かなり以前に
お寺の正式な名称には
「山、院、寺」などがついていることを
書いたことがあります。
たとえば
法隆寺の正式名称は
聖徳宗総本山法隆学問寺
です。
従って
お寺を訪ねたら
どんな由来で名付けられたのか
そのお寺の正式名称が気になるのです。
大きな寺でも小さな寺でも
山号、院号、寺号の3つを持っているのです。
しかし
山号と寺号だけの場合や
寺号だけの場合もあります。
でも、正式名称を呼んでいると
長くて面倒なので
そのひとつだけを通称として
呼んでいるのです。
さて、昨日は
寒風吹きすさぶ中
矢掛町にあります
「洞松寺」に行きました。
このお寺の正式名称は
「舟木山洞松寺」と言います。
しかし
この寺はもともと
朝鮮半島出兵に関して
兵船の舟材を献上したことに由来していると言われ
当地を仙洞御里といい
松を植樹し「洞松の司」という名を
授かったとのこと。
そして天智天皇の行幸の時
洞松の司の松は天覧をうけ
興福寺の光照菩薩を勧請し仏閣を
法相宗舟木山洞松司院として
創建されたと伝えられています。
その後
洞松司院を洞松寺と改称されたそうです。
では何故
このお寺に行ったのかということですが
ここは
矢掛町最大の山門なのです。
山門とは
元来は門の形式で
中央の大きな門と左右の小さな門との
3門を連ねて1門としたものです。
よって三門とも言い
寺院の本堂に入るのに
通らなければならない門のことで
三解脱門(さん・げだつもん)に
例えられたものと言われています。
↓ 法隆寺南大門 (三門)
↓ 東福寺 (三門)
↓ 知恩院 (三門)
↓ 南禅寺 (三門)
三解脱門(さん・げだつもん)とは
解脱に至る3種の三昧(さんまい)を言います。
① 一切を空と観ずる空解脱
② 一切に差別相のないことを観ずる無相解脱
③ その上でさらに願求(がんぐ)の念を捨てる無願解脱。
これを三三昧(さんざんまい)とも言います。
とは言え
この私は
仏門に入る訳でもなく
修行の身でもなく
解脱(解脱・さとり)を求めている訳ではないので
この門を通らなければならないという
制約などはありません。
でも
このお寺の三門(三解脱門)を通ることで
仏門に仕えてきた者たちの思いを
知りたいと(正確には感じたいです)
思ったからです。
しかし
邪念を持ち合わせている
私など
一切衆生悉有仏性
(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)
すなわち
生きとし生けるものは
すべて仏陀になる可能性 (仏性) をもっていると
言っても
皆無に等しいのです。
哀しいことです。
でも
静寂な空間にしばし身を置き
長き歴史に触れることで
少しは
心が洗われるような思いでした。
この日
田舎の山の中にあります
この「洞松寺」の門を潜ると
以外なことがありました。
なんとそこには
背の高い外人さんが2人いまして
私の姿を見ると
手を合わせて頂き
どうぞ、ゆっくりとして下さい と
声をかけられました。
多分、2人の方は
このお寺で修行されていると
想像します。
凄い
こんな田舎の山奥にあるお寺に(失礼)来て
修行しているなんて
本当に凄い。
自分の不甲斐なさを
思い知らされることになりました。
そして
もう3つ以外なことがありました。
そのひとつは
前住職さんは作詞をしていたようで
校歌などを作られていたとのこと。
そして2つ目は
2匹の猫が日向ぼっこしていました。
どこが以外なんだ~~ との声が ・・。
↑ 写真撮影する為にもっと近づこうとしたら
逃げる素振りをされました。
どうやら日向ぼっこの邪魔をしたのかも ・・。
そして最後となりますが
この日の朝
この地では雪が降ったようです。
↑ 雪国の方から言わせれば
これが雪 ?
でも雪でした。(笑)
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そして
このお寺に約2時間ほどいて
帰る時に再び
外人の方から
声をかけられました。
その時も手を合わされました。
また
私がお寺の写真撮影もしていたので
いい写真がたれましたか と
問いかけられたので
おかげさまでいい撮影が出来ました と
お礼を言って
このお寺を引きあげることにしました。
やはり
お寺とか神社にあります
長い歴史や佇まいに触れることは
本当に心が穏やかになります。
では、この日
「洞松寺」を撮影しました写真を
掲載させて頂きます。
↑ 三門が分かりますか。
↑ このお寺は
備中良寛さんこころの寺巡り3番となっています。
↓ ここから魚眼レンズで撮影しています
実際には色々な位置から
色々な写真を沢山撮影しました。
アップしました写真は
その中の一部だけです。
そして、拙いボケの写真を2枚
しかし
平凡な写真ばかりでした。
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皆さんも行く機会があれば
1度是非行ってみて下さい。
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では、皆さん
今日も素敵な一日で
ありますように
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