抱腹絶倒!NY育児日記

ご存知ハーレム日記の弘恵ベイリー、NY郊外で育児とライター業に大奮闘!NY関連の執筆、調査依頼いつでも可能です。

ロマンティックが止まりすぎだった東京観光

2006-12-05 09:01:58 | 楽しいことやってみよ
「せっかく東京で二人でいられるんだから、
ホテルに二人で一泊なんてもったいないよ」とレイ。

3人を一人で見るっていう地獄な育児を私の母に
押し付けてるってのにさ。

「子供のいない夜なんて新婚気分だよ」なんて、まるで
ロマンティックな夜を期待させるようなことを言うレイ。

そして現実はやっぱり・・・。

てめぇ~の寝顔ばかり見せられてるワシ。このヤロォ~~~!
なぁ~がいキッスの途中でフッフッフッさり気なく♪の音楽が頭の中を
グルグル回るが、止めてロマンティックじゃなくって、

止まってるロマンティック。

二人で過ごした一泊目は、昼からずーっと寝ていた。
「ヒロエが風邪ひいてて大変そうだし、僕も仕事とジェットラグの疲労を
回復しなくちゃ」という理由。

「明日は必ず観光するよ」とレイ。
銀座やお台場にもアクセス
しやすい田町にあるホテルに宿泊してるってのに。

初日の夜は、「焼肉が食べたい」とホテルの
近所のコリアンが経営する
ひなびた焼肉屋へ。

猫の子の舌のような小さなカルビが6スライスだけチョロリと皿に
のっていて1800円。

足りないからとレイは2皿もオーダー。

しかもNYのコリアンレストランみたいに前菜(NYの前菜は
黒豆とかモヤシとかキムチなどといった
小皿が6皿以上はある)はつかない。

キムチも別料金だなんてあり得ない~~~。

これだったらホテルのもっと近くにあった
牛角のほうがマシだったかも。

味は、まあまあだったけどさ。
これで味がひどかったら鉄板をひっくり返してたぞ。

次の朝までに、
レイでもなんとか喜びそうな観光を探し出した。

ゆりかもめに乗って国際展示場付近にあるパナソニックセンターにて
行われているデジタルアートフェスティバル

前日の夜中にテレビでこの模様が放送されていて
とても興味をもった。人間をセンサーで察知して、
爆発音のようなものを発しながらグルグル回るスピーカーとか。

「テレビで見たんなら、見に行く必要あるの?」とレイ。
「それってピラミッドはディスカバリーチャンネルで見るから、
エジプトに行く必要はないっていつもレイが言ってるのと同じじゃん。

そんなこと言ってたら、どこにも旅行できないよ」
レイは渋々ついてきたが、楽しかった。

ゴミばかりを集めてつくったオブジェ。
蛍光灯の音をつかってエレキギターみたいな反響音をつくってあるもの。

携帯電話なのに、腕にあててみると
手の骨がレントゲンのようにスキャンできる映像が出てきたりするもの。

子供がたててる音、風船をいじったり、包み紙を破ったりする音を集めて
音楽にしてる映像など。興味深いものばかり。

さすが日本のアートは最先端だなぁ~と関心していた。
NYのダンボってエリアでも、こんな風なアートを展示してたりするが、
それは一部のアーティスト。

ここでは海外のアーティストのものも展示されてたけど、
日本では、一般の人でもアーティストとして
どんどん新しいアートを生み出してるってところがカッコいい。

パナソニックセンターを出ると
国際展示場に、たくさんの人々が吸い込まれるように入ってるので、
何を展示してるのかと私は興味津々。

知らない人に声をかけて聞いてみることにした。

「すみません、どうしてこんなにたくさんの人が国際展示場へ向かって
いるのですか?何かイベントでもあるんですか」
と急ぎ足の中年女性。

私はスマイルしてるのに、彼女は
いかにも東京風な、とっても冷たくて硬い表情のまま。
「私は取材に向かってるので、わかりません」

「なんの取材ですか?」取材によっては、展示の内容がわかると思った。
「南野陽子さんのインタビューです」
「あ、そうですか」

なんの解決にもならない回答。
南野陽子が、国際展示場でビキニで撮影でも行ってるのか?

しかしこんなにたくさんのオバちゃんとか、今時の若い人たちが、
彼女に会いに行くわけないし・・・。

で、オバちゃんなら親切だと思ったので二人組みのオバちゃんに
聞いてみた。さすがオバちゃんらは東京にいても余裕があるのか、
タフなのか、とっても親切だった。ニコニコと二人とも笑いながら

「私たちは食べ物が展示されてるところに行ったんだけど、
2階では、オモチャかなんかが展示されてたみたいよ」と、
答えてくれた。

レイも私も興味なさそうな展示物なので、
目的の秋葉ツアーへ行くことに。

と、「やっぱり疲れたからホテルに戻ろう」とレイがつぶやく。
またホテルに、鮨詰めかよ。

「せっかく二人きりなんだから、リゾートにいる気分みたいなのに浸ろう」
なんて、まるでロマンティックな夜を期待させるようなことを言うレイ。

そして現実はやっぱり・・・。

てめぇ~の寝顔ばかり見せられてるワシ。このヤロォ~~~!

二日目の夜は、田町のホテルで銀座も近いってのにディナーは、
コンビニ弁当と小瓶の酒。
「温めてもらえますか?」とサバの味噌煮を温めてもらった。

うぅ~~~わびしぃ~~~。

明日は、東京を去る。

いくらなんでも、観光しなさすぎだよレイくん。
「日本人だったら、NYに1週間来てるだけでナイアガラ観光とか
ミュージカルとか、スケジュールはビッシリだよ」と私。

「僕は日本人じゃないから」レイが答える。
「たしかに君は、南の島から遺伝子がやってきてるリラックス大好きな
ジャマイカン」

私の場合、東京観光といえば
日本の旧跡散策とか、ジャーナリストの友人ヒロコちゃんお勧めの歌舞伎とか
とっても行きたかった。

が、結局レイの寝顔を見ながら、田町のホテルでこれを書いている。

ホテルからの展望は
レインボーブリッジや、東京タワーが見えて
とってもロマンティック。

誰かロマンティック、止まってるロマンティック♪
胸が胸が苦しくなる(別の意味だけど)。