パウル・クレー・センター開館記念
パウル・クレー展 -線と色彩
2006年2月9日から28日まで
パウル・クレー・センター開館記念のパウル・クレー展に行ってきました。2005年8月にオープンしたパウル・クレー・センターは、クレー財団と遺族のコレクションを4000点あまりを収蔵する。そのコレクションのごく一部が展示されたのが今回の展覧会。いままでも何回かクレーの回顧展は鑑賞してきた覚えがあるが、一寸だけ意識して鑑賞できた。「20世紀絵画」でも触れられていた「チュニジア旅行(1914)と水彩画」この時期の作品数点を鑑賞できたのは嬉しい。チュニジア旅行の前の「石切場にて」(1913)とか一寸暗くてゴツゴツしていている。線画で描かれた《つなわたり》(1923)、またクレーらしい《ピラミッド》(1932)《眼》(1938)、《動物たちが出会う》(1938)などがクレーのメルヘンの世界でしょうか。《喪に服して》(1932)、《来るべき者》(1933)は技法を凝らした作品。そして最後に皮膚硬化症との闘った1935年以降の線画のクレーの《天使》たちで展覧会は締め括られました。もう少し点数が鑑賞できればというところでしょうか。昨年9月にミュンヘンで市立レーンバッハギャラリー やピナコテーク・デア・モデルネで鑑賞したパウル・クレーは、抽象の印象が強かったのですが、具象的なクレーのほうがやはりメルヘンです。P.S.退廃芸術17点ご存知の方はご教示いただければありがたい。(15日)
パウル・クレー展 -線と色彩
2006年2月9日から28日まで
パウル・クレー・センター開館記念のパウル・クレー展に行ってきました。2005年8月にオープンしたパウル・クレー・センターは、クレー財団と遺族のコレクションを4000点あまりを収蔵する。そのコレクションのごく一部が展示されたのが今回の展覧会。いままでも何回かクレーの回顧展は鑑賞してきた覚えがあるが、一寸だけ意識して鑑賞できた。「20世紀絵画」でも触れられていた「チュニジア旅行(1914)と水彩画」この時期の作品数点を鑑賞できたのは嬉しい。チュニジア旅行の前の「石切場にて」(1913)とか一寸暗くてゴツゴツしていている。線画で描かれた《つなわたり》(1923)、またクレーらしい《ピラミッド》(1932)《眼》(1938)、《動物たちが出会う》(1938)などがクレーのメルヘンの世界でしょうか。《喪に服して》(1932)、《来るべき者》(1933)は技法を凝らした作品。そして最後に皮膚硬化症との闘った1935年以降の線画のクレーの《天使》たちで展覧会は締め括られました。もう少し点数が鑑賞できればというところでしょうか。昨年9月にミュンヘンで市立レーンバッハギャラリー やピナコテーク・デア・モデルネで鑑賞したパウル・クレーは、抽象の印象が強かったのですが、具象的なクレーのほうがやはりメルヘンです。P.S.退廃芸術17点ご存知の方はご教示いただければありがたい。(15日)
クレーと言うと抽象のイメージがあったので、
今回見たような具象の、しかもペン画などは大変新鮮でした。
p.s TBを重複してしまいました。お手数をおかけしますが、一つ消していただけるとありがたいです。申し訳ありません。
私も退廃芸術どれだったのか知りたいです。
ヒトラーが嫌いそうな作品は・・・
いっぱいありそうですね。
遅ればせながらTBさせていただきました。
チュニジア旅行の水彩画が見れたのは、この画家を知るには必須の題材だけに良かったと思います。
また晩年の天使の線は優しい眼差しの中にクレーにしか到達できないような厳しさを秘めているのではないかと思いました。小ぶりながら楽しめた展覧会でした。
展示されていた作品の中で、色味ではチュニジア旅行作品が
最も印象的でした。
>もう少し点数が鑑賞できればというところでしょうか
私もそう思いました、もうちょっとボリュームが欲しかった・・・
というのが本音です。(欲張りな発言かもしれませんが。)
P.S.
それにしてもak96さんは、海外の色々な美術館を巡られていて
うらやましいかぎりです。作品だけでなく美術館の建築物そのもの
もみるのが楽しいですよね。