徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

唐三彩と古代のやきもの @静嘉堂文庫美術館

2009-07-25 | 陶磁器
唐三彩と古代のやきもの
2009年5月30日~7月26日
静嘉堂文庫美術館

唐三彩の展覧会というといまひとつ気のりがしないが、8月1日から出光美術館でも唐三彩の展覧会がひらかれる、永青文庫でも唐三彩が展示されているというので、静嘉堂文庫も会期ギリギリというところで訪れた。

重文 三彩貼花文壺 唐時代
重美 三彩獅子 一対 唐時代
重美 三彩鴨形容器  唐時代
は、1935年11月28日から翌年3月7日にロンドンRoyal Academy of Artsで開催された中国美術国際展覧会に出品された3点。同展覧会は、ジョージ5世即位25周年記念の一事業として開催され、英国陶磁協会の一行が作品選定・出品交渉のため来日して、この三点が岩崎小彌太所蔵品よりはこの三点が貸し出しに決まり、1935年9月に重美に選定されたという。

重文 三彩貼花文壺 は白地が清楚な感じのする品格のある壺。
重美 三彩獅子は、新海竹太郎旧蔵品で1927年6月の売り立てで入手したもの。前田青邨の獅子図(親獅子、子獅子 元は衝立て)のモチーフともなったといわれる。その獅子図の内、子獅子が後期ということで展示されていた。

褐釉絞胎枕 唐時代 という「練り上げ手」の枕が展示されていた。バウムクーヘンのように粘土が織り込んであるのが面白かった。(追記 シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展でも宋時代の黄釉絞胎碗 に出会ってしまった)
コメント
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