お婆ちゃん先生が日本にいれば、日本の子供たちも
手放しで英語に興味をもつだろうな。
子供たちに英語を学ぶ興味をもってほしいなら、
年齢を問わず
読み聞かせのうまい人を日本に呼び寄せるべし!
一発で腰痛などを治す、魔法の手を持っているのだ。
その代わり、治療してくれる間は
陣痛の痛みみたいな激痛。
レイは、指圧やマッサージも経験してないのに、
その整体というものに遭遇したのだった。
「右側にいつも重心をかけてませんか?」と先生。
ちょっと身体をさわっただけで、ゆがみがわかるらしい。
「そういえば、寝る前にコンピューターやってるときは
右手だけついてる」とレイ。
「だから右側に背骨が曲がってます。このままだと今は若いから
いいけど、腰痛などがでてきますよ」と先生。
ゆっくりと指をあて先生が足や腰の骨を整えていく。
レイは顔をゆがめて痛みをこらえている。
しかし、あまりの激痛に「ひゃぁお~~~、ほふぉそほふぉあ~~~」
などと奇声をあげ始めた。
デニスがそれを見て大笑い。
それを見てる母や先生に私はさらに大笑い。
「ハルクホーガンにプロレス技かけられてるみたい」とレイ。
「85歳のお年寄りでもできるんですよ」と先生が言いながら、
レイに背骨を矯正する運動を教えてくれた。
腹ばいになって、手のひらを耳の横辺りに置き
足は両方のかかとくっつけ、つま先を床につける。
膝は両足をぴったりくっつける。
それで上体をそらせていく。息をはきながら。
エビゾリみたいな感じ?
これが体がストレートでない人には辛いらしい。
「85歳にはやくならないかなぁ~」とレイ。
85歳になったらできるって意味じゃなくって、
先生が言ったのは85歳のお年寄りでも
できる人がいるって意味だけど、冗談を言っている。
ともかくレイも整体をしてもらってる時の
痛みから解放されてからは、身体が軽くなったとか。
私も前にやってもらったが、腰痛は一発でなくなった。
その代わり、「グォ~~~ッ」と痛みのせいで
獣のようにうなった。
ちなみに身体が傾いてると
腰痛だけでなく、便秘とかの原因にもなるらしい。
骨って大切なんだなぁ~。
パスポートを再申請するのかって項目をちらりとサーチ。
「警察の証明は、警察から紛失証明を発行してもらわなくても、
パスポート申請する場所で紛失報告するための書類があるでしょう?」
とパスポートセンターの人に聞いた。
「はい。それはできます」
時間が無いって最初から言ってるんだから、
それを早く言ってくれぇ~。と思ったが、大人の対応な私。
「どちらにしましても、住民票とー(中略)」長々と、
さっき説明された必要な書類を長々と口にする。
それはわかってるんだけどさぁ~・・・。と思ったが、ここで
私の方が間違ってる場合もあるので、まじめに聞いておいた。
区役所へ行くと、私の住民票はまだあった。
「やはり住民票はおいておくべきよね」と母にしみじみ語る私。
次に、
印鑑証明をとった。私は忘れていたのだが、
私も印鑑登録していたのである。
ところが母が登録していた印鑑をなくしていたのだった。
ここで更なる苦難が訪れる。
「一度、自宅へ帰って探してこよう」と母をつれて車を走らせた。
自宅には、印鑑がない。
住民票と戸籍抄本だけでは、
パスポート発行に必要な書類の二つしかクリアできない。
ほかにももっと本人であることを証明するものが必要だという。
それにしても、印鑑証明ってなんだろ?
役所の人に聞けば、「ちょっとでも傷があったり、欠けたり
している印鑑は登録できません。登録後に印鑑が損傷した
場合も、同じ印鑑だという証明ができなくなります」
大体アメリカに住んでいると、サインで何事もすむので
印鑑の必要性がわからなくなってきた。
しかも印鑑登録のカードを母が数枚持っていたのだが、
「ご本人様のカードである場合にしか、どのカードが
どの印鑑のものであるとは告げられない」というのである。
結局、母が持ってる3枚とも調べてもらって、私のカードを
選び、印鑑証明だけは取れた。
当の印鑑は紛失しているのに・・・。
新しい印鑑を持って、新規に登録しようと試みた。
パスポートセンターに申請可能な時間も4時までであと2時間。
「溝口弘恵さんであることの証明はありますか?
運転免許証とか、健康保険証とか、パスポートとか」
「運転免許証は国際免許証しかありません。
あと私を証明できるものは、アメリカのグリーンカードです。
パスポートが無いから、パスポートを取るために
区役所に来ているのに、こっちではこの書類が必要で
あっちではこの書類が必要で、まるでイジメにあってる
みたいに、
私が持っていないものばかりを提出しろって言われるんですが」
カリカリした私は役所の人に噛み付いた。
「私が当人である証明みたいな書類はあるんですか?」と役所の人に
聞いた。「こちらからハガキを自宅へおくらせていただいて、
そのハガキを持ってきていただきます。それに3日ほどかかります」
3日も待てんわい!
と、暴れそうになる。(すでにパスポートを失くしてる
自分が一番悪いってことは忘れて血眼なワシ)
もう一度、我に返って深呼吸。
パスポート申請に必要な書類というものを見ると、
失効したパスポートであっても6ヶ月以内であれば、
再発行のために有効である。と書いてあった。
パスポートセンターへ電話。
「失効したパスポートでも6ヶ月は有効って書いてますが。
役所では、住民票と戸籍抄本しか作ってもらえませんでした」
「では、アメリカのグリーンカードと国際運転免許証も
持って、こちらへいらしてください」
ってなわけで、
担当者の方が、いろいろと調べてくれたのだろう。
外務省に提出すべき必要書類にたくさん書き込んだのだった。
いやはや、日本って
アメリカよりも大変だわぁ~。
アメリカだったら、航空チケットさえ見せれば、
パスポート3日で発行してくれる
ところがあるんだけどな。
ちなみに、「パスポート3日で発行できないか?」と
パスポートセンターに聞いたら、
「特別な理由がないとだめなんです。たとえば出張のため
であれば、会社から理由状とか。親族などが亡くなった
のであれば、その証明になるものを提出いただく」
「今回、6日後に主人と一緒に帰れなければ、下の子二人が
2歳になるまで年末まで待って。
日本滞在ってことになるし。
私は一人で3人の子供を
つれて帰らなければならなくなります」
なんて理由にならないらしい。
ともかく、パスポート発行は無事終わりそうだ。
あぁ~よかった。
帰る日は二日ほど延長することになった。
パスポート失くして、3つのシートの予定を変更するので
150ドルx3、パスポート申請料に写真料
こんなに金がかかるとは・・・。
すべては失くしたワシが悪いんだけどさ。
みなさんもパスポートは肌身はなさずご注意を!
お返事できなくて申し訳ない。もの凄く忙しいもので。
今日などは、紛失したパスポートのために東奔西走でした。
アメリカでは国内線に乗るのに、
ID(写真つきの本人証明になるもの)が必要。なので、
東京へ行く際にパスポートを持っていった。
ところが、銀座あたりでブラブラしてるうちに紛失してしまった。
家に忘れたとも思ってたので、家にとりあえず戻って探したのだが
見つからない。
探してばかりじゃー何も進まない。
帰国までの日はすでに一週間をきっている。
まずは、パスポートセンターに電話。
「警察への届出はなさいましたか?」と聞かれ、
「する必要があるのでしょうか?」と問えば、
「紛失したという旨の書類をいただけるのでぜひ」
警察に電話。
「どなたかが見つけてるのであれば、電話なり連絡が
いってるはずですよ」と言われ、
「では、盗難されて悪用される可能性は?」と聞いたが、
「当方ではわかりかねますねぇ・・・」と若い青年っぽい人が答えた。
今回のパスポート(更新したばかりだった)には、
ICチップみたいなものが埋め込まれていた。
まるでターミネーターみたいな世界になったもんだ。
「きっとパスポートも悪用できないようになってるから、
どうにも使いようがないかもしれませんねぇ」
という訳で、もう一度パスポートセンターへ電話。
「必要な書類は、住民票と印鑑証明などがあれば・・・
健康保険証ほか、なにか溝口さんを証明するものがありますか?」
「もしかしたら、住民票はアメリカに移してるかもしれません」
「では、お母様の住民票と印鑑証明そして溝口さんとの関係を
証明するお母様が世帯主であるという証明になるものなど・・・」
あまりに必要な書類が多すぎて、そして私には無関係で集める
ことのできない書類が多すぎて、戸惑う。
「住民票もアメリカに移していて、印鑑登録もなければ
私が失効になってる古いパスポートとグリーンカードと
国際免許を持って行ったとしてもパスポートは取れないって
ことですか?」
お役所の人たちというのは、決められた書類を集めることが
仕事なのだから当たり前なのだが・・・。あまりの不合理さに
憤慨してきた。
途中でキレかけた私は、声を荒げた。
「日本で生まれてるのに、日本のパスポートだけが日本人であることの
証明になるのに、アメリカにも帰れないと私を証明するものが
無いとすれば、私はどうやって私であることを日本で証明できるんで
しょうか?」
JALのチケット予約を変更できるのか確認電話をする。
万が一、レイのビジネスクラスのチケット変更に費用がかかるなら
レイだけは先に帰ってもらうことになる。
そして、私は双子が2歳になってから一人で3人をつれて
帰らねばならない。(インファントは大人が一人しかつれて
いけない決まりが航空会社にあるらしい)
結局、住民票がなかった場合のために
母をつれて区役所へ走ったのだった。
つづく
ホテルに二人で一泊なんてもったいないよ」とレイ。
3人を一人で見るっていう地獄な育児を私の母に
押し付けてるってのにさ。
「子供のいない夜なんて新婚気分だよ」なんて、まるで
ロマンティックな夜を期待させるようなことを言うレイ。
そして現実はやっぱり・・・。
てめぇ~の寝顔ばかり見せられてるワシ。このヤロォ~~~!
なぁ~がいキッスの途中でフッフッフッさり気なく♪の音楽が頭の中を
グルグル回るが、止めてロマンティックじゃなくって、
止まってるロマンティック。
二人で過ごした一泊目は、昼からずーっと寝ていた。
「ヒロエが風邪ひいてて大変そうだし、僕も仕事とジェットラグの疲労を
回復しなくちゃ」という理由。
「明日は必ず観光するよ」とレイ。
銀座やお台場にもアクセス
しやすい田町にあるホテルに宿泊してるってのに。
初日の夜は、「焼肉が食べたい」とホテルの
近所のコリアンが経営する
ひなびた焼肉屋へ。
猫の子の舌のような小さなカルビが6スライスだけチョロリと皿に
のっていて1800円。
足りないからとレイは2皿もオーダー。
しかもNYのコリアンレストランみたいに前菜(NYの前菜は
黒豆とかモヤシとかキムチなどといった
小皿が6皿以上はある)はつかない。
キムチも別料金だなんてあり得ない~~~。
これだったらホテルのもっと近くにあった
牛角のほうがマシだったかも。
味は、まあまあだったけどさ。
これで味がひどかったら鉄板をひっくり返してたぞ。
次の朝までに、
レイでもなんとか喜びそうな観光を探し出した。
ゆりかもめに乗って国際展示場付近にあるパナソニックセンターにて
行われているデジタルアートフェスティバル。
前日の夜中にテレビでこの模様が放送されていて
とても興味をもった。人間をセンサーで察知して、
爆発音のようなものを発しながらグルグル回るスピーカーとか。
「テレビで見たんなら、見に行く必要あるの?」とレイ。
「それってピラミッドはディスカバリーチャンネルで見るから、
エジプトに行く必要はないっていつもレイが言ってるのと同じじゃん。
そんなこと言ってたら、どこにも旅行できないよ」
レイは渋々ついてきたが、楽しかった。
ゴミばかりを集めてつくったオブジェ。
蛍光灯の音をつかってエレキギターみたいな反響音をつくってあるもの。
携帯電話なのに、腕にあててみると
手の骨がレントゲンのようにスキャンできる映像が出てきたりするもの。
子供がたててる音、風船をいじったり、包み紙を破ったりする音を集めて
音楽にしてる映像など。興味深いものばかり。
さすが日本のアートは最先端だなぁ~と関心していた。
NYのダンボってエリアでも、こんな風なアートを展示してたりするが、
それは一部のアーティスト。
ここでは海外のアーティストのものも展示されてたけど、
日本では、一般の人でもアーティストとして
どんどん新しいアートを生み出してるってところがカッコいい。
パナソニックセンターを出ると
国際展示場に、たくさんの人々が吸い込まれるように入ってるので、
何を展示してるのかと私は興味津々。
知らない人に声をかけて聞いてみることにした。
「すみません、どうしてこんなにたくさんの人が国際展示場へ向かって
いるのですか?何かイベントでもあるんですか」
と急ぎ足の中年女性。
私はスマイルしてるのに、彼女は
いかにも東京風な、とっても冷たくて硬い表情のまま。
「私は取材に向かってるので、わかりません」
「なんの取材ですか?」取材によっては、展示の内容がわかると思った。
「南野陽子さんのインタビューです」
「あ、そうですか」
なんの解決にもならない回答。
南野陽子が、国際展示場でビキニで撮影でも行ってるのか?
しかしこんなにたくさんのオバちゃんとか、今時の若い人たちが、
彼女に会いに行くわけないし・・・。
で、オバちゃんなら親切だと思ったので二人組みのオバちゃんに
聞いてみた。さすがオバちゃんらは東京にいても余裕があるのか、
タフなのか、とっても親切だった。ニコニコと二人とも笑いながら
「私たちは食べ物が展示されてるところに行ったんだけど、
2階では、オモチャかなんかが展示されてたみたいよ」と、
答えてくれた。
レイも私も興味なさそうな展示物なので、
目的の秋葉ツアーへ行くことに。
と、「やっぱり疲れたからホテルに戻ろう」とレイがつぶやく。
またホテルに、鮨詰めかよ。
「せっかく二人きりなんだから、リゾートにいる気分みたいなのに浸ろう」
なんて、まるでロマンティックな夜を期待させるようなことを言うレイ。
そして現実はやっぱり・・・。
てめぇ~の寝顔ばかり見せられてるワシ。このヤロォ~~~!
二日目の夜は、田町のホテルで銀座も近いってのにディナーは、
コンビニ弁当と小瓶の酒。
「温めてもらえますか?」とサバの味噌煮を温めてもらった。
うぅ~~~わびしぃ~~~。
明日は、東京を去る。
いくらなんでも、観光しなさすぎだよレイくん。
「日本人だったら、NYに1週間来てるだけでナイアガラ観光とか
ミュージカルとか、スケジュールはビッシリだよ」と私。
「僕は日本人じゃないから」レイが答える。
「たしかに君は、南の島から遺伝子がやってきてるリラックス大好きな
ジャマイカン」
私の場合、東京観光といえば
日本の旧跡散策とか、ジャーナリストの友人ヒロコちゃんお勧めの歌舞伎とか
とっても行きたかった。
が、結局レイの寝顔を見ながら、田町のホテルでこれを書いている。
ホテルからの展望は
レインボーブリッジや、東京タワーが見えて
とってもロマンティック。
誰かロマンティック、止まってるロマンティック♪
胸が胸が苦しくなる(別の意味だけど)。
ブッフェスタイルで卵や粥まで食べられる。
私の分は自分たちで支払うので、
「10ドルくらいなの?」と私は軽く
レシートを手に取る。
それを見てびびった。
なんと3000円
新宿2丁目のチャイニーズ経営のディナーが飲み放題食べ放題で
3200円だったのに、
なんじゃーこの朝飯のプライス。
どんなに粥を食べようたって3000円分は食えまい。
フォアグラや
酒を置いておけ!と怒鳴りそうになった。
三茶にアメリカンのご主人に4ヶ月目の子供と住んでいるが、
「このアパートは外国人だらけなのよ」と言っていた。
そして日本でも
ハーフの子供が増えているなぁ~。
育児しながらも、煮物や
炊き込みご飯にほうれん草の和え物などと
ご馳走してくれた。こんなにお料理つくれるなんて尊敬。
夜は、
レイの会社の人たちと銀座にてしゃぶしゃぶ。
とってもフレンドリーな人たちばかりで初対面なのに
しゃべりまくった。
さすが外資系だからか
いじめとかなさそうな会社だ。
英語もみなさんペラペラ。
アメリカ育ちだという
彼がコショウを「マリファナ」と言って
レイの皿に入れた。
レイと大爆笑した。
中国人のオヤジがやってる中華料理、そして
ゲイのカップルが経営するバーへと去年とまったく同じコース。
レイも来たのでサチーナが、「日本でレイもいるなんて不思議な気分」
バーでは、尾崎キヨヒコみたいな兄さんがバーカウンターにいた。
去年、酔っぱらって
ここでグラスを割ったり、カクテルが高すぎると
クレームしまくりだったが
「なじみの客の友人だもの。覚えてるわよ」
と、親切にしてくれた。
平日だったので、さすがにシンミリと飲んだ。
刺身、サザエ、生の牛肉!
お取り寄せしてもらった。
うまかった。
福岡に住んでる人より、東京に住んでる人が多いのはなぜだろう?
ドイツ人と結婚した絹恵の長男、太郎も来た。
デニスとちがって素直でかわいい。
「ビロエなんてアメリカだからいいわよ海外っていっても。
ドイツ人はフレンドリーじゃないのよ。東京の人より知らない人と
話をしない」と何度もつばを飛ばしながら
しゃべりまくる絹恵。
一人で息をつく暇もないくらい
しゃべりまくって帰っていった。