2007年度の展覧会情報
モネ展、パルマ、フィラデルフィア、アムステルダム、プラハ美術館などは楽しみです。
パルマ展の宣伝リーフレットはすでに国立西洋美術館で300円で限定発売中。内容は、別に書きました。
UPDATE 3/24, 3/31
粗忽者なので、タイプミスがあるかもしれません。正確な情報は各美術館のサイトなどでご確認を。
東京国立博物館
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」 2007/3/20~6/17
特別展 足利義満600年遠忌記念「京都五山 禅の文化」展 2007/7/31~9/9
特別展「大徳川展(仮称)」2007/10/31~12/2
特別展 陽明文庫創立70周年記念「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」2008/1/2~2/24
東京国立博物館 国宝室
国宝 鳥獣人物戯画巻 甲巻 平安時代 京都・高山寺蔵 2007/3/27~2007/4/22
国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 平安時代 2007/4/24~2007/6/3
国宝 山水屏風 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵 2007/6/5~2007/7/1
国宝 普賢菩薩像 平安時代・12世紀 2007/7/3~2007/7/29
国宝 和歌体十種 平安時代・11世紀 2007/7/31~2007/9/9
国宝 虚空蔵菩薩像 平安時代・12世紀 2007/9/11~2007/10/8
国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 平安時代・11~12世紀 2007/10/10~2007/11/4
国宝 観楓図屏風 狩野秀頼筆 室町~安土桃山時代・16世紀 2007/11/6~2007/12/2
国宝 伝藤原光能像 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵 2007/12/4~2007/12/27
国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 2008/1/2~2008/1/14
国宝 秋冬山水図 雪舟筆 室町時代・15世紀末~16世紀初 2008/1/16~2008/1/27
国宝 賢愚経断簡(大聖武) 伝聖武天皇筆 奈良時代・8世紀 2008/1/29~2008/2/24
国宝 善無畏像 平安時代・11世紀 兵庫・一乗寺蔵 2008/2/26~2008/3/23
国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆 安土桃山時代・17世紀 2008/3/25~2008/4/20
国立西洋美術館
チューリヒ工科大学版画素描館の所蔵作品による「イタリア・ルネサンスの版画」
ルネサンス美術を広めたニュー・メディア 2007/3/6~5/6
平成14~18年度新収蔵版画展 2007/3/6~6/3
パルマ-イタリア美術、もう一つの都 2007/5/29~8/26
東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学創立120周年企画 芸大コレクション展 新入生歓迎・春の名品選
2007/4/10~6/10 国宝 絵因果経、国宝 観世音寺資財帳など
東京藝術大学創立120周年企画 パリへ―洋画家たち百年の夢 ~黒田清輝、藤島武二、藤田嗣治から現代まで~
2007/4/19~6/10
東京藝術大学創立120周年企画 芸大コレクション展 歌川広重 名所江戸百景のすべて 7/12~8/26
金比羅宮書院の美 7/7から9/9
東京都美術館
オルセー美術館展
トルコ・イスタンブール歴史紀行 トプカプ宮殿の至宝展 オスマン帝国と時代を彩った女性たち 8/1から9/24
フィラデルフィア美術館展 2007/10/10~12/24
マリー・アントワネットとその時代展(仮) 2008/1/26から4/6
三井記念美術館 http://www.mitsuimuseum.jp/exhibition_03.html
企画展「三井家のおひなさま」特別展示「丸平文庫の京人形」2007/2/10~4/8
企画展 拓本の世界 ―3館所蔵善本碑帖展― 「中国五千年 漢字の姿(フォルム) 三井聴氷閣(ていひょうかく)拓本名帖の全貌」 2007/4/217/1 東京国立博物館(2007/4/17~7/1)、台東区立書道博物館(2007/4/287/1)と共同開催
企画展 美術の遊びとこころ「旅」2007/7/14~9/30
特別展「安宅英一の眼 安宅コレクション・美の創造者」 2007/10/13~12/16
企画展「国宝 雪松図と近世絵画」 2007/12/23~2008/1/31
企画展「三井家のおひなさま」2007/2/9~4/6
東京国立近代美術館
生誕100年 靉光展 2007/3/30~5/27
三の丸尚蔵館
「香淳皇后の皇后の御絵と画伯たち(仮称)」2007/3/27~6/17
山種美術館
桜さくらサクラ・2007 ―花ひらく春― 2007/3/10から4/15
開館40周年記念展 山種コレクション名品選 前期2007/4/21から6/3, 後期 2007/6/6から7/16
夏休み特別展 子供のいる情景 7/21から/2
没後50年 川合玉堂とゆかりの画家たち 9/8から11/4
秋の彩り -小林古径・福田平八郎・山口蓬春・東山魁夷・安井曽太郎など- 11/10から12/24
出光美術館
「志野と織部 ―風流なるうつわ―」 2/20~4/22
「肉筆浮世絵のすべて」(前期)4/28~5/27(後期)5/30~7/1
「没後170年記念 仙・センガイ・SENGAI」9/1~10/28
「乾山の芸術と光琳」11/3~12/16
「王朝の恋 描かれた伊勢物語」2008/1/9~2/17
「西行の仮名 併設重文 俵屋宗達筆西行物語絵巻」2008/2/23~3/30
国立新美術館 国立新美術館開館記念展(休み 毎週火曜日)
「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」3/21まで
「黒川紀章展 ― 機械の時代から生命の時代へ」 3/21まで(休み 毎週火曜日)
「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」2/7~5/7
「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」4/7~7/2
「アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」9/26~12/17
森美術館 開館時間:10:00-22:00|火10:00-17:00|
「日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで 若冲、白隠、円空、劉生―」 森美術館 2007/1/27~2007/5/6
「ル・コルビュジエ展 建築とアート、その創造の軌跡」2007/5/26~9/24
サントリー美術館 開館時間:10:0018:00(日、月、祝)|水から土10:00-20:00|
http://www.suntory.co.jp/sma/jp/index.html
開館記念展「日本を祝う」 2007/3/30~6/3
開館記念展「水と生きる」 2007/6/16~8/19
開館記念展「BIOMBO」屏風 日本の美 2007/9/1~10/21
開館記念展「鳥獣戯画がやってきた」2007/11/3~12/16; 甲乙丙丁巻を一挙公開
大倉集古館
狩野派誕生 栃木県立博物館コレクション 2007/4/1~5/27
館蔵品展 江戸の粋 2007/6/2~7/27
大倉コレクション アジアへの憧憬 8/1から9/30
泉屋博古館 分館
茶道具-付属品ともに楽しむ 4/28から7/1
花鳥礼讃 日本・中国のかたち 8/4から9/24 伊藤若冲 《海棠目白図》出品
特別展 「児玉希望の芸術―日本画と写生の世界―」10/27から12/9
新春展 「吉祥のこころ」2008/1/5から2/17
畠山記念館
春季展 琳 派―四季の“きょうえん” 2007/4/3から6/10 会期中展示替有り
夏季展 染付・呉須・祥瑞―青と白のやきもの 2007/8/14から9/17
秋季展 茶の湯の美―利休から宗旦へ 2007/10/2から12/9
冬季展 花によせる日本の心―梅・椿・桜を中心に 2007/1/10から3/12
松岡美術館
「日本美術院の画家たち」 前期1/5~2/25、後期2/27~4/22
「明清絵画展」 松岡美術館 1/5~4/22 [会期中展示替あり]
「中国の工芸展」 松岡美術館 1/5~4/22
「フランス印象派、新印象派展」2007/4/28~9/2
「ペルシア陶器展」併設
「ヴィクトリア朝絵画展」併設
東京都庭園美術館
モダン日本の里帰り 大正シック ホノルル美術館所蔵品より 4/14から7/1
舞台芸術の世界 ―ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン 7/26から9/17
Bunkamuraザ・ミュージアム
「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展~運命のアーティスト・カップル~」2007/4/7~6/3 ジャンヌの遺族の秘蔵のコレクションの展示
「プラハ国立美術館所蔵~ルーベンスとブリューゲルの時代~」2007/6/9~7/22
「ルドンの黒 目を閉じると見えてくる異形の友人たち」2007/7/28~8/26 岐阜県美術館が所蔵する版画作品を中心に
「ヴェネツィア絵画のきらめき―栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ―」2007/9/2~10/21
「故郷スイスの村の情景 アンカー展」2007/12/1~2008/1/20
戸栗美術館
開館20周年記念 戸栗美術館名品展I -古伊万里・江戸時代の技と美- 2007/4/1~6/24
開館20周年記念 戸栗美術館名品展Ⅱ -中国・朝鮮陶磁- 2007/7/1~9/24
開館20周年記念特別展 からくさ -中島誠之助コレクション- 2007/10/2~12/24
開館20周年記念特別展 鍋島 -至宝の磁器・創出された美- 2008/1/5~3/23
太田記念美術館
館蔵名品展 2007/4/1から4/20
特別展 ヴィクトリア アンド アルバート美術館 所蔵初公開浮世絵名品展 前期 2007/5/1から5/27, 後期6/1から6/26
親子で見る浮世絵通史第一回 浮世絵はどのようにして生まれたか 2007/7/1~26
AYAKASHI 江戸の怪し -浮世絵の妖怪・幽霊・妖術師たち- 2007/8/1から26
浮世絵師たちのシニア・パワー 北斎・広重・三代豊国 還暦からの挑戦 2007/9/1から9/26
浮絵(仮題)2007/10/1~10/26
特別展 肉筆広重展 初代から四代まで 前期2007/11/1から11/25 後期2007/12/1から12/16
浮世絵新春風景 2008/1/3から1/26
浮世絵の夜景 2008/2/1から2/26
長瀬コレクション 北斎展 2008/3/1から3/26; 長瀬武郎氏より寄贈されたコレクションの中から
損保ジャパン東郷青児美術館
甘美なる聖母の画家 ペルジーノ展 ~ラファエロが師と仰いだ神のごとき人~ 2007/4/21~7/1
解き放たれたイメージ サーカス展 2007/7/14~9/2
ベルト・モリゾ展 2007/9/15~11/25(Takさん情報)
東京オペラシティアートギャラリー
藤森建築と路上観察 4/14から7/1
早稲田大学 會津八一記念博物館
永青文庫所蔵 白隠画の逸品 5/7から6/2
永青文庫
日曜も開館になった。
春季展 「白隠和尚 ― 禅僧の書画 ― 」3/10から6/2
夏季展 夏休み企画「古美術鑑賞入門Ⅱ 細川一族の肖像画400年」(仮称)6/9から9/8
秋季展 「中国美術の精華―伝来品と護立コレクション」(仮称)9/15から12/8
冬季展 「鴎外・漱石と肥後熊本の先哲たち」(仮称)12/15から2008/3/15
三鷹市美術ギャラリー
モーリス・ユトリロ展 モンマルトルの詩情 4/28から7/8
五島美術館
春の優品展 水墨画、古筆と陶芸 2007/3/31~5/6
秋の優品展 絵画・墨跡と李朝の陶芸 2007/9/1~10/21
特別展 芦屋釜の名品 2007/10/27~12/2 細見コレクション
茶道具取り合わせ展 2007/12/8~2008/2/11
中国の陶芸展 2008/2/16~3/30
静嘉堂文庫美術館
「荘厳された神仏の姿-仏画、仏像、垂迹画-」2007/2/10~3/18
「うるしのうつわ」(仮題)2007/4/7~5/27
「青磁-水色から翠、緑色の世界-」(仮題)2007/6/17~7/29
「-書斎の美学-文房具の楽しみ」(仮題)2007/10/6~12/2
「茶碗の美展」(仮題)2008/2/9~3/23 国宝・曜変天目茶碗出品予定
世田谷美術館
「世田谷時代1946-1954の岡本太郎」展 戦後復興期の再出発と同時代人たちとの交流 2007/3/24~5/27
「青山二郎の眼」展-白洲正子の物語も小林秀雄の骨董もこの男から始まった― 2007/6/9~8/19
「福原信三と美術と資生堂」展 2007/9/1~11/4
「鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功 パラオ―ふたつの人生」2007/11/17~1/27
「エミリア&イリヤ・カバコフ 世界図鑑―絵本と原画―」展 2008/2/9~4/6
横浜美術館
水の情景-モネ、大観から現代まで」展 2007/4/21から7/1
シュルレアリスムと美術-イメージとリアリティーをめぐって 展 2007/9/29から12/9
千葉市美術館
鳥居清長 -江戸のヴィーナス誕生- 2007/4/28~6/10
シャガール展 6/16~7/29
都市のフランス 自然のイギリス ~18・19世紀絵画と挿絵本の世界~ 8/7~9/17
神奈川県立近代美術館
コレクション全館展示 葉山館開館5周年記念 百花繚乱の絵画 葉山館、鎌倉館、鎌倉別館同時開催 2008/3/29~5/28
京都国立博物館
特別展覧会 「金峯山埋経一千年記念 藤原道長 極めた栄華・願った浄土」2007/4/24~5/27
特別展覧会 「狩野永徳 (仮称)」2007/10/16~11/18
相国寺承天閣美術館
若冲展 2007/5/13から6/3
大阪市立東洋陶磁美術館
開館25周年記念特別展「美の求道者・安宅英一の眼-安宅コレクション」2007/4/7~9/30
(三井記念美術館に巡回予定(?))
モネ展、パルマ、フィラデルフィア、アムステルダム、プラハ美術館などは楽しみです。
パルマ展の宣伝リーフレットはすでに国立西洋美術館で300円で限定発売中。内容は、別に書きました。
UPDATE 3/24, 3/31
粗忽者なので、タイプミスがあるかもしれません。正確な情報は各美術館のサイトなどでご確認を。
東京国立博物館
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」 2007/3/20~6/17
特別展 足利義満600年遠忌記念「京都五山 禅の文化」展 2007/7/31~9/9
特別展「大徳川展(仮称)」2007/10/31~12/2
特別展 陽明文庫創立70周年記念「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」2008/1/2~2/24
東京国立博物館 国宝室
国宝 鳥獣人物戯画巻 甲巻 平安時代 京都・高山寺蔵 2007/3/27~2007/4/22
国宝 白氏詩巻 藤原行成筆 平安時代 2007/4/24~2007/6/3
国宝 山水屏風 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵 2007/6/5~2007/7/1
国宝 普賢菩薩像 平安時代・12世紀 2007/7/3~2007/7/29
国宝 和歌体十種 平安時代・11世紀 2007/7/31~2007/9/9
国宝 虚空蔵菩薩像 平安時代・12世紀 2007/9/11~2007/10/8
国宝 秋萩帖 伝小野道風筆 平安時代・11~12世紀 2007/10/10~2007/11/4
国宝 観楓図屏風 狩野秀頼筆 室町~安土桃山時代・16世紀 2007/11/6~2007/12/2
国宝 伝藤原光能像 鎌倉時代・13世紀 京都・神護寺蔵 2007/12/4~2007/12/27
国宝 松林図屏風 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 2008/1/2~2008/1/14
国宝 秋冬山水図 雪舟筆 室町時代・15世紀末~16世紀初 2008/1/16~2008/1/27
国宝 賢愚経断簡(大聖武) 伝聖武天皇筆 奈良時代・8世紀 2008/1/29~2008/2/24
国宝 善無畏像 平安時代・11世紀 兵庫・一乗寺蔵 2008/2/26~2008/3/23
国宝 花下遊楽図屏風 狩野長信筆 安土桃山時代・17世紀 2008/3/25~2008/4/20
国立西洋美術館
チューリヒ工科大学版画素描館の所蔵作品による「イタリア・ルネサンスの版画」
ルネサンス美術を広めたニュー・メディア 2007/3/6~5/6
平成14~18年度新収蔵版画展 2007/3/6~6/3
パルマ-イタリア美術、もう一つの都 2007/5/29~8/26
東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学創立120周年企画 芸大コレクション展 新入生歓迎・春の名品選
2007/4/10~6/10 国宝 絵因果経、国宝 観世音寺資財帳など
東京藝術大学創立120周年企画 パリへ―洋画家たち百年の夢 ~黒田清輝、藤島武二、藤田嗣治から現代まで~
2007/4/19~6/10
東京藝術大学創立120周年企画 芸大コレクション展 歌川広重 名所江戸百景のすべて 7/12~8/26
金比羅宮書院の美 7/7から9/9
東京都美術館
オルセー美術館展
トルコ・イスタンブール歴史紀行 トプカプ宮殿の至宝展 オスマン帝国と時代を彩った女性たち 8/1から9/24
フィラデルフィア美術館展 2007/10/10~12/24
マリー・アントワネットとその時代展(仮) 2008/1/26から4/6
三井記念美術館 http://www.mitsuimuseum.jp/exhibition_03.html
企画展「三井家のおひなさま」特別展示「丸平文庫の京人形」2007/2/10~4/8
企画展 拓本の世界 ―3館所蔵善本碑帖展― 「中国五千年 漢字の姿(フォルム) 三井聴氷閣(ていひょうかく)拓本名帖の全貌」 2007/4/217/1 東京国立博物館(2007/4/17~7/1)、台東区立書道博物館(2007/4/287/1)と共同開催
企画展 美術の遊びとこころ「旅」2007/7/14~9/30
特別展「安宅英一の眼 安宅コレクション・美の創造者」 2007/10/13~12/16
企画展「国宝 雪松図と近世絵画」 2007/12/23~2008/1/31
企画展「三井家のおひなさま」2007/2/9~4/6
東京国立近代美術館
生誕100年 靉光展 2007/3/30~5/27
三の丸尚蔵館
「香淳皇后の皇后の御絵と画伯たち(仮称)」2007/3/27~6/17
山種美術館
桜さくらサクラ・2007 ―花ひらく春― 2007/3/10から4/15
開館40周年記念展 山種コレクション名品選 前期2007/4/21から6/3, 後期 2007/6/6から7/16
夏休み特別展 子供のいる情景 7/21から/2
没後50年 川合玉堂とゆかりの画家たち 9/8から11/4
秋の彩り -小林古径・福田平八郎・山口蓬春・東山魁夷・安井曽太郎など- 11/10から12/24
出光美術館
「志野と織部 ―風流なるうつわ―」 2/20~4/22
「肉筆浮世絵のすべて」(前期)4/28~5/27(後期)5/30~7/1
「没後170年記念 仙・センガイ・SENGAI」9/1~10/28
「乾山の芸術と光琳」11/3~12/16
「王朝の恋 描かれた伊勢物語」2008/1/9~2/17
「西行の仮名 併設重文 俵屋宗達筆西行物語絵巻」2008/2/23~3/30
国立新美術館 国立新美術館開館記念展(休み 毎週火曜日)
「20世紀美術探検―アーティストたちの三つの冒険物語―」3/21まで
「黒川紀章展 ― 機械の時代から生命の時代へ」 3/21まで(休み 毎週火曜日)
「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」2/7~5/7
「大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産」4/7~7/2
「アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」9/26~12/17
森美術館 開館時間:10:00-22:00|火10:00-17:00|
「日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで 若冲、白隠、円空、劉生―」 森美術館 2007/1/27~2007/5/6
「ル・コルビュジエ展 建築とアート、その創造の軌跡」2007/5/26~9/24
サントリー美術館 開館時間:10:0018:00(日、月、祝)|水から土10:00-20:00|
http://www.suntory.co.jp/sma/jp/index.html
開館記念展「日本を祝う」 2007/3/30~6/3
開館記念展「水と生きる」 2007/6/16~8/19
開館記念展「BIOMBO」屏風 日本の美 2007/9/1~10/21
開館記念展「鳥獣戯画がやってきた」2007/11/3~12/16; 甲乙丙丁巻を一挙公開
大倉集古館
狩野派誕生 栃木県立博物館コレクション 2007/4/1~5/27
館蔵品展 江戸の粋 2007/6/2~7/27
大倉コレクション アジアへの憧憬 8/1から9/30
泉屋博古館 分館
茶道具-付属品ともに楽しむ 4/28から7/1
花鳥礼讃 日本・中国のかたち 8/4から9/24 伊藤若冲 《海棠目白図》出品
特別展 「児玉希望の芸術―日本画と写生の世界―」10/27から12/9
新春展 「吉祥のこころ」2008/1/5から2/17
畠山記念館
春季展 琳 派―四季の“きょうえん” 2007/4/3から6/10 会期中展示替有り
夏季展 染付・呉須・祥瑞―青と白のやきもの 2007/8/14から9/17
秋季展 茶の湯の美―利休から宗旦へ 2007/10/2から12/9
冬季展 花によせる日本の心―梅・椿・桜を中心に 2007/1/10から3/12
松岡美術館
「日本美術院の画家たち」 前期1/5~2/25、後期2/27~4/22
「明清絵画展」 松岡美術館 1/5~4/22 [会期中展示替あり]
「中国の工芸展」 松岡美術館 1/5~4/22
「フランス印象派、新印象派展」2007/4/28~9/2
「ペルシア陶器展」併設
「ヴィクトリア朝絵画展」併設
東京都庭園美術館
モダン日本の里帰り 大正シック ホノルル美術館所蔵品より 4/14から7/1
舞台芸術の世界 ―ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン 7/26から9/17
Bunkamuraザ・ミュージアム
「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展~運命のアーティスト・カップル~」2007/4/7~6/3 ジャンヌの遺族の秘蔵のコレクションの展示
「プラハ国立美術館所蔵~ルーベンスとブリューゲルの時代~」2007/6/9~7/22
「ルドンの黒 目を閉じると見えてくる異形の友人たち」2007/7/28~8/26 岐阜県美術館が所蔵する版画作品を中心に
「ヴェネツィア絵画のきらめき―栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ―」2007/9/2~10/21
「故郷スイスの村の情景 アンカー展」2007/12/1~2008/1/20
戸栗美術館
開館20周年記念 戸栗美術館名品展I -古伊万里・江戸時代の技と美- 2007/4/1~6/24
開館20周年記念 戸栗美術館名品展Ⅱ -中国・朝鮮陶磁- 2007/7/1~9/24
開館20周年記念特別展 からくさ -中島誠之助コレクション- 2007/10/2~12/24
開館20周年記念特別展 鍋島 -至宝の磁器・創出された美- 2008/1/5~3/23
太田記念美術館
館蔵名品展 2007/4/1から4/20
特別展 ヴィクトリア アンド アルバート美術館 所蔵初公開浮世絵名品展 前期 2007/5/1から5/27, 後期6/1から6/26
親子で見る浮世絵通史第一回 浮世絵はどのようにして生まれたか 2007/7/1~26
AYAKASHI 江戸の怪し -浮世絵の妖怪・幽霊・妖術師たち- 2007/8/1から26
浮世絵師たちのシニア・パワー 北斎・広重・三代豊国 還暦からの挑戦 2007/9/1から9/26
浮絵(仮題)2007/10/1~10/26
特別展 肉筆広重展 初代から四代まで 前期2007/11/1から11/25 後期2007/12/1から12/16
浮世絵新春風景 2008/1/3から1/26
浮世絵の夜景 2008/2/1から2/26
長瀬コレクション 北斎展 2008/3/1から3/26; 長瀬武郎氏より寄贈されたコレクションの中から
損保ジャパン東郷青児美術館
甘美なる聖母の画家 ペルジーノ展 ~ラファエロが師と仰いだ神のごとき人~ 2007/4/21~7/1
解き放たれたイメージ サーカス展 2007/7/14~9/2
ベルト・モリゾ展 2007/9/15~11/25(Takさん情報)
東京オペラシティアートギャラリー
藤森建築と路上観察 4/14から7/1
早稲田大学 會津八一記念博物館
永青文庫所蔵 白隠画の逸品 5/7から6/2
永青文庫
日曜も開館になった。
春季展 「白隠和尚 ― 禅僧の書画 ― 」3/10から6/2
夏季展 夏休み企画「古美術鑑賞入門Ⅱ 細川一族の肖像画400年」(仮称)6/9から9/8
秋季展 「中国美術の精華―伝来品と護立コレクション」(仮称)9/15から12/8
冬季展 「鴎外・漱石と肥後熊本の先哲たち」(仮称)12/15から2008/3/15
三鷹市美術ギャラリー
モーリス・ユトリロ展 モンマルトルの詩情 4/28から7/8
五島美術館
春の優品展 水墨画、古筆と陶芸 2007/3/31~5/6
秋の優品展 絵画・墨跡と李朝の陶芸 2007/9/1~10/21
特別展 芦屋釜の名品 2007/10/27~12/2 細見コレクション
茶道具取り合わせ展 2007/12/8~2008/2/11
中国の陶芸展 2008/2/16~3/30
静嘉堂文庫美術館
「荘厳された神仏の姿-仏画、仏像、垂迹画-」2007/2/10~3/18
「うるしのうつわ」(仮題)2007/4/7~5/27
「青磁-水色から翠、緑色の世界-」(仮題)2007/6/17~7/29
「-書斎の美学-文房具の楽しみ」(仮題)2007/10/6~12/2
「茶碗の美展」(仮題)2008/2/9~3/23 国宝・曜変天目茶碗出品予定
世田谷美術館
「世田谷時代1946-1954の岡本太郎」展 戦後復興期の再出発と同時代人たちとの交流 2007/3/24~5/27
「青山二郎の眼」展-白洲正子の物語も小林秀雄の骨董もこの男から始まった― 2007/6/9~8/19
「福原信三と美術と資生堂」展 2007/9/1~11/4
「鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功 パラオ―ふたつの人生」2007/11/17~1/27
「エミリア&イリヤ・カバコフ 世界図鑑―絵本と原画―」展 2008/2/9~4/6
横浜美術館
水の情景-モネ、大観から現代まで」展 2007/4/21から7/1
シュルレアリスムと美術-イメージとリアリティーをめぐって 展 2007/9/29から12/9
千葉市美術館
鳥居清長 -江戸のヴィーナス誕生- 2007/4/28~6/10
シャガール展 6/16~7/29
都市のフランス 自然のイギリス ~18・19世紀絵画と挿絵本の世界~ 8/7~9/17
神奈川県立近代美術館
コレクション全館展示 葉山館開館5周年記念 百花繚乱の絵画 葉山館、鎌倉館、鎌倉別館同時開催 2008/3/29~5/28
京都国立博物館
特別展覧会 「金峯山埋経一千年記念 藤原道長 極めた栄華・願った浄土」2007/4/24~5/27
特別展覧会 「狩野永徳 (仮称)」2007/10/16~11/18
相国寺承天閣美術館
若冲展 2007/5/13から6/3
大阪市立東洋陶磁美術館
開館25周年記念特別展「美の求道者・安宅英一の眼-安宅コレクション」2007/4/7~9/30
(三井記念美術館に巡回予定(?))
佐伯祐三とパリの夢:大阪コレクションズ モネ、ロートレックからピカソ、ローランサン、佐伯まで──世紀と国境を超えた天才たち」
2006年1月13日から3月25日
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
先月に引き続き大阪に行く機会があった。国立国際美術館の「夢の美術館:大阪コレクションズ」(記録はこちら)に引き続き鑑賞と言う事になる。たった51点だが、はっきりいって大阪市教育委員会のホームページからは、想像しきれない充実した内容だった。関西に住んでいれば馴染みの作品かもしれないが、東京ではなかなか拝見できないものがまとめて鑑賞できた。
なお、入場料は500円だが、共同企画展のチケットを持参すると100円引き(もちろん持っていませんでしたが)
まずは、入口を入いると「パリの夢」
サントリーミュージアム[天保山]のリトグラフのポスターが並ぶ。さすが赤玉ワインのサントリー、ポスターのコレクションを持っているようです。
エドゥワール・ヴュイヤール ベカン 1895;ヴュイヤールもポスターを手がけていたとは。その中でも傑作だそうです。滋養強壮の食前酒で競輪の選手が描かれています。斜めの構図がモダンです。
ジュール・シェレ バスティーユ・ジェロデル 1891 サントリーミュージアム[天保山];ジュール・シェレはポスターの父。彼のポスターには「シェレット(シェレ娘)」が必ず登場する。女性による広告は現在まで続くが、シェレはその元祖。とのこと。
テオフィール・アレクサンドル・スランタン 黒猫(シャ・ノワール) 1896 サントリーミュージアム[天保山];スランタンのことはつい最近しったばかり。このポスターみたいなと思っていたら、簡単に出会ってしまいました。「黒猫」はパリのキャバレーで、「黒猫」自体は貧しい客層をイメージしたものだそうだ。猫の手足の輪郭線の描き方が、ぎざぎざとしていて逆毛を立てているよう。
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック ディヴァン・ジャポネ 1893 サントリーミュージアム[天保山];お馴染みであの有名なポスター。Divan Japonaisというタイトルも意味の「日本の長椅子」も恥ずかしながら今知りました。
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック 「ラ・ルヴュ・ブランシェ」誌 1895 サントリーミュージアム[天保山];雑誌のポスター
アルファンス・ミュシャ サロン・デ・サン/ミュシャ名作展 1897
サントリーミュージアム[天保山]
アルファンス・ミュシャ ジョブ 1896 サントリーミュージアム[天保山]
続いて印象派からエコール・ド・パリの油彩。こちらもほとんどサントリーミュージアム[天保山]所蔵の作品
カミュー・ピサロ チュイルリー公園の午後 1900 サントリーミュージアム[天保山]
アルフレッド・シスレー サン・マメスの平原・2月 1881 サントリーミュージアム[天保山]
クロード・モネ ディエップの崖にて 1897頃 サントリーミュージアム[天保山]
オディロン・ルドン 花 サントリーミュージアム[天保山]
エドゥワール・ヴュイヤール アロン夫人のサロン 1905 サントリーミュージアム[天保山]
ピエール・ボナール 舞踏会 1895
ピエール・ボナール 化粧 1925
シュザンヌ・ヴァラドン 自画像 1918 大阪市立近代美術館建設準備室 高島コレクション;ヴァラドンはユトリロの母だそうです。
ジョルジョ・ルオー 女道化師 1937-38 サントリーミュージアム[天保山]
パブロ・ピカソ 道化役者と子供 1905 グワッシュ・パステル、厚紙
国立国際美術館;青の時代とバラ色の時代をつなぐ作品。1905年にサルタンバンク・シリーズの版画を完成させた頃の作品。道化役者はバラ色(淡いピンク)に、子供はパルテルのためか明るめの青色で描かれる。少し憂いを帯びたサルタンバンクと子供には魅せられてしまいます。
マリー・ローランサン プリンセス達 1928 サントリーミュージアム[天保山];
マリー・ローランサン 牝鹿 1923 大阪市立近代美術館建設準備室 高島コレクション;バレエ牝鹿のための構想画
アルベール・マルケ ポン・ヌフとサマリテーヌ 1935頃 サントリーミュージアム[天保山];
ラウル・デュフィ 黄のコンサート 1948 サントリーミュージアム[天保山];
藤田嗣治 横たわる裸婦(夢) 1925 国立国際美術館 中央の横たわる女性の周りに猫、床には犬、そして子供が夢を見ている。子供が手を合わせている姿に宗教心を感じます。
ハイム・スーチン 南仏風景(セレ近郊)1921 サントリーミュージアム[天保山];
モーリス・ユトリロ グロスレイの教会 1909 大阪市立近代美術館建設準備室
モーリス・ド・ヴラマンク 雪の風景 1911 大阪市立近代美術館建設準備室 田中利松(?)コレクション;
モーリス・ド・ヴラマンク 雪の村 1930頃 大阪市立近代美術館建設準備室 高島コレクション
ジュール・バスキン 腰掛ける少女 1925 大阪市立近代美術館建設準備室 高島コレクション
ジュール・バスキン サロメ 1925 大阪市立近代美術館建設準備室 高島コレクション;バスキン(1885-1930)は、妻で画家のエルミーヌ・ダヴィッドや恋人との複雑な女性関係を抱えており、女たちに身をほろぼされたヨハネに自分の運命を重ね、サロメ完成を前に自らの命を絶った。とあった。柔らかな線と色合いからは想像できない世界です。この絵を見て残された女性達は何といったのでしょうか、知りたいものです。
キスリング アンドレ・サルモン 1912 大阪市立近代美術館建設準備室; 初期のキュビスムの影響のある作品。珍しいそうだ。
キスリング オランダ娘 1922 大阪市立近代美術館建設準備室 高島コレクション;キスリングの作風は「陶器の肌」と形容されたそうだ。そう思って見ると確かにつるつるの腕。赤いベルベッドのような風合いの服、白い帽子、人形のような風貌が印象的な一点。
また、三点リトグラフポスター。
レオネット・カッピエルロ SFER-20 ラジオラ 1925 サントリーミュージアム[天保山]
ロベール・ボンフィス 現代装飾美術・産業美術万国博覧会 1925 サントリーミュージアム[天保山]
A.M.カッサンドル 北方急行 サントリーミュージアム[天保山]
そして佐伯祐三。
2月25日から3週にわたり、日経新聞の日曜版「美の美」のコーナに山本發次郎氏(1887-1951)の話が連載されている。山本發次郎は、佐伯家から佐伯祐三作品をまとめて購入するなど佐伯祐三の画才見出したコレクタ。その佐伯祐三の優品41点を含む計500余点の山發コレクションが1983年10月に大阪市へ寄贈(一部有償)され、これを核に大阪市は近代美術館の建設を構想したとのこと。(未だ完成しないが)。先月国立国際美術館で鑑賞したあの大胆なポーズのモディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」も山本發次郎氏のコレクション。1937年にパリ帰りの美術評論家でコレクターの福島繁太郎氏から、直談判で譲ってもらったもの。今回は「パリの夢」ということで山本發次郎氏コレクションから佐伯祐三の作品18点が展示されていた。2005年秋にに練馬で開催されていた回顧展を見そびれているので初めてまとめて鑑賞することになる。
佐伯祐三(1898-1928)は、1923年に東京美術学校を卒業後、1924年1月に妻と一人娘を連れパリに、その年の作品が「パリ遠望」(1924)、1924年夏にヴラマンクに自信作の裸婦を見せ「アカデミック!」と否定され、そのショックで顔をナイフで削り取ったのが「立てる自画像」(1924)。そのあと、そのショックから立ち直り、1925年のパリの街を題材とした絵が並ぶ。「パリ15区街」「壁」「運送屋(カミオン)」「ヴォージラールの家」「レ・ジュ・ド・ノエル」「洗濯屋(オ・プティ・ソミュール)」「酒場(オー・カーブ・ブルー)」。サロン・ヌ・ドートンヌにも入選したが、肺を患っていた佐伯は1926年1月にいったん帰国。日本では描けず、1927年8月に再びパリに舞い戻り描いたのが、「オプセルヴァトワール附近」「レストラン(オテル・デュ・マルシェ)」「靴屋」「広告(アン・ジュノ)」「広告の街角」「バーの入り口」。1928年には「公衆便所」「工場」を描くが さらに1928年2月には、パリ郊外のモラン村で「モラン風景」(今回未展示)などを描く。3月になってパリに戻り、閉ざされた扉を描いた「黄色いレストラン」(1928年3月)が戸外での最後の作品。その説明を読むとちょっと辛くなった。そのあと屋内で「郵便配達夫」(未展示)など人物像を数点描いたが、3月に喀血、1928年8月16日にパリ郊外で死去。図録(1400円)と未展示の「ロシアの少女」(1928)「郵便配達夫」(1928)の絵葉書を購入。こちらの鑑賞は次回に期待。なお、今朝の「美の美」によれば、山本發次郎氏は、さらに100点余りの佐伯作品を所有していた。1945年5月15日の空襲で芦屋の自宅にあった作品は焼失したが、疎開させてあった優品41点が今大阪市立近代美術館建設準備室に所蔵されている。住友家のコレクションも空襲で焼失したとの話を思い出しました。
P.S.図録に、大阪市立近代美術館建設準備室への寄贈者の名前が記載されていません。是非書いてほしいです。
(9日)
2006年1月13日から3月25日
大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
先月に引き続き大阪に行く機会があった。国立国際美術館の「夢の美術館:大阪コレクションズ」(記録はこちら)に引き続き鑑賞と言う事になる。たった51点だが、はっきりいって大阪市教育委員会のホームページからは、想像しきれない充実した内容だった。関西に住んでいれば馴染みの作品かもしれないが、東京ではなかなか拝見できないものがまとめて鑑賞できた。
なお、入場料は500円だが、共同企画展のチケットを持参すると100円引き(もちろん持っていませんでしたが)
まずは、入口を入いると「パリの夢」
サントリーミュージアム[天保山]のリトグラフのポスターが並ぶ。さすが赤玉ワインのサントリー、ポスターのコレクションを持っているようです。
サントリーミュージアム[天保山]
続いて印象派からエコール・ド・パリの油彩。こちらもほとんどサントリーミュージアム[天保山]所蔵の作品
国立国際美術館;青の時代とバラ色の時代をつなぐ作品。1905年にサルタンバンク・シリーズの版画を完成させた頃の作品。道化役者はバラ色(淡いピンク)に、子供はパルテルのためか明るめの青色で描かれる。少し憂いを帯びたサルタンバンクと子供には魅せられてしまいます。
また、三点リトグラフポスター。
そして佐伯祐三。
2月25日から3週にわたり、日経新聞の日曜版「美の美」のコーナに山本發次郎氏(1887-1951)の話が連載されている。山本發次郎は、佐伯家から佐伯祐三作品をまとめて購入するなど佐伯祐三の画才見出したコレクタ。その佐伯祐三の優品41点を含む計500余点の山發コレクションが1983年10月に大阪市へ寄贈(一部有償)され、これを核に大阪市は近代美術館の建設を構想したとのこと。(未だ完成しないが)。先月国立国際美術館で鑑賞したあの大胆なポーズのモディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」も山本發次郎氏のコレクション。1937年にパリ帰りの美術評論家でコレクターの福島繁太郎氏から、直談判で譲ってもらったもの。今回は「パリの夢」ということで山本發次郎氏コレクションから佐伯祐三の作品18点が展示されていた。2005年秋にに練馬で開催されていた回顧展を見そびれているので初めてまとめて鑑賞することになる。
佐伯祐三(1898-1928)は、1923年に東京美術学校を卒業後、1924年1月に妻と一人娘を連れパリに、その年の作品が「パリ遠望」(1924)、1924年夏にヴラマンクに自信作の裸婦を見せ「アカデミック!」と否定され、そのショックで顔をナイフで削り取ったのが「立てる自画像」(1924)。そのあと、そのショックから立ち直り、1925年のパリの街を題材とした絵が並ぶ。「パリ15区街」「壁」「運送屋(カミオン)」「ヴォージラールの家」「レ・ジュ・ド・ノエル」「洗濯屋(オ・プティ・ソミュール)」「酒場(オー・カーブ・ブルー)」。サロン・ヌ・ドートンヌにも入選したが、肺を患っていた佐伯は1926年1月にいったん帰国。日本では描けず、1927年8月に再びパリに舞い戻り描いたのが、「オプセルヴァトワール附近」「レストラン(オテル・デュ・マルシェ)」「靴屋」「広告(アン・ジュノ)」「広告の街角」「バーの入り口」。1928年には「公衆便所」「工場」を描くが さらに1928年2月には、パリ郊外のモラン村で「モラン風景」(今回未展示)などを描く。3月になってパリに戻り、閉ざされた扉を描いた「黄色いレストラン」(1928年3月)が戸外での最後の作品。その説明を読むとちょっと辛くなった。そのあと屋内で「郵便配達夫」(未展示)など人物像を数点描いたが、3月に喀血、1928年8月16日にパリ郊外で死去。図録(1400円)と未展示の「ロシアの少女」(1928)「郵便配達夫」(1928)の絵葉書を購入。こちらの鑑賞は次回に期待。なお、今朝の「美の美」によれば、山本發次郎氏は、さらに100点余りの佐伯作品を所有していた。1945年5月15日の空襲で芦屋の自宅にあった作品は焼失したが、疎開させてあった優品41点が今大阪市立近代美術館建設準備室に所蔵されている。住友家のコレクションも空襲で焼失したとの話を思い出しました。
P.S.図録に、大阪市立近代美術館建設準備室への寄贈者の名前が記載されていません。是非書いてほしいです。
(9日)