抱腹絶倒!NY育児日記

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NY初ギャンブル場エンパイア・シティーで大騒動の母

2008-06-03 13:15:22 | ぜ~んぶ見せます!
日本でもスロットマシーン大好きな母を
ヨンカースにある、ギャンブル場エンパイア・シティーへ連れて行ってあげた。

ホースレースもやっている巨大な敷地、駐車場の大きさも
ハンパじゃない。

スロットを置いてある建物まで、シャトルバスまで出ているのだ。

バスにゆられて数分でスロット場へ。

歩いて回るのも大変なくらいにアミューズメントパークほど大きなギャンブル場。
そして数えることも不可能なほどスロットが置いてある。

レイのダッドとマムも別行動だけど、チラリと来ていたので
携帯で連絡をとりあってバーにてご挨拶。

さて、母と私はNYギャンブルの初心者なので、
まずは5セントマシーンを回していた。

のだが・・・。

100ドル入れた母の台で、「マックスベットって押せば
日本でコインを三枚入れたのと同じ状態になるんだと思うよ」と、
適当に教える私。

マックスベットを押したら、なんと3回ほどスタートボタンを押したころには
8ドル程度しか残っていないじゃないか。

えぇ~~~!?5セントマシーンなのに?
もしかしてこのスロットの台って壊れてるんじゃないの?

母は即座に
「弘恵、表まわり(日本のパチンコ屋さんにて係員の俗称)を呼びなさい!」と
怖い顔。

「表まわりとは言わないと思うけど。とにかくこのボタンを押していれば
係りの人が来るから。ちょっと待ってて、レイのダッドに聞いてくるから」と
ダッドに携帯ですぐさま連絡しバーを探す。

もちろんバーといってもコンサートが行われていて
ダンスもやってる人がいるような広い場所なので、
ダッドが見つからない。

そのうち莫大な数のスロットマシーンに巻かれ、
母の姿も見えなくなった。

母を捜すのにウロウロしてまわる。

ようやく見つかった時には、母が係りの人に訴えた後だった。

「どうなったの?」
「係りの人がボタンを押して無視して行こうとしたから、
呼び止めて文句言ったわよ」

いつもは、英語ができないからなどとレイマムに会っても
早々に退散するくせに、表まわりへの文句だけは一人前に言ったようである。

さすが、こういう場なれしているなぁー母って。

「それで、どうなったの?」
「彼ではラチがあかないから、マネージャー呼んでって
マネージャーも来たの」

「マネージャーは何て?」
「説明はある程度わかったみたいなんだけど・・・。原因がはっきり
わからないし、対処のしようがないみたいで。

途中、その辺のお客さんだった中国人に通訳させようとしたりもしたのよ。
だから、私はジャパニーズよって答えたんだけど。

それで結局、私が
英語のしゃべれるフレンドが戻ってくるからって言ったの」

「フレンドってなに?どうして娘だって言わないの」
「とっさに娘なんて英語が出てくるわけないでしょ」
「そっか」

「フレンドが戻ったら、またコールボタンを押してって言ってたわ」

立派に、母一人でコミュニケーションとってるじゃないか。

コールボタンを押して、再び係員を呼ぶ。

若い兄さんが、スロットで行われたヒストリーをチェック。

「ものすごい速さでプレイしているね」と兄さんが驚いていた。

そう日本人が押すプレイボタンの速さは、マッハ555なスピード。
特に母は、考えなしにプレイボタンを押しまくる。

「ちょっと待ってて」と?マークのまま、兄さんは
マネージャーを呼んだ。

黒服の白髪のジェントルマンなマネージャーがやってきて、
ヒストリーを再び検索。

二人で頭をひねっている。

「100ドル入れて、私がマックスボタンを押したのだけど、
急に8ドルまでになっちゃったのよ。コンピューターの
プログラムミスなんじゃないの?」と私もコンピューターをうたがっていた。

「そっかっあ~」とそこで係りの兄さんが気づいた。

「これは、マックスベットだと600(30ドル賭ける状態)なんだよ。
だから3回くらい押したら8ドルになるのは当然かもしれない」

「そうなの?」

「そう、これで掛け金を調節するんだ」

ボタンを押すと、たしかにマックスベットで600の掛けとなっていた。

「じゃー私がマックスボタンを押したせいだったのね」と私は肩を落す。
「申し訳なかったねぇ~」と黒服のオヤジ。

「仕方ないや私がルールを知らなかったせいだから。
大騒ぎしてごめんなさい」

母には、私が使うはずだった100ドルを渡した。

それも見事惨敗。

あれだけの人が集まってきて、私たちのように
それぞれ一人100ドル以上は負けていってるわけである。

ヨンカースのギャンブル場は、
笑いが止まらないはずだわ。

あぁ~200ドルもあったら、家に必要な、
立派なテレビ台が買えてたのになぁ~。

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