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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

ただいま

2014-05-18 18:40:42 | コーラス、オーケストラ
女声合唱団 KIBIの連日レッスンより間もなく帰宅。
信長先生の「くちびるに歌を」は手強いですね。しかし、ズシリと重たい内容で、挑み甲斐があります。

倉敷滞在中、ポール・マッカートニーのコンサート中止の報には驚かされました。

万一、順延されて、予定が合えば、観に行きたいものです。



写真の達磨は、新倉敷駅のキャラクターでしょうか? なんだか、心が和むので写真に撮って参りました。

定石を疑え

2014-05-16 23:02:02 | コンサート
ゲルネの「白鳥の歌」。
反則技と書いたが、「影法師」で閉じて「鳩の使い」アンコールは、ひとつの定石とのこと。

金子健司先生のFacebook投稿で知ったところ。

なるほど、空気の激変する「鳩の使い」を分ける、という知恵か。意図は分からなくはない。

その意味で、終曲~アンコールに限っては、決して反則技というワケではないようだ。

しかし、私は良いとは思えないな。

定石を、疑え。

確かに、「白鳥の歌」はシューベルト自ら編んだ曲集ではない。しかし、終曲に「鳩の使い」の置かれたのも、何かの縁だ。何より、暗く沈んだ「影法師」のあと、間髪置かずに、軽やかな中に哀歓の明滅する「鳩の使い」が歌われてこそ、粋だからである。





ラーンキとコチシュによるモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集

2014-05-16 01:27:36 | レコード、オーディオ


なかなか出会えなかったコチシュのモーツァルト・ソナタ全集Vol.2。

ようやく見つかってvol.1と並べてみた。
シャツの色が青と赤なのは良いとして、髪型の微妙に違う意図は不明(笑)。

と、一旦アップしてしまったのだけれど、違っていた。
完全な早とちり。
シャツの色と髪型が違うだけではなくて、人物も違っていたのだ(大笑)。
いやはや、お恥ずかしい。

Vol.1がラーンキで、Vol.2がコチシュ。
フンガロトン・レーベルは、この全集を2人に分担させたというわけである。
できれば、ラーンキで全曲聴きたかったかな。

道理で、この9ヶ月間、「ラーンキ モーツァルト」で検索しても、Vol.1だけしか見つからなかったわけだ・・・。

せっかくローザーのバッハで精神が落ち着いたところだったのに、衝撃で目が覚めてしまった。
取り敢えず、湯船につかって、気分を鎮めよう。



今宵の就寝の音楽

2014-05-16 00:55:18 | レコード、オーディオ


ロルフ・ローザーによるバッハ: 無伴奏チェロ組曲第2番

スイスVDE レーベル

これはホントに良い演奏。
一番好きかも知れない。

惜しむらくは、「バッハをCDで究める」上梓後の入手のため、名演なのに本に記述のないこと。

おやすみなさい。

マティアス・ゲルネの反則技

2014-05-15 21:13:25 | コンサート


奇妙なプログラミングではあった。

前半にベートーヴェンの連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」。後半にシューベルトの「白鳥の歌」。

これ自体、なんの変哲もない。極めて真っ当な組み合わせである。

ただ、いざリサイタルが始まってみると、そうではなかった。
ベートーヴェンが終わり、「さあ、コーヒーだ」と我が心はすっかり休憩モード。しかし、カーテンコール後も舞台は暗転せず、そのまま「白鳥の歌」へ。
「おお、このまま休憩なしに突っ走るのか!」「なんてタフなんだ!」と感心しつつ気持ちを整え直す。

「白鳥の歌」の第7曲目の次に同じレルシュタープの詩による「秋」D.945の挿入されていたことは事前にプログラムの解説を読んでいたので知っていた。
が、なんとハイネの詩による後半を残して休憩が入ったのには驚いた。中途半端な空気での中断に何となく落ち着かない。

さらには、終曲「鳩の使い」を歌わないまま、暗い「影法師」でプログラムを閉じるとは!
しかし、何のことはない。カットされたかと思った「鳩の使い」はアンコールで歌われたのだ。

これって、反則技じゃないのゲルネさん(笑)?

と、個人的に釈然としない構成はさておき・・、音楽的にも今ひとつ、乗れない私がいた。
なるほど、ゲルネの感情移入は激しく、前半の数曲は「おおお」と唸ったものだ。ただ、感情の高まったときの歌い方がどの曲も同じに聴こえて、途中で慣れてしまう。
さらには、身体を大きく揺らしながら、動きながらの歌唱スタイルにより、もっと冷静かつ客観的であるべき場面までもが熱唱となってしまい表現の幅を小さくしてしまっていたように思えるのだ。

また、ピアノのシュマルツは、声への配慮のあるバランス感覚の優れた人だとは思うが、シューベルトの目眩く転調の魅力を伝えてくれない恨みが残った。

因みに、聴衆の拍手は熱狂的であった。やはり、私の感性は圧倒的多数からみると異端なのかも知れない。

ところで、紀尾井ホールの2階サイド席は、1列目であっても首が疲れる。
普通に腰掛けると、ちょうど視界の真ん中に手摺がきてしまうので、思い切り上半身を伸ばして手摺の上からステージを覗き込むか、身を屈めて手摺の間から観るかしかない。
まあ、手摺がなければ、高所恐怖症の私には2階でも十分に恐怖の高さではあるのだが・・・。
次回から、紀尾井ホールでは、2階センター席を狙うとしよう。



マティアス・ゲルネ シューベルト三大歌曲集連続演奏会 第3夜

ベートーヴェン 歌曲集「遥かなる恋人に寄す」
シューベルト「白鳥の歌」

バリトン : マティアス・ゲルネ
ピアノ : アレクサンダー・シュマルツ

2014年 5月15日 紀尾井ホール

コチシュのモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集Vol.2

2014-05-15 17:47:42 | レコード、オーディオ


整体後には、神田古書街を散策。
古賀書店 ~ 富士レコード社(神田古書センター店・本店とも)などを歩いたが、収穫はなし。
いや、正確には、古賀書店で、行方知れずになって困っていたコンコーネ50番(高声用)の中古楽譜を300円でゲット。書き込みはあるけど、この値段なら・・・。

ところで、富士レコード社の値付けは高いのではないか? ユニオンでは床のダンボールに投げ売りされているような国内盤にも、結構な値段が付いている。誰が買うんだろう?



富士レコード本店からお茶の水まで近道を試みたのはよいが、山の上ホテル裏手への傾斜がキツかった(笑)。

大汗をかきつつ辿り着いたお茶の水ユニオンでの、本日唯一の獲物。

ゾルタン・コチシュ モーツァルト・ピアノ・ソナタ全集 Vol.2
Hungary HUNGAROTON SLPX 12219 - 22 (4LP)

昨夏、ドレスデンで購入したVol.1がとても素晴らしかったので、ずっと探していたもの。
お茶の水ユニオンにて、なんと998円! ボックスは相当草臥れているが・・・。
こういうサプライズは嬉しい限り。

今宵、ゲルネの「白鳥の歌」を聴くことに

2014-05-15 15:17:10 | コンサート


ずっと以前から気になっていた、マティアス・ゲルネのシューベルト三大歌曲集連続リサイタル@紀尾井ホール。

「水車小屋」「冬の旅」の夜は、はじめから合唱のレッスンと重なっていて断念。第3夜の「白鳥の歌」をどうしようか? たまには家に帰るへきか? と迷っていたところに「チケット譲ります(有料)」のメッセージが!

当日券では有り得ない良席。
これは運命ということで、出掛けることにした。

空き時間は3時間。
経堂のリエール整体院にて身体のメンテナンスを済ませ(先生によれば、かなりガタガタ・・)、これから久し振りに神田の古書街を歩くつもり。

ラインスドルフのワーグナー集

2014-05-15 00:14:37 | レコード、オーディオ




ラインストルフ指揮ロスアンジェルス・フィルによるワーグナー管弦楽曲集。
録音 1977年7月18日、19日
SHEFFIELD LAB7

シェフィールド・ラボのダイレクト・カッティングによる高音質がお目当てで入手したレコード。ダイレクト・カッティングとは文字通り、通常の磁気テープへの録音でなく、直接ワックス盤に音を刻んでいく、というもの。編集の出来ない一発勝負の緊張感は只事ではなかろう。

職人ラインストルフのアプローチも楽しみ。彼がウエシトミンスターに入れたモーツァルト交響曲全集のうち、初期の曲集が結構お気に入りだったりする。

ワルキューレの騎行、「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲、ジークフリートの葬送行進曲、森のささやき、という選曲もユニークだが、トリスタンやジークフリートの葬送行進曲で、通常の楽譜でなく、独自のアレンジの聴けるのが面白い。


と言いつつ、日頃の疲れの出たのか、聴きながら半分くらい眠ってしまった。
しかし、印象は悪くない。音質も期待通りの素晴らしさ。

次の機会にはしっかり聴くぞ!


チェリビダッケ 伝説のリスボンのブルックナー8 アナログ盤到着

2014-05-14 01:16:07 | レコード、オーディオ


伝説のチェリビダッケ・リスボン・ライヴ ブルックナー第8番をようやく聴くことができた。
しかも、念願のアナログ盤で!

レーベルはAuditor。活動を停止して久しい海賊レーベルである。
第4、5、7、8、9番の10枚のレコードの収められたボックスには、解説書もないし、データの記載もない。
しかし、何故か、この「8番」が1994年4月23日のリスボン・ライヴである、ということは、ファンの間で常識となっている。
同レーベルのCDの方には記載があったのだろうか?



驚くべきは、このリスボンの「第8」が5面にもわたっていると言うこと。
正確には、第3楽章と第4楽章に3面を要しているのだ。
こんな例は他にはなかろう。
それぞれ演奏時間30数分なので、技術的には片面ずつに収めることも可能だったかも知れない。
私も、実際にこの盤を聴くまでは、「なぜ、そうしてくれなかったのか?」と製作者を恨んだものである。
しかし、音質は、海賊盤とは信じられないクオリティ。
この豊潤なサウンドを聴いてしまうと、この切り方を選んだ製作者の「英断」を称えずにはいられない。
晩年のチェリビダッケによる超スローテンポの神懸かった演奏を再生するのに、音質的な妥協はあってはならないからである。

さて、感想を書きたいのは山々だが、簡単に書けそうにない。
いま言えることは、4年前のサントリーホール・ライヴよりも、深淵で高尚な演奏である、ということ。
神に近い演奏と言っても、大袈裟ではない。
これを聴いた幸運な人々が「神品」扱いするのも、十分に頷ける。

というわけで、今回は到着と「聴いたぞ」というご報告だけに留め、感想は日を改めたい。
ただし、いつ書く気持ちになれるか、それはまだ何とも言えない。
それほど、この演奏が重く心に響いている。

ただひとつ残念だったのは、新品の未開封品だったに関わらず、第3楽章後半にヘアラインによるノイズがあったこと。
というわけで、引きつづき、このボックス、または「8番」と「9番」を組み合わせた4枚組(5面+3面=8面)の単品を探し求めなければならない。
コレクター道に終わりの日は来ないのだ。

成瀬 シバタテクラムの火事

2014-05-13 21:42:39 | 日記










写真は17時すぎのもの。
新横浜に向かう横浜線車内より撮影しました(ヘリコプターは成瀬駅ホームにて)。

夥しい報道ヘリコプターの数ときな臭い空気に火事を直感しましたが、やはりそうでした。

マグネシウムへの引火とのことで、火元へ直接放水できないとのこと。間もなく22時になりますが、まだ、鎮火していない模様。

成瀬ということで、心配の声を頂いておりますが、我が家からは車で10分ほど距離があり、直接の被害はございません。
しかし、有毒ガスも発生しているとのことで、近隣の方々心配です。一刻も早い鎮火を祈るばかりです。