新年おめでとうございます。
御陰様をもちまして、昨年は大阪フィル合唱団指揮者就任という大きな記念の年であるとともに来るべき「マタイ受難曲」公演への準備の年でもありました。
本年はいよいよ飛翔の年となります。皆様のご健勝とともに、歌声の絶えない平安な世の中でありますようお祈り致します。
大阪で仕事納めをさせて頂いたこともあり、年越しを京都で迎えることができました。今宵は智積院の宿坊に泊まっております。
31日の午後10時を過ぎると境内の提灯に灯が点され、11時40分頃からお導師さまを含む僧侶たちによる紫燈護摩道場に於ける火焚がありました。
つづいて、鐘楼堂にて除夜の鐘がつかれます。一番はじめにつかれるのがお導師さま、つづいて僧侶たち、さらに一般参賀の方たちとなりますが、お導師さまの音がもっとも腸に響く音なのは流石だと思いました。
新年を迎えると、金堂にて修正会、最後に明王殿にて元朝護摩供が営まれます。僧侶たちによる読経と雄々しき大太鼓の音、さらには外からの除夜の鐘の響きが相俟って、実に荘厳な空気。清々しく新年を迎えられたことを慶びます。
では、皆様と心を合わせ、良い年として参りましょう!