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「一生に一度くらいはキャビアというものが食べてみたい」とキャビアを食べたことの
ない母と私はホールフーズの魚屋でうろうろ。
キャビアについてリンク
「キャビアはいくら?」と魚屋の若い兄ちゃんに聞く。
若い兄ちゃんは、ホームレスに毛がはえたような私の身なりを見て、
ケッ貧乏人が何をキャビアなんて、ぬかしてるんだ。という態度のまま
「ここに価格のリストがあるけど、どれがいい?」と、ぶっきらぼうに答えた。
まさしく貧乏人な私はリストを見て、一瞬にして息をのんだ。
最低でも50ドルからなのだ。あんな小さな小瓶に入ってる黒い卵がゴッ、五十ドル!
目がまわりそうだった。50ドルあれば、COACHのポーチだって買えるんだぜ。安ワインなら
6本は飲める。バーでカクテルが5杯・・・。
グルグルと頭の中を50ドルが駆け巡る。
たかがチョウザメの卵じゃないか。卵ごときに50ドルはあんまりだ。
リストの中にようやく10ドルのものを見つけた。10ドルのものは同じような小瓶に
入ってる鮭の卵、つまりイクラだ。イクラなら、日本でイクラでも食べれる(オヤジギャグ)
ってなわけで、私たちは魚屋から何もなかったかのように、静かにはなれたのだった。
「お母さん、キャビアってあんなに高いものなんだね。知らなかったよ。あんな小さな
瓶に入っててさ」
「だからあんなに皆、キャビアキャビアって言うのね」
料理の鉄人が、キャビアを山ほど料理の上にのせていたことを思い出す。
きっとあれほどのキャビアを使ったら、小さな皿にのってる一品だけで1万円相当の
ものだったわけで。
キャビアを一生に一度くらいは食べたいという母の願いをかなえる日は、
いつか来るのだろうか?
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「一生に一度くらいはキャビアというものが食べてみたい」とキャビアを食べたことの
ない母と私はホールフーズの魚屋でうろうろ。
キャビアについてリンク
「キャビアはいくら?」と魚屋の若い兄ちゃんに聞く。
若い兄ちゃんは、ホームレスに毛がはえたような私の身なりを見て、
ケッ貧乏人が何をキャビアなんて、ぬかしてるんだ。という態度のまま
「ここに価格のリストがあるけど、どれがいい?」と、ぶっきらぼうに答えた。
まさしく貧乏人な私はリストを見て、一瞬にして息をのんだ。
最低でも50ドルからなのだ。あんな小さな小瓶に入ってる黒い卵がゴッ、五十ドル!
目がまわりそうだった。50ドルあれば、COACHのポーチだって買えるんだぜ。安ワインなら
6本は飲める。バーでカクテルが5杯・・・。
グルグルと頭の中を50ドルが駆け巡る。
たかがチョウザメの卵じゃないか。卵ごときに50ドルはあんまりだ。
リストの中にようやく10ドルのものを見つけた。10ドルのものは同じような小瓶に
入ってる鮭の卵、つまりイクラだ。イクラなら、日本でイクラでも食べれる(オヤジギャグ)
ってなわけで、私たちは魚屋から何もなかったかのように、静かにはなれたのだった。
「お母さん、キャビアってあんなに高いものなんだね。知らなかったよ。あんな小さな
瓶に入っててさ」
「だからあんなに皆、キャビアキャビアって言うのね」
料理の鉄人が、キャビアを山ほど料理の上にのせていたことを思い出す。
きっとあれほどのキャビアを使ったら、小さな皿にのってる一品だけで1万円相当の
ものだったわけで。
キャビアを一生に一度くらいは食べたいという母の願いをかなえる日は、
いつか来るのだろうか?
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