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地域社会の育てられたという実感を想い起す、里親家庭への子育て支援について  NPO法人バディーチーム 岡田妙子さんの活動

2020-04-03 04:29:13 | 暮らし・街・環境

中央区での記憶と兆し「まちひとサイト」で、里親家庭への子育て支援について  NPO法人バディーチーム 岡田妙子さんの活動を取材する機会がありました。

里親家庭への子育て支援について  NPO法人バディーチーム 岡田妙子さん 十思カフェVol.105 『孤育てを減らして虐待を防ぐ 』より

想えば、私の今も、多くの人と施設のお世話になっていて、親子だけではなかった。
敗戦後、三井物産造船部社員で香港から父が帰国し、鎌倉で待機していた時に、私を生んだ母は入院のまま、藤沢のエリザベス・サンダーズ・ホームに一時預けられました。その後、両親の里の岡山市内のマリア園に、そして、母の実家岡山市郊外の九蟠へ。財閥解体で社員数人と会社を興した父が、繊維産地の浜松に移り、親子だけになりました。 その後も、夏休みは、父母の親戚で過ごすことも多く、親戚や近所の人の世話になることが多かった。

復興期のラジオ放送では、「尋ね人の時間」、復員した家族と親子の行方を求める人の呼びかけがありました。子ども同士も義兄弟として、助け合う気風もあったのです。
高度成長期は、学歴を重ね、就職すれば、定年まで、希望とともに生活を予測できたと思えた時代です。
今は、戦後の核家族の子供や孫たちの社会。親戚や近隣に頼ることも出来ず、共稼ぎで働く親子が60%を超えています。もう、帰る田舎や頼れる親族がある人は僅か。長男でも家業を継がない人がほとんどです。同様な生活を営む人の町会・自治会も、転入・転出者の比率が多く、都会では、保育所のために転居する親子も出る時代。そして、加齢・独居も増え、「おひとり様」で、自己実現、緩い関係で、良いとこ取りをすることが、賢い時代もありました。
戦争をしないで自らを守らない国民も、災害列島での大災害には、助け合う機運が高まりました。
しかし、今回のコロナウィルス・シンドローム。医療も・経済も・人の精神も崩してゆく勢いです。
以前の産業社会・資本市場社会に戻れないとしたら、どのような、社会生活体制を作るのか?
手がかりは、心身が連続する地域とネット上の関係を、一人一人が築いてゆくしかない時代。
その自律的な活動の結果、旧態体制を崩しながら、多層な関係社会をつくってゆく節目にきているのでしょう。

科学技術が発達し・センシング・通信・情報処理技術が普及すれば、その最後の末端にいる人の心身と周りの空間は、より地域性を持つ、移動ロスの少ない時代がくるでしょう。

グローバルな層の下の地域社会は、より個性豊かな人を育ててほしいものです。


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