前回のブログで
6度目の地球上の
すべての生物の絶滅について
書きましたが
絶滅とは
すなわち死です。
現在は西暦で2015年
これまで想像絶するほどの繁栄を
人間は実現してきました。
しかし
その反面
その繁栄だけではなく
地球上のすべての生物の生存危機を
招こうとしています。
人間は自らの行動によって
すべての生物の命を奪い去るほどの
悪行を重ねてきたのです。
そして
これから更に地球環境は悪化して
後戻りさえ出来なくなる
事態に進行しているのです。
今いる人類のすべての人たちは
子孫の繁栄を望んでいると思います。
しかし
その思いはそう遠くない日に
完全に裏切られることになるのでは
ないでしょうか。
そこで絶滅ではなく
まず
死について少し考えてみました。
日本は敗戦後
国民一人一人の頑張りで
想像を越える復興をしてきました。
しかし、その過程で
一昔と違って、人は
いかに生きるべきかという
教育の根幹がいつの間にか崩壊しました。
それと同時に
「死生観」というものが
大きく変わったと思います。
その結果
人間としてあるべき生き方
社会に対しての交わり方が
時代の変化と共に
古き良きものを失いながら
変貌してきました。
そして
人生80年と言われる時代では
生と死のあいだに
「老」と「病」という問題が
浮き彫りになっています。
そして、超高齢化社会は
寿命が延びた反面
死が遠くに追いやられる社会に
私たちは生きているのです。
その結果
日本人が伝統的に培ってきた
死生観は忘れ去られ
ひいては家族や人間関係の崩壊を
招いたようにも思えます。
生きる者すべて
いつかは死を向かえます。
その死に対して
死の「始末」を
(ある反面、生の始末でもあるかも ・・)
考えなければならない
時代であると思います。
昔、昔
武士は
いかに生きるかと同時に
いかに死すべきかを考えていました。
武士には
正しい生き方があるのと同じく
正しい死に方があったのです。
無論
天寿を全うして死ぬのが良いが
もし死なねばならない時に誇りを捨てて
不正義の中に生きることを
武士は選ばなかったのです。
いつでも死ねる勇気を持つことは
武士は正義の中で
生きる事になっていたのです。
そして
話は少し変わりますが
日本語の中で突出して
類語が多い言葉は
「死」 です。
日本語というのは
世界中でも
類語が実に多いのです。
つまり
ストレートな表現から
湾曲な言い回しまで
多種多様な言葉で
物事を表しています。
その中でも
突出して多い言葉が
「死」についてであります。
多分
驚くぐらいあると思われます。
つまり
日本人は人死に対して
特別な対応をしてきた結果で も
あると思います 。
では
考えられる言葉を羅列します。
・
・
生涯を終える
死去 最後(期)をとげる
天命を全うする 極楽往生
冥界へ旅立つ
とこしえの眠り 常世(の国)へ行く
永遠(とわ)の眠り 永遠(とわ)の別れ
臨終 雲の上の人なる
終焉 寿命が尽きる
死ぬ 死す 没する
亡くなる 召される
帰らぬ人となる 死亡
死去 死没
逝去 絶命
絶息 往生
永眠 他界
昇天 辞世
崩御
死滅 大往生
絶え入る 他界 (する )
大化畢(だいかひつ)
土に返る(還え) 露と消える
天外へ飛び失せる
天国に昇る 天国へ行く
天国へ招かれる
帰らぬ人となる こと切れる
亡くなる 事切れる
果てる 永眠する
没する 逝去する
絶え入る 崩ずる
逝く
過去の人となる
神様に召される
神様のお召しにあずかる
神の許にいくあの世へ(に)行く
あの世へずらかる
泡と消える
息が絶える 、途絶える
息の根を止める
息を止める 、引き取る
一生を終える
命が消える
命が尽きる
命が果てる
命の終焉を迎える
命を失う
命を終える
命を落とす
命を絶つ
命を天に返す
命を全うする
雲の上人になる
永遠に逝く
永遠の眠りにつく
永遠の別れ
白玉楼中の人となる
彼岸にわたる
不帰の客 (人)となる
不言人となる
黄泉の国を訪れる(に行く)
黄泉路をたどる(に赴く)
・
・
などなど
他にも多々あり
漢語や古語を使った言葉まで
挙げたらきりがないぐらい
あると思います。
生きる物すべて
いつかは死にます。
そして
人間にとっても死は避けられません。
それをなるべく
ストレートに言いたくないという
人々の思いから
これほど沢山の類語が
生まれたのではないかと
考えます。
頭の整理がつかないまま
これまで長々と支離滅裂な事を書きましたが
私が言いたかったことは
たったひとつだけなのです。
これだけ美しい表現がある
「死」 について
「絶滅」 という悲惨な言葉で
人の死を表現して良いのだろうかと
いうことです。
6度目の絶滅
この死には何一つ
美しいものはありません。
何なんだ ・・・
絶望ではないか ??
人間の尊厳
人間が人間らしくあることを
許さない
絶滅
もはや人間は
最悪の生物で
死の尊厳さえも
無残に葬去ろうと
しているのです。
絶滅
とんでもない ・・・
・
・
皆さん
美しい水の惑星・地球に
私たちは生き続け
いつまでも素晴らしい平和な社会で
ささやかな幸せを
感じることが出来ればと
思いませんか。
あなたに幸あり
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