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今日は私の誕生日!2月24日
誕生日プレゼントとしてレイからキャッシュ。欲しいものを買うならってことで、
ホールフーズでキャビアをとうとう買った。30グラムで50ドルが一番安いものだったので、
5ドルだけ高い55ドルのロイヤルってやつにした。クラシックとなにが違うんだ?
説明されても、きっとわからないと思ったので、とりあえず買ってみることにした。
魚屋のオヤジにリストプレートを見せて「これを頂戴」と言う。
「OK!」と真顔でオヤジが答えたかと思うと、スープを入れるような
プラスチックのケースを取り出す。
そして55ドルの値段のシールをそれに貼った。氷をケースの中に入れ、小さなキャビア
の小瓶を中につめたのだった。
「これからショッピングするのかい?」とオヤジ。
キャビアのついでに、ミカンとジュースを買うつもりが、あまりの緊張に
「うん、これでショッピングは終わり」と答えてしまった。
オヤジは、魚屋から出てきた。え?どこへ行くのオヤジ、まさかキャビアを車まで
運んでくれるんじゃー?
と、思ったら、オヤジはカスタマーサービスへとキャビアを持ったまま進む。
え?普通のレジを通すんじゃないんだ。
カスタマーサービスのラテン系の姉ちゃんが、
「今日は、お買い物ありがとうございます。他にお求めのものはございませんか?」
と、丁寧にあいさつ。
「い、いえ、何もありません」と私。大きなカートを引いてるのに、中には何も
入ってないんだもん、妙な客だよね。
レシートがチャッチャーッと音を立てて出てきた。
そして私は、姉ちゃんに震える手で60ドル札を手渡したのだった。
家に帰ると、さっそく食べてみることにした。
二度と買うことはないであろうキャビアの缶を記念撮影。小瓶は、
栓抜きで開けなくてはならないので驚かされた。
そしてレイが「これは、おいしいクラッカーだよ」と言うので、ストップ&ショップ
という大衆向けスーパーで購入した、大衆向けクラッカー
CLUB
にのせて食べたのが悪かった。
「しょっぱい!」母と私は、クラッカーの味だけしかしないので、高級品が無意味と
なってがっかり。
「なんだか、これだったら高級明太子の方がおいしいよね」と私。
「たしかに・・・。でも話のタネになるじゃない、NYでキャビア食べたって言ったらさ」母は
もう友人に話をするつもりらしい。
「きっと明太みたいに白いご飯にのせて食べた方がおいしいかも!」私が考案すると、
「じゃーやってみよう」と母が、さっそく白いご飯にキャビアをのせた。
「たしかにこっちの方がおいしい!」と母。
「私もやってみよう」と白いご飯を一口大にして、キャビアをのせる。
「う、うまい!でも、これだったらやっぱり明太の方がおいしいよ」と私。
「そうだね」
「どうせお金出すんなら、辛子明太子だよ、九州人は」
どこまでも、日本人で九州なにおいがプンプンする親子なのだった。
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