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黄金色の実り ・・ 稲刈り ・・ 稲架 ・・ 俳句 ・・ あぁ松島や ・・

2016-10-25 08:04:33 | 日記

 

各地で黄金色の成熟期となり

各地で稲刈りが始まっていますし

もうすでに

稲刈りが終わった地域もあると思います。

 

お米は初夏の頃

田んぼに稲を植えて

秋に刈り取りをするという

サイクルなど全く変わっていません。

 

日本は昔から

田植え・・ 実り・・ 稲刈り

という風景はどこでも見ることが出来ました。

 

しかし

時間の経過と共に

都会化した地域では

当たり前の風景を見ることが出来なくなりました。

そして最近は

田が沢山ある所でも

放置された田を見ることが増えました。

 

日本人と言えばお米ですが

これが食の変化や

外米が輸入されたり

高齢化とや子化に伴い

お米の消費も大きく変わっています。

 

そんなことを考えながら

車を走らせていますと

田んぼの黄金色の実りが目につき

新米が食べられるような季節となった

腹の虫が鳴いていました。

 

 

そして

稲刈りが始まり

稲刈りが終わった田んぼを見ていますと

昔見ていた風景が

最近見られなくなりましたと思いました。

 

それは何かと言いますと

 

昔 ・・

種籾(たねもみ)を直接田んぼに撒く

今 ・・

種籾を発芽させて15cmほどの苗まで育ててから田植えする

 

昔 ・・

実った穂の部分だけを刈り取って収穫する

今 ・・

稲の根本から刈り取って収穫する

 

では、何が見られなくなったかと言いますと

 

稲架です。

 

これは色々な言い方があります。

 はさ、はで、はざ、はせ、はぜ です。

そして、稲架も

地方では

稲木(いなぎ、いなき、いのき)、

稲掛け(いねかけ、いなかけ)、

稲機(いなばた)など異称も多いのです。

 

何が言いたいかといいますと

車で走っていますと

この稲架をたまたま見かけたのです。

 

何故かそれが懐かしい風景に見えたのです。

 

そうです。

最近は稲刈りをした後の

田んぼでは稲架をほとんど見かけなくなったからです。

 

そこで私は車を停めて

稲架を写真撮影をしました。

 

 

 

 

 

この稲架は稲などの穀物や野菜を刈り取った後に

束ねて天日に干せるよう

木材や竹などで柱を作り

横木を何本か掛けて作ったものです。

横木は最下段でも作物が

地面につかない程度の高さになっているのです。

 

干すことによってアミノ酸と糖の含量が高くなり

また稲を逆さまに吊るすことで

藁の油分や栄養分、甘みが

最下部の米粒へ降りて栄養とうま味が

増すと言われているからです。

太陽光という自然エネルギーを利用する

古来よりの方法であったのですが

近年は乾燥機により乾燥することが多く

収穫の季節になっても

天日干しは手間がかかるため

減少傾向にあるのです。

 

そうなのです。

いままで日本の秋の風物詩だった稲架は

急速に姿を消しつつあるのです。

また籾(もみ)の人工火力乾燥施設が普及したことや

作業の省力化の動向から

稲架の形を簡略するようになり

伝統的な稲架が少なくなったのです。

 

 

 

そして

田畑の周りには

ススキが目立つようになってきました。

 

 

 

 

季節は秋ですね。

しかし

秋はあっという間に終わってしまいます。

 

そして

しばらくしますと紅葉の季節となります。

 

 

 

写真撮影を趣味とする私は

また楽しみが増えます。

 

 

稲架を撮影していましたら

田の畦に倒れていました

案山子を見つけました。

 

 

私は最近

俳句を始めたばかりなのですが

ここで1句

 

田の畦に倒れし案山子空を見る

 

歯に衣着せぬ物言いと辛口評価でお馴染みの

テレビでも大人気の俳人・夏井いつき先生から

 

 

才能なし」の一言で終わりですね。

 

それとも

「松島やああ松島や松島や」 という

表現しか出来ない驚嘆の言葉か・・・(大笑)

 

ここまでくると

底なしの才能なしですね。(涙・

 

そうそう

この「松島やああ松島や松島や」は

もともと

「松嶋やさてまつしまや松嶋や」だったらしいです。

 

松尾芭蕉が「奥の細道」で松島を訪れた際に

あまりに絶景なので句が浮かばず

この句を詠んだという逸話がありますが

実際は後世の狂歌師の田原坊の作と言われています。

 

松島と言えば

かの有名な伊達政宗も

松島の月を詠んだ歌があります。

 

「いづる間も ながめこそやれ 陸奥の 月まつ島の 秋のゆふべは」

そして

「心なき 身にだに月を 松島や 秋のもなかの 夕暮れの空」

「所がら 類はわけて 無かりけり 名高きつきを 袖に松島」

「松島や 雄島の磯の 秋の空 名高き月や 照りまさるらん」

と歌を詠んでいます。

 

 

なんで稲刈りから

こんな話に変わってしまったのか

自分でもわかりません。

 

松尾芭蕉が「奥の細道」の俳句に触れて

私の人生のヒッチハイクとも言えますか?

 

今日の最後のオチはイマイチかも知れません。

 

でも

今日は窓に眩しい朝陽が差し込んでいます。

さて

今日も人生のヒッチハイクでもしょう。

 

 

 

では、皆さん

今日も素敵な一日で

ありますように

 



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