デニス、デービッドに抱っこされて父を思い出したのか、泣く

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レイは出張。デニスは、父が帰らないことをしってかしらずか、
ベッドルームでは一人で寝ようとしなくなり、
双子を遊ばせる囲いの中、親子4人、

マルムシみたいに小さく丸まって寝ている。
デニスがたまにアヤのおなかに脚をのせていたり、
エリカの顔に手がのってたりするので、かなり危険だ。

それでも3人の子供は、なんとか川の字になって寝ている。

きっと父がいないのも、なんとも思ってないのだろうなぁ～
デニスの様子からして。
母も、父がいない方が、めっぽう酒飲んでて明るいし。

と子供心にそうなのだろうと、思いこんでた私。
レイの実家にて、その思いこみをくつがえされたのだった。

実家へ行く途中、デニスは、車の中で寝てしまった。
客間のベッドルームへデニスを寝かせ。

1時間ほどして、レイの弟デービッド家族もやってきた。
デービッドの声で起きてきたデニス。
デービッドがすぐにデニスを抱きかかえた。

そして、なにかがデニスの泣きスポットにはまったらしい。
デニスはデービッドがなだめても泣きやまず。
大好きなアップルジュースを与えても泣きやまず。

デービッドが抱えたまま
大好きな下の階へ行っても泣きやまず。そのまま
バックヤードに出て歩いてまわっても泣きやまず。

結局、ソファで数十分間、デニスはデービッドに抱かれたまま
泣きやまず。

きっとデービッドに似てる父のことを思い出したのかなぁ～と
デービッドや奥さんのジョアンと言った。

それにしても、レイのフランス出張中に、アフリカ系イスラム教徒らの
暴動起きてるから、
フランスの地理にうといレイの両親は心配していた。

昨夜の大酔っぱらいで、私は知らなかったけど・・・。

「カンヌだから、大丈夫だよ」と私が言ったら、
「カンヌは、パリから遠いのか？」と聞かれた。
「かなり遠いから」と答えておいた。

まさかカンヌで暴動は起きないよな。
ほとんど白人ばっかだってレイが言ってたし。

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