徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

平清盛展 @江戸東京博物館

2012-02-04 | 美術
#10 特別展 平清盛展 @江戸東京博物館

院政期の爛熟した文物が満載。個人蔵の平治物語絵巻が出展されるというので、最終週に出かけた。大混雑。一寸吃驚。

重要文化財 平治物語絵巻 常盤巻 個人蔵

厳島神社の国宝がずらり。平清盛願文は初見か?檜扇も良かった。

国宝 金銀荘雲龍文銅製経箱(平家納経納置) 厳島神社蔵
国宝 平家納経 平清盛願文 厳島神社蔵
国宝 平家納経 法華経信解品第四 厳島神社蔵
国宝 平家納経 法師功徳品第十九 厳島神社蔵 
国宝 平家納経 陀羅尼品第二十六 厳島神社蔵
国宝 平清盛、頼盛合筆 紺紙金字法華経 厳島神社蔵
国宝 檜扇 厳島神社蔵
重要文化財 伝平重衡所用 七絃琴 厳島神社蔵
重要文化財 伝平重盛所用 銅製水瓶 大山 神社

院政期の文物として、
国宝 十二天像 伊舎那天  平安時代 大治2年(1127)/京都国立博物館蔵
重要文化財 阿弥陀如来坐像 醍醐寺
重要文化財 鳥羽院御願 不動明王二童子像 久寿元年(1154)京都・峰定寺
 
国宝 鳥羽院・美福門院・待賢門院等結縁 久能寺経 提婆品(第十二)
美福門院発願 荒川経(鳥羽院の三回忌に)
重要文化財 後白河法皇奉納 神護寺経

など。

十二天像は、京都国立博物館のサイトに解説と画像あり。平安時代以来、宮中の真言院で毎年正月に行なわれた、「後七日御修法」(ごしちにしの/みしほ)という修法に用いるため、大治2年(1127)に、制作されたとのこと。大治2年に使用予定だった仏画が焼けたため、新しい仏画の作成にとりかかるが、鳥羽院から仕上りが悪いとお叱りが出て、再び別の手本にもとづいて制作したとの記録があり、制作年代がわかる院政期の基準作とのこと。切金がされていたらしいが、暗くて見そびれたのが残念。

不動明王二童子像は、優品。京都の花背にある大悲山 峰定寺を訪れれば、十一面千手観世音像(重文)に加え、不動明王像(重文)、毘沙門天像(重文)、釈迦如来像(重文)なども拝見できるとのこと。ただし年に数日しか拝観できないようだ。峰定寺は、鳥羽上皇の勅願により観空西念(三滝上人)が創建したとのこと。
(2月4日)

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#7 12日 東日本大震災チャリティー企画 日本赤十字社所蔵アート展
     東郷青児、梅原龍三郎からピカソまで
     -復興への想いをひとつにして
     @損保ジャパン東郷青児美術館

     小磯良平《集い》1977年
     東山魁夷《晴れゆく朝霧》1979年
     東郷青児《ナース像》1974年 など

     500円は寄付になりました。
 
#8 15日 没後150年 歌川国芳展(前期)@森アーツセンターギャラリー

#9 27日 没後150年 歌川国芳展(後期)@森アーツセンターギャラリー

#8,#9は、若い人で大混雑。
コメント
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