福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

見捨てられたカードリッジの復活!

2015-03-05 20:18:56 | レコード、オーディオ
リード線交換の際、うっかり端子を折ってしまった(というか、根元から引っこ抜いてしまった)アナログ盤再生用のカードリッジ。



販売店に問い合わせたたころ、「製作者によれば、この製品は一体型で分解できないため、部品の修理、交換は不可能。お気の毒ながら諦めて頂くより他ありません」との悲しいお返事が届いた。茫然自失とはこのこと。

しかし、このまま、打ち捨てるには余りに惜しい逸品。なんとか蘇らせることはできないか? ということで、閃いたのが「通電する瞬間接着剤があれば、修復できるのではないか?」という我ながら秀逸なアイデアだ。

早速、検索すると、あるではないか! 銀の混ぜ込まれた誘電性エポキシ接着剤が。しかも、微量で事足りるため、お値段は1,000円未満! これで直れば、しめたものである。

というわけで、その場でネット注文。本日、修復を試みたところ、これが大成功。音質的にも全く問題なしに再生できているのである。販売店や製作者にまで見捨てられた愛機が蘇生したのだから、こんなに嬉しいことはない。



ただし、直径1ミリにも満たない端子なので、接着面があまりに小さ過ぎる。そこで、銀入りエポキシがある程度固まったところで、その上から通常の強力タイプの瞬間接着剤でコーティングして補強を図った。それでも、強度が最低限なのは致し方ない。もう、二度とリード線の交換のできないものとなってしまったが、それでもゼロとは大違い。ああ、本当によかった。

追記
おっと、写真で気付いた。シェルの指かけが逆さまだ。湾曲方向が変。余程切羽詰まっていたんだな。お恥ずかしい。後で直さなくては(笑)。











コメント
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