閖上思いで返却会

　日曜は、名取市で行われた、閖上思いで返却会のお手伝いに行って参りました。

　同じ時期に、名取市の方でも思い出の品の展示を行っているそうですが、こちらは復興支援プロジェクトＳＴＥＰさんの主催です。
　
　場所は、名取市市民活動支援センター、の２階の会議室でした。
　
　２０１３年３月～２０１５年３月の間に、閖上１丁目～７丁目、新鶴塚地区、佛文寺地区すべての側溝内を捜索。
　その際に、側溝の中から見つかった写真、名前入の郵便物、名前入りの玩具、表札、ご位牌などの思い出の品々を展示してご返却。
　携帯電話、カード類など３千点以上の品々が並びました。
　お名前が分かるものは、あいうえお順に。
　印鑑、名札などの小物が目に付きました。
　
　品物は、ご本人か、ご家族にお返しします。
　この日も４０人以上が来場され、何点か引き取られていきました。

　スタッフへの注意事項として、一番最初に、捜し物を見つけた方に対して、「よかったですね！」と言わないこと、と言われました。
　その品物に、どういう物語があるのか、私達には分かりません。
　思い出が、良いことばかりではないのと一緒です。
　何気ない一言が、相手にどんな思いをさせてしまうか分からないのです。
　ましてや私は閖上の人間ではないから、余計に言葉には気を遣います。

　あの日から、もう４年以上経っているわけですが、時々、全く時間が進んでいないと思うことがあります。
　この日もそうでした。
　いや、進んでいない、というか、立ち戻る、というか。
　少しづつ変わっているんだけど。

　返却会は、来年の３月まで、月一回以上の開催を予定しているそうです。
　次回は９月５日（土）です。